なぜ必要なのか?ずれる原因とは?

ヘッドライトのバルブを社外品に交換すると、光源がズレてしまう為に調整が必要となります。社外品バルブに交換する理由はドレスアップの目的や純正ヘッドランプが球切れを起こした場合の修理ついでなどです。

自動車が走行する上で基本的な事となりますが、もしも光軸がずれた状態で走行していると走行上において大変危険な状態になってしまいます。

前照灯(ヘッドランプ)の明るさが不十分な状態であったり、照射光線の向きが不適切な場合などが考えられます。前方の安全確認が出来ない事や対向車に対して眩感を与え、最悪の場合は交通事故を引き起こしてしまう可能性もあります。

それらを防ぐ為、社外品のバルブに交換した際には毎回光軸調整を行う必要があります。

では、ヘッドランプの光軸はバルブを交換すると何故ズレるのでしょうか??

一番考えられるのが製造メーカーの違いによる光源の位置違いです。

流通している社外品バルブ単品を見ればどこの部品メーカーも似たようなバルブを作っています。しかし、厳密に言うと光源がメーカーごとに多少異なっている為、バルブを交換するとズレる可能性があります。

本来は、業者様にて調整を行っていただくのですが、簡単に自分でもできる方法についてお伝えします。

レベライザーがある場合の設定方法

 

 

それではまず、自動車整備工場に依頼するのではなく、バルブ交換後に自分で光軸調整にチャレンジしてみましょう!

ここ10年前後に生産されている車には、手動で光軸を調整する「レベライザー」というダイヤルが運転席周りに設置されている車種があります。

この「レベライザー」はHIDやLEDといった高機能なヘッドライトではない従来からある「ハロゲンヘッドランプ」が搭載された車両に設置されています。

調整するには、まずレベライザーのダイヤルは「0」に合わせます。
これが基準となりますのでこれを忘れてしまうとこの後の調整が全て無意味になってしまいますので、注意が必要です。

バルブ交換前の純正の光が基準になる

自動車整備工場などで保有している「ヘッドライトテスター」を使用し、自動車のユーザーが自身で「壁当て」によって光軸調整を行う場合、バルブを交換する前の光軸が「基準点」となります。

 


【マスキングテープなどで壁当てしてる画像】

 

・カットオフラインとは?
カットオフラインとはすれ違い前照灯の照明方向を調整する際に用いる光の明暗の区切り線の事を言い、壁当てを例に挙げると壁に光を当てた際に出る左右の明暗の区切りのラインです。

・光軸のチェック(壁当てで基準を決める。マーキングをする)
上記のカットオフライン上に光が屈折する点「エルボー点」があり、カットオフラインとエルボー点の位置を予めマーキングしてバルブ交換に臨みます。ヘッドライトテスターを用いる場合であれば特に必要はありませんが、壁当てで行う為にマーキング作業が必要となります。

・やり方として、光の当て方、距離、高さなど必要項目と基準
壁当てにて光軸調整をする場合の注意点ですが、車両は壁に対して真っすぐに停車させて下さい。可能であればマスキングテープ等で陸運局と同様に右側タイヤの停止位置を予め貼っておくとより、壁に対して真っすぐ停車させる事ができます。

壁から車両までの距離ですが、概ね2.5m~3.0m前後の位置で停車させましょう。この距離は近すぎても遠すぎても正しく測定できませんので、メジャー等で測定する事が望ましいです。

バルブ交換後に光軸調整

バルブ交換前の説明にもあったように純正バルブから社外バルブへ交換すると光軸がズレる場合があります。その為、バルブ交換後は光軸を再調整する事をオススメします。

・光軸調整の仕組み、調整ネジの場所と調整方法
光軸調整を行うには、光軸を上下に動かすネジと左右に動かすネジの二つのネジを使用して調整します。

 

 

調整するにあたり極端に左右方向ばかり調整しようとすると上下がズレたり、その逆も考えられますので上下・左右をバランス良く調整する事がポイントです。

・必要工具
自動車整備工場などであれば、光軸調整用の工具を通常は常備しています。
しかし、それが無ければ調整できない分けではない為一般的な工具でも十分作業可能です。

 

 

・車検に不合格になった場合の原因
社外バルブを交換後に継続車検を受ける場合があると思います。目の前に車検がある場合であれば車検が終わってからバルブ交換を行うと思いますが、そうでない場合もあります。

都会などで普段から段差に乗り上げて停車をする人は特に注意が必要で、そのような事の繰り返しで光軸がズレてしまう事があります。

車検前に自分で調整を行った場合に車検不合格になる場合もあります。
あくまで壁当てでの調整と陸運局のヘッドライトテスターでは測定の条件が違います。壁に対して真っすぐに車両を停車させて光軸調整できていなかったり、壁当てを行う場所が遠かったり近かったりという可能性が考えられます。

再検査が可能ですので陸運局内の壁当てを行い、再調整しましょう。

 

 

光軸調整の方法 業者に依頼する

・料金
今回は車検に不合格になった場合を想定し、陸運局近くにあるカーテスターの場合で考えます。通常は1500円~2000円で、作業員の指示で流れ作業的に行います。

・時間
営業時間は朝9:00前後にオープンし、陸運局の営業時間である夕方4:00頃という事業所が多いです。

・店舗
陸運局前にあるカーテスター業者が最も一般的ですが、陸運局から少し離れている場合はガソリンスタンドや一般の自動車整備工場でも可能です。

フォグランプ、ハイビームについての光軸調整

基本はロー側のヘッドランプの光軸調整を行いますが、ハイ側のヘッドランプやフォグランプの光軸調整も可能です。

・基準とやり方
まずフォグランプですが、ヘッドランプと同様で純正のフォグランプを取り外す前にカットラインをマーキングして調整するべき基準点を決めます。その後、バルブ交換しますがヘッドランプと同様で光源が異なると光軸がズレますので光軸調整を行います。

光軸調整は上下方向のダイヤルしかありませんので、あとは壁を見ながらマーキングした位置にカットラインを合わせて完成です。

ハイ側ヘッドランプの光軸調整ですが、ロー側と同じく取り外す前にマーキングを行い、壁を見ながら調整します。しかし、ロービーム(すれ違い用前照灯)のように対向車が眩しくないように加工されたカットオフラインが存在しません。

走行用前照灯となる為、社外バルブに交換する前の光源中心点をマーキングします。バルブ交換後、ロービームと同様にマーキングした位置に上下・左右の調整ネジを回して社外バルブ交換前の光源中心点に調整します。これで完成です。