すっかり各地の観光地が外国人だらけになっております。

関西ではやはり京都が人気だそうですね。
オリエンタルな雰囲気を味わいたいのでしょうか?

さすが都のあったところですので、骨董品も多いですし、何となくそこらへんにある店よりも年代が古かったり歴史の確かなものがあるように感じてしまいます。



骨董品とか美術品というのはパッと見ただけでは価値がよくわかりません😅


絵画なんかは抽象的で何を表現しているのか分かりにくいものにとんでもない値段が付いていたりします🖼

ちょっと前にダヴィンチが描いたものだという絵に何百億円なんて価値が付きましたが、それも調べてみると実は本当にダヴィンチのものかどうかは怪しいそうで…。

もしそうじゃなければいくらになるんでしょうね???🤑


茶碗も大小で大きい方が高いのかと思いきや、

「見る者を引き込む魅力が…」

なんて書いてるだけで『そうなのかな…!』と思ってしまいます。笑

難しい世界です。

〜ストーリー〜
ここは京都の清水寺にある音羽の滝(おとわのたき)のすぐ近く。

そこにある茶店に年齢は50半ばくらいで立派な着物の男が座ってお茶を飲んでいました🍵

その男はお茶を飲みながら、何やら不思議そうに茶碗をまじまじと見ています🤨

中を覗いてみたり、日に透かしてみたり。
回してみたり、裏を見てみたり。

そんなことを散々繰り返して、
首を傾げながら不思議そうに


「…はてな?」🤥


と言うと、茶代と共にその茶碗を置いて出て行きました。
その隣で茶を飲んでいたのは、当時の行燈に入れる油を売り歩いていた油屋さんですキョロキョロ


「おっちゃん。そろそろ行くわ。」

「そうなんか?
もっとゆっくりしていったらええのに」

「いやいや、こんなとこで油売ってても仕方ない。
ワシらは外で油を売らなあかんからな」ウインク

「ハッハッハ。面白い商売やな。
じゃ、頑張ってこいよ」

「頼みがあるんじゃがな。
商売してると客先で水の1杯でももらうんやけど、その時に茶碗がいるやろ?
でもワシはこの通り手が油だらけや。
油もつくし、滑って割ってしまったらと思うと借りるのは気兼ねせなあかん。
そこでこの店にある茶碗、安物でええから1つ売ってもらいたいんやけど…」

「なんや水臭いな。
そこのカゴにいっぱい入ってるやろ?
どれでもええから1つ持っていき。」

「タダでくれるの⁉️
いや〜すまんなぁ、おっちゃん。
あっ、じゃあこれ貰っていくわ」ニヤニヤ


手に取ったのはさっきの中年の男が置いていった茶碗です。


「あっ、ちょっと待った。
それは置いていってくれ。
ここにあるやつならどれでもええから」

「どれでも一緒やないか?」キョロキョロ

「それが違うんや。
まぁゆっくりその茶碗を置いてくれ。」


先ほどの男性。

実は京都でも1番と有名な茶道具屋の主人。
名を金兵衛といい、茶金(ちゃきん)さんという愛称で呼ばれています。


「京で1番ってことは日本一やと言ってもええかもわからん。
あの人が「この品は?」と指を差しただけで黙って10両の値打ちがつくぐらいの人や。

そんな人がその茶碗を散々ひねくり回して「はてな?」って言ってこの茶碗を置いていった。
こりゃ五百両とか千両とか、相当な値打ちもんかもわからん。
だからそれは置いといてくれ。
他のもんなら持っていってええから」

