学生時代の友の訃報。

 

病気なのは知っていた。でも、「新しい仕事を始めるので楽しみ」と言っていたので、良くなったと思っていた。

 

友の友が、彼女のblogを教えてくれた。

 

スピリュチュアル系にハマり民間療法の末、かえらぬ人となった。

 

 

読んでいて辛くなった。

 

 

たくさんの疑いと病魔と不安と闘いながら、自分が選んだその道を、揺るがしたり覆す事がないように、同じ思考の人達とだけの世界を作って「安心」「誰も批判しない」「全肯定」という砂のお城の中で、ずっと自分の選んだ道を「信じよう」として貫いていったふうに見えた。

 

 

不調すら、良いシルシか・・・

 

親まで拒絶していたけど・・・最後は会えたみたいで良かった。

 

 

私はね。

 

どうせ逝くなら、信じた道で。それを貫いた彼女の生き方は肯定するよ。

 

 

通常に普通に医療を受けてきても、亡くなる人は亡くなる。治療に納得ができないままだと後悔したり怒りを覚えるのも分かるし。

 

ポジティブシンキングにするための手法としては、すがれるものがあると楽だとは思う。

 

 

でもね。

 

時折見せる。「こんなに悪くなるとは思っていなかった」「こんなに痛くなるとは思っていなかった」「こんなに動けなくなるとは思っていなかった」って、悪くなってきた時にね。普通の医療を受けてこなかった後悔と。「治る」っていう事だけをちらつかされて、その道を選んで苦しんでいった人の事は、初めは知らなかったこと。酷くなってからの後悔とその気持ちを打ち消す作業はとても大変だったと思う。

 

 

彼女が心酔していた人達・・・私には無理だわ。

 

彼女が砂城を守りたかったから、私や旧友達に会わなかった心情は理解できる。私達は、彼女にとって、心を乱す害悪にしかならいからなぁ~。

 

 

でも。私達は、生きているうちに、会いたかったよ。

 

 

同僚とも話していたんだけど。この系の人って、「弱っている人」を「助けたい」とか「救える」って、本気で思っているみたいだけど、「弱っている人をカモにしてる」人にしか見えない。

 

いろんなタイプのSNSをしてるけど。その系でアプローチしてくる人って、私の場合、このアカウントだけなのよね。まぁ、ライトなヤツから、どう見ても不思議なヤツまで。

 

 

無料ご相談 → イベントやモニター → なんとか講座 → なんとか資格講座 → いろんな人を救いましょう!!!

 

後ろに行くにつれて諭吉が増えるシステム

 

どんだけ吸い取るん? 

 

 

多分。健康とか病気とかダイエットとか・・・その辺りのワードは「悩み深き弱ってる人」フィルターに引っ掛かるんだろうな。
 

 

彼女をめぐる、いくつかの民間療法系を調べてみて、「信じるものは救われる」「疑ってたら効かない」が最初に来るあたりが、もう、全然、無理だと思った。

 

 

布教?する側の人に言うとするなら。

 

弱ってる人につけこむな

 

弱ってる人から金取るな

 

弱っている人を囲うな

 

 

民間療法だけでなんとかしようとするんであれば、その先の悪化した人の情報も調べて。何もしないとどうなるのか。納得した上で決断した方がいいと思う。

 

 

因みに。友の病気は義母の病気と同じで。症状もよく似ていたし、最後の病状も近かったけど処置が少なくて済む分、義母の方が苦痛は多少、少なかったと思う。それでも見ていて苦しかったので、何もできず、本人の気持ちを尊重し、見守っていた御家族の心労を思うといたたまれない気持ちになる。

 

 

彼女にとっては、最善の道だったんだ。そう思わないと、やりきれない。

 

 

いろいろなものから解放されたね。

 

ゆっくり休んでね。