結婚後記

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酔いが覚め。


酒が抜け。


日付が変わり。


改めて昨日の結婚式を振り返ってみる。


いや。


結婚式というよりはルーキー酒井という男を…。


俺が酒井さんと初めて会ったのは、20歳のころ。


じつに、15年の付き合いだ。


都内の某パチンコ屋で店員をやっていた時に、


酒井さん、ニイサンやコホさん、人生の旅に出たリトルさん。


多くのガイドスタッフがウチの店に来て打っていた。


プライベートの時もあれば実戦企画の時もあった。


編集部が近い。


来店の『真相』は単にそれだけのことだったのだが、


高校時代からのヘビー読者だった自分にとって、


それはとてつもなく嬉しいことであり幸運でありアゲアゲ。


パチンコのシマ担当になっていても、


ガイドスタッフが来たら無理やりパチスロのシマ担当に変えてもらっていた。


そして、なんとかして接触したかった。


ある日。


毎日毎日、日替わりでガイドスタッフがやって来て、


同じ機種を朝から晩までデータを取りながら打っていた。


――『おいおい。91時間バトルやってるぞ、これ…』


自分が働いている店で、91時間バトル。


驚いたし、嬉しかったし、なにより興奮した。


ある日。


酒井さんが打っていた。


――『そうか。今日はルーキー酒井がバトラーなのか』


ちなみに。


バトをやっていた機種は…なにを隠そう『裏モノ』。


しかも当時は、データを取りながら打つ…という行為自体が皆無だった時代。


そんな中で裏モノを朝から晩まで打ってデータを取っているのだ。


店員あるいは店長が怪しんでも、なんら不思議ではない。


そう言えば。


いま書いた『裏モノ』という言葉。


最近、雑誌などでは使えなく&使いにくくなっている。


分かりやすく言うと『放送禁止』用語。


妙な時代になったものだ。


俺は店長にガイドが実戦企画をやっていることを伝え、


他の従業員にも伝え、絶対に邪魔をしないようにお願いした。


――『あの人たちは勝つためにデータを取ってるだけだから』


とか。


――『ゴト師でもなければ攻略法を使うわけでもないから』


など。


全員に伝えた。


とにかく居心地のいい環境でバトをやってほしかったのだ。


接触したいが緊張する。


接触したいが仕事の邪魔はしたくない。


そんなことを考えている内に、俺はふと思いついた。


これはマッパチマンガでも描かれたし過去の記事でも書いてきたが、


休憩に入る前に缶コーヒーを差し入れすることにしたのだ。


店長から休憩の指示が出ると、自販機でコーヒーを買い、


――『頑張ってください』


そう言いながら台の上に置いてそのまま休憩に入る。


コホさんの時にもやって、そのことが誌面に書かれたりした。


本文で『店員さんに差し入れをもらってから調子が上向いて…』。


そんな文章が書かれていた。


俺は興奮し、飛び上がって喜んだ。


店長を筆頭に、すべての従業員に自慢した。


カウンターのオバちゃんにまで。


同時に俺は投稿職人で、アンケートハガキや投稿企画(現・投稿地獄絵巻)など、


月に何通もハガキや投稿を送っていた。


自分が働いている店のことも。


編集部では、そのことが話題になっていた。


――『毎回毎回、丁寧に投稿してくる奴がいる』


――『バトをやった店で働いているらしい』


――『いきなりコーヒーを差し入れする店員がいる』


――『俺も差し入れされた』


と。


編集部内で『この投稿職人と差し入れしてくる店員は同一人物だろう』。


点と線がつながった(←大げさ)。


そして。


酒井さんが…。


――『その店員を連れてこい』


当時の新人編集部員、現在の狂人回胴野郎・沖ヒカル。


酒井さんの指示を受けた沖ヒカルが店にやってきた。


――『君がニューガルーダ君だよね?』


忘れもしない、店内の一番奥。


左からふたつ目のシマの奥で俺は沖ヒカルから声をかけられた。


――『ウチの副編集長が会いたがってるので来てもらえます?』


驚いた。


急に…なに?


戸惑った。


実際に行って、さらに驚いた。


なんと。


それが『面接』だったのだ。


ガイドスタッフ。


ライター。


――『仕事を与えて使い物になりそうなら採用するから』。


怒涛の急展開。


人生のターニングポイント。


ルーキー酒井は、俺が送っているハガキや投稿内容をチェックしていて、


パチスロに詳しく、なによりもパチスロが極端に好きであることを見抜き、


俺を引き込んだのである。


カッコイイ言い方をすれば『スカウト』なんだけど、


この際、言い方はどうでもいい。


俺の中にある『なにか』がルーキー酒井のセンサーに感知され、


やがて『ガル憎』が誕生したのである。


ルーキー酒井がいなければ、当然いまの俺もいない。


いまの俺がいなければ、原哲夫先生や武論尊先生にも会えていない。


なにより、俺を導いた男の結婚式でスピーチもしていない。


人生は不思議なもの。


偶然もある。


必然もある。


運命もある。


宿命もある。


しかし。


俺と酒井達弘の出会いは偶然ではなく運命であり宿命。


良き先輩。


良き仲間。


良き悪友。


――『ジジイ、死ね』


40歳の大先輩だけど生意気なことが言える。


時には俺が兄貴のような役回りをすることもある。


つまり。


先輩。


後輩。


年上。


年下。


表面的な立場の違いは間違いなくある。


だが。


酒井達弘と石川和也は、心の中では『対等』なのだ。


俺にとって、それは言葉では言い表せないほど重要で価値のあること。


男同士の関係における『究極の境地』かつ『神髄』だと思う。


こういう人間とは、会おうとして会えるものではない。


意図的に作ろうとして作れる関係でもない。


自分の意思とは無関係に構築されていくものなのだ。


俺は酒井達弘に出会えたことを感謝している。


神に感謝している。


不世出の兄であり同級生であり弟であり強敵(とも)。


だから。


死ぬまで付き合ってもらうよ。


自分の心を裸にしてぶつかれる最愛の馬鹿野郎。


その名は…酒井達弘。


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それにしても。


ちょいと嫁が美人すぎませんかね?


あ~ムカつく。


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