「…なんや、知ってたんかい。
ワシもあの茶金さんがずっと見回してるから、ひょっとして値打ちもんかも…上手いこと言って持っていったれと…」

「おいおい、悪いやつやなぁ」😓

「ハハハ。まぁバレたらしゃあない。
ここに2両ある。ワシの有金全部や。
これでこの茶碗売ってくれ」

「いやいや、2両では売れん。
そりゃ一文の値打ちもないかもしれんがこれも運試しや。」

「いや、そこを何とかやなぁ…。
有金全部出すって言うてるやないか。
もっとあったら出したいんやけど、この2両が全財産やねん。
なっ、頼むわ!」

「いやいや、あかんあかん。
五百両、千両するかもわからんねんから」

「ふ〜ん…そうか。売ってくれへんのかぃ。
これ、ここへ叩きつけて割ってしもたるか」

「おいおい、無茶するなよ⁉️」

「何が無茶や!全財産出す言うてるのに。
アンタも茶金さんが来んかったらこんな茶碗いつ割ったかもわからんはずや。
そんな茶碗が2両で売れるんやぞ?
奉行所へ行ってもワシはこの通り手が油だらけやからな。
何とでも言えるわい‼️」ムキー

「ハハ…そんな無茶な…おいおい…!
あーわかった!売る売る!売るって❗️
ホンマに割りかねんからなぁ」😥

「へへへ…ここへ2両置くからな。
じゃ、もらっていくで♫」

「もらうんやないで、ホンマに。
盗まれたようなもんや…。
う〜…高値で売れたら箸でも棒でも持ってこなあかんで!」😥

「わかってるって。
ワシはそんなケチな男やないっ!
そんじゃ確かに買ったで!」


強奪するように茶碗を持っていきました。
数日経つとこの茶碗をどこから手に入れたのか年季の入った立派な桐の箱に入れます。
それを更紗(さらさ)の袋に包みました。

この男も家にある1番マシな着物で身なりを整え、いかにも道具屋というフリをして金兵衛のいる茶道具屋へ持っていきます。


「あの〜今日は茶金さんに見てもらいたいもんがあるんですけど」ニヤニヤ

「左様ですか。
ただいま主人は手が離せませんので、番頭の私が代わって拝見を致しますが…」

「おっ、アンタ番頭さん?立派なもんや。
ただなぁ…これは茶金さんやないとわからんと思うねん。
茶金さんが見たらこれが五百両・千両と…」

「いえいえ、どのような物でもまずは番頭の私が拝見を致しまして、もし私の目が届かん際には主人が拝見をするという決まりになってますので…」😅

「ふ〜ん。そうか。
まぁ規則やっちゅうなら仕方ない。
ならアンタに見てもらうわ。
ただ先に言うとくけど、アンタこれ見て笑ったらあかんで?
笑ったらボーンとドツくからな?」😒

「いやいや、笑ったりなんか致しません。
では拝見を…中は茶碗ですか?
おお、こりゃなかなかいい風呂敷どすなぁ♫
更紗もこのぐらいのものになりますと…」デレデレ

「あのな、外の風呂敷褒めんでええねん😥
中の茶碗を褒めてもらいたい」

「わかっとります。では…ん?🤨
この…茶碗ですか?
お間違いはおまへんな…?
ふむ…せっかくどしたが、こちらでは目が届き兼ねますので、どうかよそさんへお持ちください」

「だからさっきから茶金さんやないとわからんって言うてるやないか!」プンプン

「いや〜これは誰が見ても同じことです。
どこにでも転がってる1番安手の数茶碗。
どこを推して五百両・千両と…?
いやぁ、私どももそんな無茶仰られてもねぇ…ハハハ」ニヤニヤ


バシッ‼️ムキー


「あいたっ!何しなはんねん⁉️」😵

「笑ったらドツくと最初に言うたやないか‼️
さっさと茶金さん出したらええんや‼️」ムキー

「店が騒がしいが…どうした?」

「おっ、茶金さんか!えらいすんません。
この番頭がワシの持ってきた品見て笑ったりするから…」

「これ、人様のお品を見て笑うと言うことがありますかいな。
アンタもアンタじゃ。
手をかけなさらんでもよろしい。
私が代わって拝見を致します。」

「アンタが見てくれたら千人力や♫
値打ちもんやと思いますから!」デレデレ

「ふむ…茶碗どすか。拝見しますよ。
?…この茶碗?…フフッ」

「アンタに笑われたら心細いで…⁉️」滝汗

「…ちょいちょいあなたのようなお方がお見えになる。
妙なものをお持ちになって、こちらが粗相で傷でもつけたら因縁をつけて金にしようという…いやいや、アンタがそうじゃと言うてるんやない。
世の中そういう人もおるということです。
こりゃ番頭が笑ったのも無理はない。
どこにでもある1番安い数茶碗。
これを五百両・千両とは…何かのお間違いやおまへんか?」

