岩馬るべ!東北プロジェクトのブログ


みなさんこんにちは、
テレビ東京「ウイニング競馬」実況担当の矢野吉彦と申します。

岩手競馬の再開決定、何よりです。


今シーズン、競馬存続への絶対条件とされる収支均衡をクリアするのは大変でしょうが、休止のまま廃止されるという最悪の事態だけは免れました。


さぁ、これからです。


今後は、ありとあらゆる支援策、振興策を駆使して、
大震災からの復興と末永い存続を期していかなければなりません。

まず、達増岩手県知事や盛岡、奥州両市の市長には、
競馬振興を目的とした「ふるさと納税」を、
全国の競馬関係者やファンに呼びかけてほしいですね。
おそらく、漁業や農業などの地場産業復興に、
この制度を活かそうとするはずですが、
ぜひ岩手の競馬も、その対象項目としてもらいたいと思います。


また、岩手休催中に在厩馬が他場に流出していることと、
福島競馬場の復旧が遅れていることを考えあわせると、
JRAが芝コースもある盛岡で競馬を開催し、
その賃貸料を岩手競馬の復興に充てるというような、
大胆な方策を実施することも必要でしょう。


すでに発表された今季開催の概要では、
これまでどおり土、日、月の開催となっていますが、
例えばこのうちの土曜日をJRA、
日、月曜日は岩手競馬の開催とすれば、
全12レースを組んでも、
各レースの出走頭数を確保できるはずです。

岩手競馬の馬主をはじめ、厩舎関係者にすれば、
自場のレースが減る分、収入減になってしまいますが、
JRA主催分の売り上げから、
競馬場賃貸料に加え、復興支援金も拠出して、
それを岩手競馬の出走奨励金に充てたり、
賞金に上乗せするという手もあります。



全国での馬券発売やテレビ中継など、
実施への課題は様々あるでしょうが、
やると決めれば、そういうことは何とかなると思います。

これを機に、日本の競馬を再編するくらいの覚悟で、
岩手を含め、既存の競馬場が永続できるような、
新しいシステムを考えるべきです。

いや、そうしないと、
岩手だけの力で地元の競馬を復興させることは難しいでしょう。


私の思いつきのほかにも、前向きな支援策、復興策について、
アイデアをお持ちの方がいらっしゃると思います。

そういうアイデアを、知事や市長に提言していきましょう。


これは、数年前、ばんえい競馬が廃止の危機に瀕したときに、
多くの方々にご協力いただいた活動です。

厳しい状況とはいえ、ばんえい競馬は、
そのおかげもあって存続しています
(少なくとも私はそう信じています)。


今の岩手競馬、もっと大きく言えば日本の競馬には、
そういう提言を実現させる工夫が必要です。
県を、そして国を動かしていかないと!

このブログを立ち上げたみなさん、
そして、ここにお越しいただいたみなさん、
どうかよろしくお願いします。