昨日、TBSで「伝説のマグロ漁師」の番組が組まれていた。

今から30年ほど前に、今の漁法を確立し、各地に伝えていった人だ。

その名を「寺本」さんと言った。

自らが船団を組み、船団長としてみんなをまとめ、また地元の漁師達に協力を仰ぎ更に、漁法を伝えた。

自分だけの利益を追求していない、関わったマグロ漁師全てが幸せになるようにその時を生きてきたそうだ。町に繰り出せば、若い衆に酒を振舞い、行きつけの店を作っては大金を落としていった。寺本さんが長くいた町では知らない人がいないくらい・・・。自分を偉く見せるとか、そういうんじゃなくて・・・男・・・なんでしょうか。

その寺本さんが言った言葉にすごく惹かれました。

道具は全てお手製。毎日、必ず手入れをする。それはどんな漁をするときも欠かさない。記者になぜそこまでするのか?と、聞かれたときの彼の答えが凄い。

「漁師には明日なんて無いんだよ。今日、今が一番大事なんだよ。明日で良いやなんて言ってたら、魚は居なくなっちまう。そしたら、生きていけないよ。やれる事は何でもやっておく。後悔するわけにはいかないからな・・・。」

格好付けるわけでもなく、さらっと言ってしまった。

僕を含め、昨日のサッカー、野球のプロ選手で組まれたチームの人達は同じ事を本気で言えるだろうか?

ぼくは一時、バスプロ登録をしていた時期がある。楽しくはあったが、同じ事はとても言えない。常に言い訳をしていたように思う。そして経営者としても失格だったと、思い知らされた。なんて言うのだろうか・・・?気構えを含めて準備・・・行動・・・どれをとっても最低だったのだろうか・・・。

僕は、また挑戦する資格はあるだろうか?

そんなことを改めて考えてしまった。