依存から自立へ

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一言で「依存」といいますが、様々なものがあります。

私もがんになる前は「アルコール依存、薬依存、仕事依存」と様々な依存がありました。

一番ひどかったのが、「アルコール依存」

仕事に行っている時以外は、ほとんど酒を飲んでいるといった日々を過ごしていました


今振り返ってみると、私のライフスタイルは依存で成り立っていたんですね。

ではどうして依存するのか?

その頃の自分で考えてみると
すべて、自分のことを考えたくないという、現状の自分からの逃避だったように思います。

それは自分らしく生きていないということの裏返しです。

潜在意識は自分らしく生きたい、しかし顕在意識がそれを否定する。

潜在意識と顕在意識の戦いが始まり、理性で作られている顕在意識が優勢になったとき、潜在意識が自分をごまかす為に他のものに依存をしてしまうのではないかと思います。

考えれば考えるほど依存が深まっていくのは、顕在意識がどんどん優位になっていくことが原因のような気がします。

そして、依存ができなくなることで、禁断症状や絶望感が出てきます。

これらは、潜在意識から出ていますので、顕在意識ではどうにもならないし、却って顕在意識で考えることで更に禁断症状や絶望感は大きくなってしまうのです。

絶望したとき、どんなに考えても希望が持てないのもこのためです。

私は手術をした後がその状態でした

術後22日間は口から食べ物も飲み物も入れることができなかったので、睡眠薬も酒も飲むことができませんので、寝ることができないのです。

眠たくなってウトウトしても1時間で目が覚めてしまうのです。

そしてまたウトウトして目覚めるを続けて朝に。

夜寝れないので日中寝ようとすると怖い夢を見るのです。

今どんな夢だったかは思い出せませんが、日中は寝るのが怖くて起きていようとしますが寝てしまい怖い夢を見る。

薬とアルコールの禁断症状で、こんな状態で自分はいったいどうなるのか?

身体もチューブだらけです。

依存できないと自分のことを考え、現状を受け入れなければいけなくなります。

目の前は真っ暗、絶望のどん底でした。

しかし私はそこから徐々に立ち直ってきました。

それは、考えることを止めて行動を始めたことがきっかけでした。

私は人工呼吸器に繋がれたとき、苦しみは考えないことで軽減することを身体で覚えました。

意識がある状態で丸一日以上人工呼吸器をつけている苦しみは尋常なものではありません。

苦しいは、涙が出るは・・・・・時間が長くて長くて。

しかし、ふと何も考えずにぼっとしているときだけ時間が過ぎているし、苦しみも軽減されていたのです

その経験から考えることを止めたとき、自然に何か行動をしようと思いました。

これはたぶん考えることを止めたことで顕在意識が弱まって、潜在意識が行動を促したのだと思います。

そして6月27日に手術した私は7月15日から病院内を歩き始めました。

また、口からは食べ物も水も入れることができなかったのですが、ただただ元気になりたいという思いだけで!

目標は1日1万歩。



身体にはチューブがついていますので、病棟内をクルクル回っていました。

すると、周りの人から「頑張ってるね」「元気だね」とか声をかけられるようになり、入ってくる刺激もお送りました。

その刺激が徐々に心を元気にして、その結果として体が元気にしてくれました。

私はこれが自立のきっかけでした。

何かに依存をしていても何も変わることはないどころか、どんどん状況は悪いほうに進んでいってしまうのです。

それにストップをかけるのは「考える事を止めて行動すること」です。

考えるのを止めたとき、何をしたくなるか?

私は今でも迷ったときや、頭がパニックになりかけたときは考えることを止めて行動も止めます。

そして最初に心が動いたことに行動を起こすようにすると、不思議なことにうまくいくのです。

自立とは自分の足で立つこと。

立つときに立てるかなぁとか、あれこれ考えませんよね。

それは立てると信じているから。

私は、自立とは自分を信じて考えずに行動を起こすことで始まり、それを継続することで完成するものだと思っています。

イメージは赤ちゃんが歩くとき。

自分は立って歩けると信じて、転んでも転んでも笑顔でトライすることで、新しい世界を手に入れます。

私たちもその過程を経て生きているのですから必ずできるはずです。

それが幸せを手に入れる一歩なのです。