「アンタ、箱から出しもせんと…!
もっと覗き込んだり透かしたりとか!
…ホンマに値打ち無いの?
ただの安物か…⁉️ガーン

コラ…アンタほどの人間になったらなぁ。
どこで迷惑するやつがおるかわからんのや。
ややこしい茶の飲み方すな❗️」ムキー

「ややこしいって…何のことです?」🤥


そこでこの男は茶店からの経緯を茶金さんに話しました。



「ああ…アンタ確か隣にいた油屋さん!」💡

「そうや!
アンタほどの人間があんな顔して見てるから値打ちもんやと思って、茶店の親父とケンカまでしたんや。
アンタからしたら2両は何でもない金やろうけどな、担ぎの油屋で2両稼ごうと思ったら並大抵やないぞ!
何でもない茶碗なら何であんなややこしいマネを…!」

「なるほど…そうどしたかいな。
いやぁ、あの時に茶を頂いてましたやろ。
すると茶がポタポタと漏れてきますんや。
おかしいなぁと思って茶碗の中を覗いても穴はない。
傷もなければひび割れもない。
どこを見ても何の障りもないのに茶が漏る。
不思議なことがあるもんじゃなぁ…

『はてな?』🤥

…と、これを置いていったんです」

「ちょっと待て…滝汗
じゃあこれキズモノか?そんな殺生な…!😭

茶金さん、実はワシは大阪の人間でな。
極道が過ぎて親父に勘当されたんや。
それで今は京で担ぎの油屋をやってるが、それではうだつが上がらんわい。
でも親父も寄る年並みや。
久しぶりに帰るにしてもちょっとはまとまったもんがないと敷居が高くて帰られん!
何かこの2両で一山当てたいと思ってたところへアンタが来たんや。

はぁ〜…誰を恨むわけにもいかんな。
博打やって目が出んかった。
3年間棒に振ったか…。
スマン、番頭さん!ついカッとなって。
ホンマに申し訳ない!この通りや🙏
茶金さん、とにかくそういうわけなんで…」

「ちょっとお待ちを!もう一度お座りやす。
そうですか…大阪のお方?なるほど。
京の人間にはそんな真似はできんわ…。
やっぱり商いは大阪どすなぁ、ハハハ。
しかし…たったそれだけの思惑で失礼ながらアンタにとっては2両という大金を放りなさった。
言わば『茶金』という名前を買って頂いたようなもの。
茶金、商人(あきんど)冥利に尽きます。
アンタに損させるわけにはいかん。
この茶碗…私が買わせてもらいます」

「…1000両で⁉️」びっくり

「いやいや千両ではよう買わん…滝汗
元の2両にもう1枚。
これはここまでの足代、箱代、風呂敷代です。
一山当てようとか思わず、地道に稼ぐのが1番でっせ。
親父さんも憎くて勘当したわけやなかろう。
アンタが3年間こうやって油屋で汗水垂らして働いたことが何よりの土産じゃ。
どうぞこの3両持って、1日も早く親父さんに顔見せて…」

「いやぁそんなわけにいかん!
これが当たってたらワシの儲けや。
外れたからアンタが出す?…筋が通らん。
そんなわけには…そらちょっあつかましい…
…いやぁ…うーん…ハハ……そうですか…?
えらいすんませんなぁ…😅
じゃこれはお借りしときます。
いつ返せるかわからんけど、何とかなったら必ずお返しに参上しますんで、御恩に預かっときます。
あ、この茶碗はどうぞ」ニヤニヤ

「こんなもん置いて帰られても仕方ない。
アンタが持って帰んなはれ」😓

「『百貫のカタに雨笠ひとつ』って言葉があるやないですか。
どうぞこれだけは取っといてください!
お邪魔しましたーっ!」


逃げるように帰っていきました。
さて、茶金さんほどの人になるといろんなところへ出入りをします。
ある日、当時の関白鷹司公(かんぱくたかつかさこう)の屋敷へ。
そこで


