テーマ【野球】
今回の観戦は例年と比べ多くの変化があった。
まずは「地元でのシーズン開幕」。
これまでは決まってビジター(主にナゴヤドームや愛知県や名古屋市)開幕で、
俺はそれを飛ばして地元開幕に帰っていた。
今年はそれが広島で行われた。
次は黒田。
これまでいなかった人がチームに、
しかもこれまでの選手のように「メジャーに行って全盛期を潰しファンを絶望させたにも関わらず日本に高額で&偉そうに帰ってくる」のではなく、
世界一の名門チームでバリバリ投げるエース級のピッチャーが帰ってきた。
最後は観戦仲間。
これまでは「廣島魂」という名の赤き仲間たちとの観戦が当たり前&旧市民球場時代からの恒例行事であったが、
今年は昨年の廣島土砂災害を通じて知り合った新たな仲間たちも一緒だった。
自分にとって大きく違う年という考え方もあるが、
視野を広げると「広島」にとって大きな意味を持つ開幕になったように思うのだ。
土砂災害を経て最初の夏を迎える今年。
地元開幕+メジャーリーガー+空前のカープ(広島)ブーム。
多くの力が必要なこの年に広島は大きな力に包まれた。
これまで「それぞれに生活していた他人同士」が土砂災害を通じて仲間になり、
今度はその仲間たちでカープを観に行く。
もしかするといつかの試合やどこかの試合で同じ空間にいたりすれ違ったり、
あるいは隣や前や後ろで観戦していたかもしれない。
そんな人たちと一緒に観ることができた。
互いにカープファンで自由に観戦し自由に応援していたけど、
今シーズンをきっかけに「一緒に観よう」となったり。
なによりも、
多くの悲しみと涙をに押しつぶされそうな街を「うねり」が押し上げる。
この三連戦。
そんな空気があったように思えた。
マウンドに立つ黒田を見ながら「本当に黒田がマウンドにいる」。
夢のような感覚になる。
次いで「いつもボランティアに行ってるあの場所に来てくれた黒田が帰ってきてくれた」。
やはり土砂災害のことも考える。
原爆ですべての未来と希望を失った広島を救ったのはカープ。
今年「優勝候補」となっているのは、
再びカープが広島に未来と希望を与える「宿命」を背負っているからではないか。
そう強く思った。
なにより本当に楽しかった。
ハッキリ言って仕事よりも疲れる三連戦、
むしろ「三連勤」と言ってもいいほどハードな3日間だったけど、
いつもの場所でいつもの仲間たちと。
去年まで一緒に観ていなかった新しい仲間たちと。
東京から続々と来た東京の観戦仲間たちと。
あらゆる物ごとが「広島」に集まった素晴らしい日々だった。
これまで「俺は誰よりもカープが好きだ」と胸を張って生きてきたが、
黒田を見ていると「史上最強のカープファンは黒田博樹かもしれない」とも思ったりした。
とにかくいろんな想いが混在した今シーズンの開幕だった。
そして改めて思う。
原爆も落ちたし土砂災害もあったし多くの悲しみを背負ってきたこの街だけど、
それに屈することなく突き進むことができる街。
生まれて良かったと。
広島で生まれて本当に良かったと。
去年までヤジり倒してた新井がカープに戻って代打で出たけど、
なんだかんだ全力で応援してしまったと。
背番号「28」のボードを何枚も作って東京から広島まで持ち込んでみんなで掲げたと。
話をまとめるとアレですね。
好きです、広島。
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