風邪の季節ですね
レイ家は息子の喉がやばそうです・・・・
昨日から咳き込んでます
こんな時くらい、部屋の中でおとなしくしておけばいいのに
昨日は放課後、友達と公園で野球
学校では今バスケにはまっているようです
この前は授業のバスケで
上から身体の大きな友達が重なってこけて
打撲で痛い、痛いと言っていたのに・・・・
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「お前、彼氏できたんやって?」
ひさしぶりのデンワをかけてきたトシオ
どうやら共通の友人から噂を聞いたらしい
どんな人だの、どこで知り合ったんだの、と散々聞いた挙句
「おれ、高校のときさぁ~お前のこと好きだったんやで
でも、なんかいまさらって感じで言うのもへんやったしな
お前もぜんぜん彼氏おらんから、まぁこのままでいいかなって」
トシオの口から好きだという言葉を聞いたのはこれが初めてだった
でもそれは過去形 だった
だからオレと付き合って欲しいとか
そんな口ぶりではなかったから、
レイは今のタイミングでそんなことを言うのはズルイって思ったし
レイはまだまだお気楽大学生のトシオとうまくいく自信がなかった
二人は一緒にいてこそ、楽しいし、うまくいっていたのだ
なかなか会えない状況で、超マイペースなトシオに
きっとレイは満足できない
そう、感じていた
それからしばらくしてプチ同窓会のとき
トシオにもバイトでモデルをやってる可愛い彼女が出来たと聞いた
それからも忘れかけた頃にデンワをしてきては
お互いの近況を話していた
けれど、レイがヒロと付き合っている4年間
レイとトシオが二人っきりで会うことは一度もなかったのだ
二人が大阪に出てきて3年目の12月
レイが退職をしたとき
順調に交際していたヒロに
「一緒に暮らそう、結婚しよう」
そう言われて素直にうなずけなかったのは、
まだ吹っ切れていない気持ちがあったのは確か
はっきりしてくれないトシオよりヒロのほうが幸せになれる
そう、自分が一番わかっていながら ヒロに答えられないレイだった