「近頃は何か変わったことはなかったか?」

「実は先日このようなことが…」

「それは面白い!麻呂もその茶碗が見たい」


屋敷へと茶碗を取り寄せ、その茶碗を鷹司公に見せます💨

誰の前へ出ても茶碗は同じ。
お茶を入れればどこからかポタリポタリ💧
どこを見ても傷も障りもない。


「はてな…?面白き茶碗である♫」デレデレ


と、短冊を持つとサラサラっと一句。


清水(きよみず)の 音羽の滝の 音してや
茶碗もひびに もりの下露(したつゆ)


こんな狂歌が茶碗に添いました。
さぁそこから公家達の間ではこの茶碗の評判が広まって、どこもこの噂で持ちきりです。

ついに時の帝の耳にこれが入る‼️
帝までもがこの茶碗を見たいと所望する。

茶金さん、精進潔斎(しょうじんけっさい・酒などを断ち、身を清めること)をして茶碗を帝の前に持参します🙇🏻‍♂️

どんなに身分が変わろうとも茶碗は同じ。
水を注ぐと同じくポタリ…ポタリ…💧
やはりどこを見ても傷も何もない。


「はてな…?面白き茶碗である♫」デレデレ


そういうと帝は筆を取って茶碗の箱の蓋へ。
万葉仮名で波天奈と箱書きが座った…❗️

関白公の狂歌帝の箱書き‼️

物凄い値打ちものになって茶金さんの元へ返ってきます✨

この噂を聞きつけてやってきた大阪の大金持ち・鴻池善右衛門(こうのいけぜんえもん)❗️


「なぁ、茶金さん!
ワシにあの茶碗、千両で売ってくれ❗️
あれで茶会がやりたいんや。
なぁ、頼むわ‼️」🙏

「いやぁ…尊いお方の筆の染まりました物。
お売りするというわけには…」😅

「わかった!
じゃあワシから千両借りてくれ!
その抵当としてこの茶碗預かろうやないか。
なっ、これやったら売ったんやないで。
千両のカタに預かるだけや!なっ!」


まぁ早い話が千両で売れたようなもんです。


「何やったらいつでもこっちへ流してくれてもええで♫」ニヤニヤ

「流すの待ってんのかいな」😓


さあ茶金さんからすれば降って湧いた千両✨
この話をあの油屋にしてやりたいと思いますが、油屋も改めて自分のやったことが恥ずかしくて茶金さんの店の近くは通れません。

ところがある日、店の丁稚が隣の町内で油屋を見かけます。
茶金さんに話すと


「早よ行って捕まえといで‼️」


と言うもんで慌てて追いかけて店に連れてきました。


「わかったわかった!
そんな引っ張ったら油がこぼれるがな!」

「おお、油屋さん!こっちこっち!」

「うわぁ〜、茶金さんか❗️
あの3両やったらもう無いで⁉️」ガーン

「そんな話やないから安心して入り」😓


中へ通される油屋さん。
座布団の上に座ります。


「いや〜実はな。あの茶碗…」

「もうあの茶碗の話はせんように❗️
あの日からもう茶碗と聞いただけで冷や汗が出るんやから!」

「まぁ聞きなはれ。
あの茶碗…千両で売れました❗️」

「⁉️…○◼️∀☆…⁉️ガーン
…そういうやつか、お前は…!
京都の人間はえげつないとは聞いてたけど、傷モンや傷モンやって3両に値切っといてそれは酷すぎる…‼️」

「まぁそう慌てんと聞きなはれ。実はな…」

「はぁ…あの茶碗が…へぇ〜っ。
鴻池はんが千両⁉️…恐れ入ったなぁ。
ワシが持ってても傷モンの茶碗。
一文の値打ちもないわ。
それがアンタの手に渡ってそれだけの箔がついたんや。
人徳でっせ茶金さん。偉い人やなぁ〜!
ええ話聞かせてもろた。
あんな恥ずかしいことしてモヤモヤしてた胸がスッとしたわ。
これから気持ちよく商いに行きます。
おおきに、ありがとう」

