紙で出来た白いバラフォン(回想記) | パーカッショニスト 大表史明 の『ふみ日記』

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太鼓叩き 大表史明 こと『ふみ』のブログ。ライブ情報・作曲活動などをつぶやいてます。


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これは昔作った楽器の写真と日記を元に、

現在からの視点を交えた『回想記』です。






それは2年程前のこと。




やたらと僕はバラフォンという楽器にハマっていました。


バラフォンとは、ざっくり言うと西アフリカ一帯に伝わる木琴の事であります。



普通の木琴と大きく違いますのは、
まず共鳴器がひょうたんであり、


ひょうたんの側面に小指の先ほどの穴があいていて、

そこに薄い膜が貼ってあり、鍵盤を叩くと ビリビリ と鳴る点でしょうか。



パーカッショニスト 大表史明 の『ふみ日記』


柳沢慎吾 氏がタバコを使ってやっている『警察ネタ』と同じ原理ですね。


その ビリビリ というアブない倍音に当時の僕は恋してしまったのです。


そして、日に日に想いは募り、
毎日寝ても覚めてもバラフォンのことしか
考えられなくなってしまっていました。



そして、ある日思い立ったのです。


”これは作るしかない” と。


今考えると、『買え』という話ですが、恋は盲目です。




バラフォンの基本構造は
音板(バラという木)と、その音を増幅する共鳴器(ひょうたん)
と、それを支える土台から成り立っています。


まずは、一度試しに試作品を作ってみましたが、これが大失敗。


その反省を元にアイディアの練り直しをすることに。



試作品は、手軽に共鳴器を空き缶にしたのですが

なぜか、一定の鍵盤しか音が鳴りません。


原因を探ってみると、当たり前ながら材質もそうなのですが、
どうやら共鳴器のひょうたんにもチューニングがあり、
色々と試しているうちに



1つ1つの音板に対して、ぴったりチューニングの合った
ひょうたん1つしか共鳴しない



という1つの真理にたどり着きました。


うーむ、ひょうたんはバラフォンの『心臓
といわれているのですが、なるほど納得。



つまりは、こういうことです。


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そしてこんな原理も発見。



パーカッショニスト 大表史明 の『ふみ日記』




そしてひょうたんは大きく、もしくは長くなればなるほど
チューニングが低くなるという事に気付いたのですが、

いかんせん自分の欲しいサイズの
大きさの違うひょうたんを十数個も揃えるというのは、
金銭的にも、時間的にも大変なことなのです。


一時はひょうたんの栽培まで考えましたが、
多分あの時の僕はきっと、どうかしていたのでしょう。



そして、何かいいアイディアがないか考えていたところ、

昔からお面作りなどにも利用されてきた、

ハリコの技法にたどりつきました。



風船を欲しいサイズのひょうたんの大きさに膨らませて、
切り刻んだ紙をその上から幾重にも貼り付けて、
人工ひょうたんを作ってしまおうという計画です。



つまりはこういうこと。



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新聞紙から雑誌まで、色々な素材を試しましたが、
僕の手に馴染む紙質というただそれだけの理由により
心臓部の素材は『ヤングジャンプ』に決定。




幸いにも僕のマンガ好きが功を奏し、素材は豊富。
この方法ならば、お金もかからず
共鳴器の大きさも自由自在。一石二鳥とはまさにこのことであります。


じゃーん。



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しかし、このままでは見た目がアレなので、
和紙でコーティングすることになりました。



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見た感じ、形がひょうたんっぽく見えませんか?

何重にもヤングジャンプを重ねたので、

実際、硬度もひょうたんに近いと思います。



そして、そこからの制作風景の写真が紛失したという理由により

一気に完成!




でーん!

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土台は、竹と桜の木です。

鍵盤も加工しやすいからという理由により、竹で作りました。

柔らかい音色になりましたが、そこは偽ひょうたん共鳴器でカヴァー。



高音部が竹だと鳴りきらないので、

もう1オクターブ低いジャンボバラフォンにすれば良かったかも。


ちなみに借り物の本物のギニアバラフォンと比較するとこんな感じです。




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うーん、全く似てません。







・・・そしてあれから2年。




どうやらこのバラフォンの完成を機に

僕にとり憑いていたバラフォニストの霊は成仏したらしく、


全くと言っていいほどバラフォンの腕前は上達しておりません。




おしまい。


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