真夏のスプリント決戦は盛岡ダート1200mが舞台。JpnⅢ「第23回クラスターカップ」の枠順が確定しました!

 

ダート1200m5勝。8ヵ月ぶりの実戦は地力で克服ディオスコリダーは6枠10番

京阪杯2連覇を含め芝8勝。JBCスプリントでもタイム差なし4着ネロは6枠9番

昨年はレコード決着のクビ差2着。4度目の挑戦で悲願達成を狙うラブバレットは4枠5番

川崎・スパーキングLC2着。52キロの軽ハンデを生かすオウケンビリーヴは3枠4番!!

 

8月15日(水)、お盆恒例行事となった真夏のスプリント決戦

「第23回クラスターカップ」(JpnⅢ 盛岡ダート1200m)のみどころをお届けします。

 

 

ディオスコリダーは2歳新馬(阪神ダート1200m)、4戦目に2勝目をマーク後、ドバイへ遠征。ダート1200m戦を2度使って帰国しました。以降も着実に成長を続け、オープン入り。昇級初戦に重賞・カペラステークスを選び、豪快なマクリで完勝。 ダート短距離界に新星登場をアピールしましたが、その矢先に骨折が判明。8ヵ月の休養を余儀なくされ、今回のクラスターカップで復帰します。久々の実戦が最大ネックとなりますが、最大目標のJBCスプリント(京都)を目指すためにも負けられない一戦。次々と大物を出すカネヒキリ産駒のスプリンターがどんなレースを披露するか注目です。

ネロは芝1000m~1200mで通算8勝。京阪杯2連覇を含め、グレードレースの常連で鳴らしました。一方、ダートでも昨年のJpnⅠ・JBCスプリント(大井)でタイム差なし4着、今年4月のJpnⅢ・東京スプリント3着を確保し、まったく問題ないことを証明しました。前走・さきたま杯の8着大敗が若干気になりますが、外からノブワイルドに被せられて戦意喪失した印象。自分の競馬ができれば反撃に転じて当然でしょう。

オウケンビリーヴは芝で2勝後、4歳3月からダートへ路線変更。着実に白星を重ねて今年4月に準オープンを卒業しました。前走は川崎の牝馬JpnⅢ・スパーキングレディーカップへ挑戦。リエノテソーロの逃げ切りに屈しましたが、直線で一完歩ごとに差を詰めて半馬身差2着まで肉薄。地方ダートもこなせたのが収穫でした。ほかの有力馬が55キロ、54キロを背負うのに対してオウケンビリーヴは牝馬のアドバンテージで52キロで出走できるのが強み。軽ハンデを生かして牡馬を一蹴するか。

コパノマイケルは盛岡ダートと相性抜群のゴールドアリュール産駒。5勝マークから黒船賞へ駒を進めましたが、小回り高知にとまどって1コーナーで外にふくれる不利。初重賞挑戦は10着に終わり、続いて北海道スプリントカップへ。逃げたサトノプリンシパルの2番手をキープしましたが、前半3ハロン34秒0の超ハイペースがたたって直線一杯6着。時計のかかる門別の馬場も合わなかったかもしれません。過去、左回りダート1200mは2戦2勝。速い時計決着の盛岡向きの可能性があり、反撃必至。

ブライトラインは3歳芝・ファルコンステークスを優勝(GⅢ)。またダート移行後もみやこステークス(GⅢ)1着のほか、ジャパンカップ・ダート(当時)4着、フェブラリーステークス5着など華麗な足跡。  昨年も東京スプリント2着、プロキオンステークス3着と健在を誇示しましたが、プロキオンS後に戦線離脱。1年の休養を経て復帰戦10着でしたが、ひと叩きされて上昇確実。豊富な経験を前面に貫禄を見せたいところです。

迎え撃つ岩手勢の大将格はもちろんラブバレット。今年で4度目のクラスターC挑戦で過去2着1回3着2回。特に昨年は地方馬がワン・ツーフィニッシュ。直線半ばで先頭に立ちましたが、ゴール寸前でブルドッグボスに交わされてクビ差2着。ラブバレット自身もレコードで駆け抜けましたが、惜しくもグレード制覇なりませんでした。今年も北海道スプリントカップで2着惜敗し、JRA相手にも互角の勝負を演じる実力馬。岩手悲願のグレードタイトル獲得を狙います。

「第23回クラスターカップ」の発走は15日、16時30分。全国のスピード自慢が盛岡へ集結し、レコード更新なるかも興味の的。見どころ満載のスプリント決戦をご堪能ください