「いやいや…ついてはこの金なんじゃが…。
ワシは自分の懐に入れる気はないで。
元はと言えばアンタがあんなもんここへ持ち込んだから起こったこと。
とりあえず半分の五百両。
これ持って帰ってもらお。なっ。
残った五百両は、近頃は京にも困っておられるお方がおるのでな。
できるだけ施しをしてやりたい。
金が残ったらそれで親類を集めてお祝いの大酒盛りでもしようと思っとります。
とりあえずこの五百両はアンタに…」

「何を仰る⁉️
ワシとあの茶碗は3両もらったところで縁が切れてるんです。
あれがこうなったのはアンタの人徳でできたこと…筋が通らん!
そんなわけには…そらちょっあつかましい…
…いやぁ…うーん…ハハ……そうですか…?
えらいすんませんなぁ…😅
じゃ、ここから前の3両引いてもらって…」

「そんな3両くらいどうってことないから、そのまま持っていきなはれ」😓

「あっ、そしたらこの中から…番頭さん!
アンタの頭叩いて気にしてたんや。
これ取っといて!いや、取ってもらわんとワシもこの金もらいにくいから!
あ、あとさっきの丁稚さん!
よくワシを見つけてくれたな♫
これ小遣いや!取っといて!
あと小判一掴み、店のみんなで分けて…!」

「小判ばら撒きなはんな!🤯
大事にせなあかんで!」滝汗

「大丈夫大丈夫!
これから清水さんへ行って、茶店の親父を喜ばせてきます!
おおきに、ありがとう❗️」爆笑


喜んで帰っていきました。


(良いことをしてやった。
あの油屋も大きな顔をして大阪へ帰ったことであろう。)ニコニコ


そう思っていると、それからしばらく経ったある日のこと。
表の方で何やらワイワイと騒々しい人の声。

何事かと表に出てみると大勢の人間が揃いの浴衣を着て頭には鉢巻の姿。


えーらいやっちゃ、えーらいやっちゃ♫
そーこのうちじゃ、担ぎ込めっ❗️


わっしょいわっしょいと何やら担いでいます。
先頭に立って扇子を振っている人を見ると…


「…あの音頭とってるのは油屋や。
何をしてんねや、あんなとこで…?
おーい、油屋さん❗️」

「んっ?おお〜、茶金さんか❗️
十万八千両の銭儲けや‼️」ニヤリ

「十万八千両の金儲け…⁉️びっくり
どうしたんじゃ?」

「水瓶(みずがめ)の漏るやつ見つけてきたんや❗️」おねがい

〜終〜
さて、いかがでしたか?
誰の手に渡るかというのは大事どすなぁデレデレ


この『はてなの茶碗』🍵


僕が落語を聴き始めた頃に桂米朝師匠の演ずるこの「はてなの茶碗」を聴き、その上品な語り口とこのお話の面白さに凄く惹かれました✨

米朝師匠の語り口がこの演目の雰囲気と合ってたのかもしれませんね。

これをキッカケに米朝師匠のいろんな落語を聴き始め、さらにはどんどんといろんな落語へ派生し、今このブログを書くまでに至るのでした♫

なので他の方にとっては別段何ということのない演目かもですね🤣笑


しかしこのお話がちょっとだけ凄いことがわかる逸話が1つ。
人間国宝であった桂米朝の弟子で、昭和の爆笑王とまで言われた天才・桂枝雀✨

この演目の中で、茶金さんが店の奥から出てくるシーンがありますよね?
このシーンで桂米朝が演じた時のような雰囲気をどうしても出せないと桂枝雀が語っていたという、この演目だけの特別な逸話が残っております。



このお話の内容と同じく、物の価値と同様に落語にはどの演目にも聴く人によって全く違う価値があります😃


僕が紹介する落語を好きになって頂けると大変嬉しいですが、しかしそこには既に読んで頂いた方々の中での新しい価値が生まれているのです✨

そんな意味でとても思い入れのある演目。
はてなの茶碗」でした🍵

ではまた(^^)