元ディーラーマンで新米社長の日記

元ディーラーマンで新米社長の日記

自動車文化研究家
ギターサウンド研究家
令和2年会社を始めました。

車とエレキギターについて語ります。

令和2年人生最大の転機がやってきました。
自分の住んでいるマンションの隣にはチェーン店のお店があります。

もう何年も前の話になりますが、いつもそのお店の駐車場にスポーツカーが止まっていました。

朝一番に止めるのは必ずその車で、閉店後最後まで残っているのもその車だったので、

店長さんの車なのかな?

なんて思っていました。

その車にはこの辺では珍しい、東北のナンバーがついていましたが、当時そのお店の本社はそのあたりにあったことから、きっと本社から社命を受けてここにきたのだろうと思いました。

土地勘の無い場所に一人でやってきて店を任され朝から晩まで大変だと思います。

機会があったら車の話でも出来るといいな。

そのスポーツカーは僕も大好きな車だったので、そんな風に思っていました。

それから何年か経過したある日の朝のこと。

その店の駐車場に、たくさんの消防車や警察車両が赤色灯を回転しながら止まっているのを見て驚きました。

一体何事?

火事?

…にしてはどこも燃えていないし、何より人が店内に入ろうとしないことに違和感を覚えました。

近くにいたマンションの管理人さんに訊いてみると、

硫化水素自殺だそうですよ。


僕はすぐに駐車場の端にスポーツカーが止まっているか見に行きました。

そこには…

いつもの朝のようにスポーツカーが止まっていました。

けれど昨日の晩から動くことなくそこに止まっていたのでは無いかと。

結局その日そのお店は終日シャッターが閉められたままでした。

そしてスポーツカーも駐車場から動いていませんでした。

誰が自殺を図ったのか、そしてどうなったのかはわかりません。

不思議なことにテレビのニュースにも全く話題に出てきませんでしたし。

でも、状況からスポーツカーに乗った店長が自殺を図ったのではないかと考えました。

責任のある仕事を任され、朝から晩まで働き、それなのに悩みを相談できる人が近くにはいない。

それでそんな道を選んでしまったのでしょうか。

同じ車に乗っていたのだからそのことで話しかければよかった。

自分が力になれるかどうかはわからないけれど、少なくとも一度は話しかけてみようと思ったのだからそうしておけば何かの役には立てたかも知れません。

スポーツカーは、暫く駐車場のいつもの位置に止まったままでしたが、ある時見ると無くなっていました。

ご家族の方が引き取りに来たのだろうか。

どんな気持ちでそれに乗って帰ったのかを想像すると、言葉もありません。

それから暫くしてその位置には別の車が止まるようになりました。

さらにその後大手スーパーの傘下に入り、店舗に並ぶ商品も、運営体制も大きく変わったようです。

主人のいなくなった車がずっと止まっているのを見るのはとても物悲しい気持ちになります。

その時から、大変そうな人を見かけ何か違和感に気づいたなら、声をかけるようにしようと思ったのです。