自分の行った善意に対して、
見返りを求めてはならない。
しかし『これだけの事をしてあげたのに』と
浅ましくも思ってしまうのもまた人間だろう。
誠意に対して誠意をもって返す。
それは当たり前のことだ。
誰かのおかげで今の人間関係を築く事が
出来たのなら、関係を繋けてくれた者に
敬意を示すのも当然のこと。
しかし、誰もがそう考えている訳ではない。
人の善意を踏み台のように扱い、
我が物顔で、その周囲の人間関係を
踏み壊していく人間も決して少なくはない。
自身の環境に対して感謝の気持ちを
持たぬ者の未来は暗く冷たい・・。
「貸したモノはあげたと思え」
常々そう思える人でありたいと願いはしても
その過程に、「信頼」と言う名の
「絆」を求めるのもまた、人の
性(さが)なのかもしれない。
クロ戌