昼過ぎにネットニュースを見て、憤死しそうになったのですが、さすがにあちこちの有名ブログでも取り上げられているようですね、埼玉県の上田知事の驚愕の談話は。

情報としては多くの方とダブるのですが、3/23にも聞き捨てならないニュースがありましたよね、この知事は。


時事ドットコム 2007/04/02-19:06 自衛官が「人殺しの練習」=上田埼玉知事、式辞で発言
 埼玉県の上田清司知事は2日、さいたま市内で開かれた県新規採用職員就任式の式辞で、「自衛官の人は大変ですよ。分かりやすく言えば、いつも平和を守るために人殺しの練習をしている」と発言した。さらに「だから、われわれは『偉い』と言って、(自衛官を)ほめ称えなくてはいけない。頑張れ、頑張れと」と述べた。
 同知事は警察官にも言及し、「県民の生命や財産を守るという崇高な使命の下に、どうかすると人を疑ったり人を痛めつける練習をしなくてはいけない」とし、「(県職員は)そういう類と違って多くの方に喜びを与え、感謝され、自分もその喜びを感じることができる素晴らしい仕事」と続けた。

多くの報道が反省しているという判断に基づく記事なんか書いてるのだけど、道新によれば、反省なんかも再起動(意味不明)なんかもしていないことが明らかです。


人殺しがだめで殺傷ならマイルドで、他にも紛らわしい音韻の言葉があるので、婉曲j表現として美しい日本語として適当である、という趣旨なんでしょうか。

置き換えをするだけの「政治的正しさ」、この言語感覚が理解を超えるものです。


道新 「殺傷なら適当だった」 「人殺し」発言で上田埼玉県知事 (04/02 21:38)

 上田清司埼玉県知事は2日、同日の新規採用職員入庁式で「自衛官は平和を守るために人殺しの練習をしている」と発言したことについて、報道陣から真意を問われ「言葉が簡単明瞭すぎてきつかった。誤解を招いた」として不適切だったと認めたが、「人殺し」との表現について「『殺傷』という言葉なら適当だった」と述べた。

 上田知事は、比較を通して公務員の心構えを説きたかったと説明。「県庁職員は喜びを糧に仕事をしていくが、自衛官や警察官は人を救うため、マイナスの部分もある大変な仕事。常に感謝と敬意を表さなければいけない」と話した。


ということで、覚えていますか、ちょっと前に紹介した ように、3/23に以下のようなことがあったばかりですね。


asahi.com 石原氏の車に同乗の松沢・上田氏らを民主が批判 2007年03月23日22時43分

 神奈川県知事選に立候補した松沢成文氏と埼玉県の上田清司氏の民主党出身知事2人が22日、東京都知事選に立候補した石原慎太郎氏と並んで選挙カーに乗ったことが波紋を広げている。民主党の鳩山由紀夫幹事長は23日の記者会見で「はなはだ残念。石原都政8年の歩みを見て、今後4年間、知事を続けるのがふさわしいのかということを松沢氏に認識してもらえればな、という思いはある」と、松沢氏らの行動に戸惑いを隠さなかった。

懲りないです。Google検索しようとすると、慰安婦という単語が同時に示唆されてくることからも分かるように(と書いたりするとそのサジェスチョンごと消されてしまうのだろうか)、こんな感じの思想信条であることを先日Wikiで保存していました。

→まだありました。


教育関連
ジェンダーフリー反対。県立伝統高校の男女共学化反対。
2004年10月、県議会答弁で、「新しい歴史教科書をつくる会」を支持し、同会の歴史教科書を評価。中国・韓国・北朝鮮の抗議を内政干渉であると批判。同年12月20日、同会の副会長であった高橋史朗明星大学教授を埼玉県教育委員に指名したが、教科書の中立性維持という観点からの批判があった。
2006年6月議会で、埼玉県平和資料館の展示に関する質問に対し、「古今東西、慰安婦はいても従軍慰安婦というのはいなかった」と答弁。これを批判する市民との面会で知事は、当時の人々の不幸な境遇につき理解を示したものの、自説を通した。

ということで、つくる会支持層や自虐とみたら徹底排除する方面にはかなり可愛がられて期待されているようです。

リンクはしません。


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国民投票法のこと(NPJのリンク で国会状況 、また改憲国民投票法案情報センターのリンクはこちら )は報道されないのに、なぜ美しい国を定義しようとする官邸談話の会、がこんなに大きく取り上げられるのでしょう?

