昨日、都議会の各会派、報道各社、関連団体に向けて日本環境学会からの正式の声明文が出されました。
12/19日の幹事会で採択されたものです。

どんどん展開していただきたいと思います。よろしくお願いいいたします。

~~~ここから声明文

<声明>
築地市場の豊洲汚染地への移転作業強行を憂慮し、安全性の再検証を求める

 東京都中央卸売市場・築地市場の豊洲汚染地への移転計画は、「食の安全・安心」が担保されないとして各方面から批判が上がっている。案件そのものも「現在地再整備」を選択肢に加えて、現在都議会で継続審議中である。それなのにイシハラ慎太郎知事は、2010年10月22日、「議論は尽くされた。安全・安心の確保は十分に可能。行政の主体者としての責任で、(汚染地の買収を含む)移転計画を実行する」との趣旨の強い意思決定をおこなった。それを受けて東京都は11月19日に「豊洲新市場建設事業に関する環境影響評価書案」を開示、2011年1月12日締切で一般からの意見募集をおこなっている。

 私たちは、この事態を深く憂慮し、計画の原点に立ち戻って、「食の安全・安心」の視点に立った、汚染実態と対策案の再検証を行うことを、強く求める。

 石原知事は、再三、「一流の学者が安全と言っているのだ。それを疑ってどうする」という趣旨の発言を繰り返している。しかし、科学の本質は「一流の学者が言っているのだから大丈夫」などというものでは絶対にない。何よりも、客観的・具体的で正確なデータによって事実が行玄され、精密で合理的な検証によって事柄の本質が解明され、されらの基本部分が(普通は査読を下手論文として)公開・認知されることで、初めて科学的事実として定着するのである。

 環境影響評価案の説明会等では、「従来都がおこなった諸調査で汚染の実態は詳細に明らかにされ、適切な処理で浄化できることが確かめられた」とされるが、事実は全く異なる。多くの汚染実態が未解明のままであり、従って、大作自体も合理的な説得力を持たない。
 これを象徴的に物語るのが、過去の「詳細調査」の結果をもとに、「ベンゼンの土壌溶出量が環境基準の43,000倍に達した高濃度汚染検体」を採取したと称して、2010年1~6月の「適用実験」に供した試料が、現実には基準のわずか2.7倍の初期値濃度しか持っていなかったという事実であった。これをあたかも「高濃度汚染土壌の浄化に成功した」かのように装うために、都は「専門家と相談」の上、この低い数値を当初墨塗りにして隠蔽したのである。このような歪曲を敢えて犯した人々に、「科学性」を論じる資格はもはや全くない。

 都は、これまで私たちが求め続けてきた、現地への立入・測定や調査研究、サンプルの採取や分与等をすべて拒み続けて、汚染の実態を客観的に検証する道を自ら閉ざした。現在、汚染の唯一の物証であるボーリング・コアも廃棄しようとして、実態を憂慮した市民から差止訴訟が提起されている。このような姿勢は、当局が頻繁に口にする「都民の理解と協力の舌に事業を推進する」理念とは、全く逆光すると言わざるを得ない。

 私たちは、真の意味で科学を志す人間として、このような「エセ科学」の横行や、科学性・客観性が欠如した都の対応を許すわけにはいかない。石原知事と都当局は、すべからく「食の安全・安心」過去保の原点に立ち戻って、改めて信頼度の高いデータの収集と解析をおこなうべきである。その作業を成功させるためには、上述の諸要請を受け入れるとともに、専門家会議・技術会議メンバーの参加の下に、私たちとの公開討論会を早急に開催するよう、ここに重ねて求めるものである。

 2010年12月19日   日本環境学会

~~~ここまで声明文です。繰り返し、拡散のほどよろしくお願いいたします。

一方で、イシハラ都知事は、次回の出馬も視野に入れてか、最近マスメディアのインタビューに頻繁に応じており、その内容を取り上げた各社記事では、いくつもの欺瞞や嘘、築地市場が危険であるとか移転しなければビジネスが成立しないであるとか、あげくには、都議会第一党に対し予算を通さなければ他の市場も停止するという虚偽の脅しをかけています。

しかし、そもそも市場の開設者としての義務を放棄して、市場を止めると脅しをかけるとはまさに「論外」です。
また、イシハラ都知事は、予算を通さなければ市場の冷蔵庫が止まると言ってこの3月にも都議会を脅迫しましたが、実際、冷蔵庫が止まることがない(卸売市場法第51条の規定による)ことは、以前書いた通りです。

2010-03-26
イシハラ都知事の嘘の脅しを真に受けないでください!民主党は移転予算案は最後まで絶対に否決を
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10491545508.html

たとえば下記の時事通信の記事など、どう考えても理にかなわない妄言と居直りと恫喝を「客観報道」、これでは市民や議会への脅しのためにニュースを垂れ流しているようなものです。

すでに議会を愚弄してきた「実績」の上で、3月に続いて同じ無効な恫喝をしているのに、何ら対立する観点でのコメントもつけないのは、国政での政権の専横に関する無批判な濁流報道と全く同じスタンスであると考えます。
時事ドットコム
築地市場移転、なぜ反対=民主をけん制-石原都知事インタビュー
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010122700412

 東京都の石原慎太郎知事は27日までにインタビューに応じた。築地市場(中央区)の豊洲地区(江東区)への移転問題で都議会最大会派の民主党が来年度予算案に反対する構えを見せていることについて、「(豊洲の土壌汚染対策の実効性を)実証しているのに、何で反対なのか。(予算を否決して)都民生活が混乱したら誰の責任になるのか」とけん制(管理人:ここ、まったくの嘘です)した。来年4月の都知事選への対応については明言を避けた。
 主なやりとりは以下の通り。

 -3期12年の総括は。
 一番いいことは会計制度を直したこと。(民間企業並みの)複式簿記・発生主義をやっていない先進国はない。(民主党は)隠した金があるだろうと、事業仕分けをやったが、案外出てこなくて財源不足で苦労している。最初から会計制度を変えておけば良かった。

 -都議会民主党は豊洲の土壌汚染を理由に、築地市場の移転に反対し、来年度予算案を否決する構えを見せている。どう考えるか。
 (昨年の都議選で)最大会派を取ったから、何でも反対して快感を感じているのかもしれないが、何で反対なのかさっぱり分からない。反対のための反対でしかない。(管理人コメント:都知事こそ、何のための移転かさっぱり分からない。官製地上げのための移転でしかない)

 -予算案が否決・修正された場合、辞職して再出馬する可能性は。
 ノーコメント。
(中略)

 -都知事の資質で必要なものは。
 首相と同じ。東京ほど集積の進んだ自治体は世界中のどこにもない。私は「今の自民党では首相になれない」と思ったから都知事になった。この次に誰が来るのか分からないが、「2人目の総理大臣」になるつもりでやってほしい。

 -来春の都知事選で4選出馬の可能性は。
 ノーコメント。ケセラセラ(なるようになる)。(2010/12/27-14:58)

4選出馬を匂わせています。
イシハラ都知事が再選しても、地元で様々な問題を抱えてかつ都政に首を突っ込もうとする道州制推進者も、メディアがいかに対立する候補と演出したところで、どちらがクビ長を取っても、奪われるのはわたしたちのクビのほうです。

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