17-03-25 | ヤマダ・マサミ ART&WORK 検:ヤマダマサミ

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主に仕事に関わる、特撮、怪獣がらみのブログです。
ときどき、猫が登場します。

17-03-25

モーレツ!仲間の丸山さんが<塗装ブース>を持って来てくれました。小型の換気扇(2基併用)です。

キッチンの換気扇も全開ですが、目の前に換気扇があると効果は大きいです。

丸山さんには、コンプレッサーとエアブラシも借りているので、本当は今の仕事の何割か献上しないといけないぐらいなんだけど。ついでに資料も買って下さった。感謝です。

いろんな人に支えられて、ぼくも猫も元気です。

本日は海老名で開催する<井上泰幸展>へ行きます。

 

○井上泰幸展

3月25日(土)~4月2日(日)

海老名市市民ギャラリー(入場無料)

10時~20時

 

高校生の頃、東宝へ遊びに行って何人かの特撮美術の方の話を聞いていると達磨ストーブの前で目を閉じて気持ち良さそうにしていたオジサンがときどき、こうだったな、とか、あれはね、と優しく話してくれて、すぐこの人が井上さんだと判ったのでした。

それから社会人になって、84年「ゴジラ」は取材でお世話になりました。

海老名は井上さんの自宅と作業場「アルファ企画」がありました。

実は博覧会ブームのときにアルファ企画で1ヶ月バイトさせてもらった事がありました。

その前に、横浜博でMMCコーヒー館の展示の相談を受けて、すぐ井上さんを紹介して、火山や氷山の模型を作ってもらったのでした。

ぼくはそのとき、地下鉄とシールドマシンの模型をやっています。

新幹線が品川を通る時の地下工事現場へ入れました。どれくらいだったか何十メートルかエレベーターで下りて、気圧の違う世界で巨大なシールドマシンを取材しました。

井上さんには技術的な助言を得たばかりでなく、その企画を受けた会社がちょっと怪しかったので、もたもたしてないですぐにお金をもらいなさいとも言って下さった。

口約束が守れないところと仕事してはいけない。と言うのが井上さんの信念にあったようです。東宝とはすべて口約束で、契約はいっさい結んでなかったのだとか。

いろいろ話を伺いました。懐かしい人です。

初代「ゴジラ」から84年「ゴジラ」までの特撮美術、予算を出して図面を引いて円谷英二ら撮影班のお膳立てをした人です。

晩年のスタッフ集合の記念撮影では、井上さんは英二さんの隣に呼ばれます。

好々爺然として決してあえて目立とうともしませんが、九州男児で無骨なところもあります。東宝特撮の柱のような人でした。あの特撮専用ステージや大プール、波起こし機を設計しています。

東宝だけでなく、「ウルトラQ」「宇宙猿人ゴリ」の特撮美術もやっています。戦隊シリーズの変形ロボットの木工モデルも長く任されていました。理論派で、寄せ木細工のようなメカの変形プロセスも嘘のない可動でした。

自宅の工房が舞台になっていて、いつか人形劇をやりたいと仰っていました。

 

作業、ソフビの塗装。今日は無理せず、切り上げ。

 

 

 

ひさしぶりの、まぐろ人。1人じゃ回転寿司も行けません。