メインの重要課題がなくたって勘弁して欲しい気分になりますので、「有識者」のラインナップを簡単に検証しておきます。


Mainichi-MSN 美しい国づくり:平山郁夫氏らで有識者会議
 塩崎恭久官房長官は2日の記者会見で、安倍晋三首相が1月の施政方針演説で表明した「美しい国づく

り」プロジェクトの企画・審議を行う有識者会議の設置を発表した。「美しい国づくり」企画会議と題し

、座長には日本画家の平山郁夫氏が就任。今夏までに具体的なプロジェクトを始動させる方針で、3日に

首相官邸で初会合を開く。
 会議は平山氏ら有識者委員12人と塩崎長官、世耕弘成首相補佐官広報担当 )で構成する。会議を通

じて漠然とした「美しい国」のイメージを具体化し、肉付けしたい考えだ。【後略】

以下、委員。

座長・平山郁夫 (日本画家)

【前略】こうした活動を前向きに評価する意見がある一方、国立大学(後に国立大学法人)である東京藝術大学の学長という公職にありながら、出版社、百貨店、放送局などとタイアップした自作の展示販売を大々的に行い、多大の利益を上げている点などを批判する向きもある。また、日本とアジア諸国との友好活動や東北アジア・中央アジアでの文化財保護活動は国際的に非常に高く評価されているものの、あきらかに誤った歴史的事実や認識(中国において文化大革命や都市開発により破壊された建築物を、戦時中に日本が破壊したとしている)に基づく活動を主導するなどの批判もある。また、外務省などによる日本国外での展覧会開催や日本の在外公館への作品設置などの努力にもかかわらず国際的な芸術的評価は得られておらず、画家としての知名度は日本以外では高いとはいえない

石井幹子 (照明デザイナー)


井上八千代 (京舞井上流五世家元)


岡田裕介 (東映社長)→東映といえば、こちらでしたね… 『俺は、君のためにこそ死ににいく 』orz


荻野アンナ (作家、慶大文学部教授)


川勝平太 (静岡文化芸術大学長)

川勝平太(かわかつへいた、1948年 - )は京都出身の歴史学者。専門は比較経済史。早稲田大学助手、講師、助教授、教授を経て国際日本文化研究センター教授。新しい歴史教科書をつくる会賛同者。「美しい国づくり」プロジェクト・企画会議委員。
独自の「海洋史観」を展開する ことで有名。現在は「英国議会資料」の研究を行う。早大にこの資料の購入を申請するも受け入れられず、大阪の国立民族学博物館に購入されてしまったため、早大教授を辞職し関西にある日文研に移籍した。


庄山悦彦 (日立製作所会長)


田中直毅 (国際公共政策研究センター理事長)
↑「郵政三事業の在り方について考える懇談会座長」紹介サイト(官邸)


ja.wikipedia.org/wiki/中西輝政
中西輝政 (京大人間・環境学研究科教授)

親米保守の代表的論客の一人。グローバル化が進展する今日にあっても、国家という枠組みは依然健在であるとのリアリズム論の立場から、「押し返す保守による日本の再生」を主張する。日本を海洋国家と捉え、英米の国家運営を模範とすることを説く。安倍晋三のブレーンと目される。 専門は、国際政治学、イギリス史、文明論。【略】
一方で「阪神大震災の際、倒壊した在日朝鮮人所有家屋の下から武器庫が見つかりそこには北朝鮮の武器が多数あったという 災害の混乱に乗じて在日たちが蜂起する可能性も否定出来ない」「2002年の小泉訪朝の際、随行員を排除して小泉純一郎首相と金正日総書記だけが密談する「空白の10分間」が存在した」「張作霖爆殺事件は旧ソ連とコミンテルンによる犯行だった」「「少子化を憂う必要はない、格差社会が広がりコンドームを買えない貧困層が増えれば子どもはすぐ増える」等、典拠が明確でない発言も見られる。この手の発言を田中真紀子から安倍晋三首相に対する予算委員会での質疑中に、間接的ながら揶揄されている。

弘兼憲史 (漫画家)

松下政経塾 講師団に名を連ねる。政治的発言も多く、スタンスは保守的で親米反共。改憲も「やむなし」としている。就職・労働問題についても「学生や従業員は贅沢で甘ったれている」と手厳しく非難。ベトナム戦争などにも「アメリカがベトナムに自由をもたらすために行なった」と参位を示している。「島耕作」「加治隆介の議」などの作品にもその論調が垣間見える。一方革マル派での活動歴もあり、左翼の中でも新左翼や全共闘に関してだけは好意的。政治家を養成する組織・団体として、松下政経塾と青年会議所を強く推している。
2006年から対談本『本日の雑談』シリーズの西部邁 (反米保守)の話し相手を務める(初代は小林よしのり)

松永真理 (バンダイ取締役)


山内昌之 (東大大学院総合文化研究科教授)

【前略】専門のイスラム史のみならず文化芸術などにも造詣が深く、多彩な言論活動を展開しており、注目を集めている。また、外務省などの研究会にも名前を連ね、現実の政策立案にも影響を及ぼしている。『嫉妬の世界史』は安倍晋三が総理就任前に読んだ本として紹介され、広く注目を集めた

ある意味では、きわめて強力な陣営ですが、また、この件が浮上した頃から思っていましたが、

漠然とした「美しい国」のイメージを具体化し、肉付け

することにどの程度の優先度があるのでしょうかね。

肉付け。どうも贅肉が増えそうです。


当面の問題を隠す効果はそれなりに大きいと見ているのか、ほんとうに先輩総理と同様にサメと同程度の判断力しか持ち合わせていないからあっちこっちに肩入れするのか、どっちにしても、この時期に、間が抜けすぎています。


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