今日は空港で空き時間にネット接続をしていたら、ついに(というより予想通りというべきでしょうか)テロ特措法への高圧的要請が迫りつつあることを知りました。

47News テロ特措法延長、直接要請へ 米大統領、安倍首相に


 【ワシントン29日共同】米政府当局者は29日までに、9月8日からオーストラリア・シドニーで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際に予定される日米首脳会談の場で、ブッシュ大統領安倍晋三首相に、テロ対策特別措置法の延長を直接要請すると明らかにした。共同通信に語った。

 米国が主導するテロとの戦いから、日本が「戦線離脱」することを懸念する米政府は、特措法延長に向け日本側への働き掛けを強めてきたが、首脳レベルでの要請は初めてとなる。テロ特措法延長問題が最大の焦点となる臨時国会を前に、米側の強い期待を伝えることで、安倍政権に一層の取り組みを促す狙いだ。

 米政府当局者は、海上自衛隊がテロ特措法に基づき、インド洋で行ってきた米軍艦船などへの給油活動の重要性を強調。「首脳会談ではブッシュ大統領が、日本の貢献がいかに大きいかを説明するはずだ」と指摘した。

 また「安倍首相に期待しているのは、日本での議論がどうなっているかという説明だ」と述べ、首相が民主党の反対を抑え、11月1日に期限切れとなる特措法の延長を実現する明確な戦略を持っているかを問いただす考えを示した。
2007/08/29 16:30 【共同通信】

同時に、ドイツメルケル首相からも「期待感」を伝えられたとありますが(以下日経記事)、

そもそも、「鉄のお嬢さん」と呼ばれるメルケル首相は

 ・テロ特措法そのものに期待感を寄せているのか

 ・というか、アベ氏が言い出したから「そりゃ悪くないですね」と賛同しただけではないのか

 ・なしくずし軍事協力までをも「とりあえず日本の役回りでしょ」などと「期待」しているのか

 ・日本の「その筋」がやけに根拠にしている国連安保理決議1368に根ざした範囲を期待するのか

 ・「日本が国際的な貢献を続ける意志があることを評価する」ことは明確には何を意味するのか

 ・一切そんなことはなく死に体首相への社交トークだったのか

いずれにせよ、記事では分からないことだらけです。


ただ、肝なのは、ちらっと読めば、テロ特措法の無条件での(かつ無自覚な)延長がなければ、まるで対米以外に欧州との関係まで壊れるかのような煽りっぷりをしている、という点です。

日経 07/8/29 メルケル首相、テロ特措法延長に期待感・日独首脳会談

 安倍晋三首相は29日、首相官邸でドイツのメルケル首相と会談した。安倍首相は11月1日に期限切れとなるテロ対策特別措置法について「ぜひ延長したい」と表明。メルケル首相は「日本が国際的な貢献を続ける意志があることを評価する」と延長への期待感を示した。地球温暖化防止に関する新たな枠組みづくりで協力していくことで一致した。

 日本はテロ特措法に基づき、海上自衛隊がインド洋に展開する米国などの艦船に給油をしている。会談後の記者会見でメルケル首相は「日本の活動は独船舶にも大きな支援となっている」と謝意を伝えた。延長に反対する民主党の小沢一郎代表と30日に会談し、意見交換する考えを明らかにした

 来年の主要国首脳会議(洞爺湖サミット)でテーマとなる地球温暖化防止を巡り、2012年に期限切れとなる京都議定書を引き継ぐ新たな枠組みに関して「すべての主要排出国が参加した実効的な枠組み」を目指すことを確認した。(20:46)

ただ、このように、外交問題をちらつかせて外堀を固めることによって市民国民の不安を喚起し、民主党にハードランディングをさせてあげくに「政権担当能力」という言葉をちらつかせて、またも美しい自民依存症を再発させることが眼中にあるようにも感じられてなりません。


もちろん、分析というものですらなく、単純に気分が悪い記事なので挙げてみたまで、というところなのですが・・・。


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今、どれほど身の回りの動きがきなくさくなっても、まだそれでも、わたし自身(日本の会社員としての)を考えれば、とてつもなく恵まれた世界の上澄みから平和を願っているのだということは自覚しています。


たとえば、今日は、父の病院から呼ばれたため、まず会社に携帯で連絡を取り、近く(100キロ圏)に出張していた同僚に応援を依頼して電子データを社内FTPサーバーにアップし、そしてネットで飛行機を予約して、1日早く地方から帰る、こうして「家族」のためにあらゆる手段をとることができます。

(これに付随して温室効果ガス増大にも、ひょっとしたら他のことにも負の寄与をしていることでしょう)


そのいっぽうで、イラクでは、戦争によって多くの子どもが死んでいき、激しい戦闘状態のもと、愛する人のまだ暖かいなきがらを遺族が抱きしめるすらもできないという事実、その底のない悲しみを思うと、残虐なやり方で不意に人と人を引き裂きながら、悲しむための猶予すら与えない「戦争」の残酷さに対して激しい怒りがこみあげてきます。


当面の安全地帯から遠巻きに世界を見ているに過ぎない存在の1人が、戦争の無益と悲しさや怒りに対して何かを言うことに、後ろめたさがないのかといえば、確実にそうした心情はある、ということだけは今いちど確認しておきたいと思います。
ある人から聞いた言葉、「自己満足とおためごかしを超えたどれほどの意味があるのだろう」、ということは、どこまで突き詰めて内面化しようとしてもつかみきれません。


けれども、こんな立場にあるからこそ、長期的な視点で、殺戮には間接的にも加担したくないし、させたくありません。


テロ特措法反対も、「反対のための反対」などとして与党に、野党もろとも揚げ足を取られるなんてことは避けなくてはならないと考えます。


(この項、もっと書きたいことがありますがひとまずアップします...)

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