私は、大学を出てから10年間、今から5年前まで、高等学校で社会科を教えていました。

 今まで口に出して言ったことはないのですが、私は「自分は分かりやすい授業をしている」という自信をもっていました。しっかりと教材研究をして、自信をもって堂々と授業をすることで、生徒は授業をよく聞いてくれます。

 でも、「自分はいい授業をしている」「自分は生徒に人気がある」などと驕ったことはありません。子どもたちの反応が良いときは、「今日の授業はヒットだったな」と満足感はありましたが、必ず反省すべき点もあって、10年間の中で100点満点の完璧な授業など一度もありません。だから、それなりに良い授業ができているという自負はあっても、それを口に出したことはないのです。自信をもって授業をしていましたが、「教師としてはまだまだ」だと常に思っていたのです。

 小学校で教えるようになって、「やはり、自分は教師としてまだまだだった」と気づかされることがたくさんありました。とくに、私は立場的にも教科指導にばかり力を入れていたので、生徒指導や教育相談、特別支援教育などの知識をせめて今くらいもっていたら、生徒にもっと違ったアプローチができたかな、とちょっと悔しく思っています。


 中国の人々が裕福になって、たくさんの中国人が海外旅行をするようになりました。文化の違いもあり、マナーを知らないこともあり、観光地で落書きをしたり文化財を壊したりと、中国人旅行者の振る舞いが問題になっているそうです。私は、テレビのニュースでこのことを見たのですが、まず「中国人旅行者=マナーが悪い」という単純な理解は良くないと思います。実際、中国の国内でも、そういった旅行者の振る舞いについて批判が高まっているそうです。

 日本人は、外国に出て行って同じようなマナー違反を絶対にしないでしょうか。コンビニの店員がアイスケースに入ってみたり、ラーメン屋の店員が食材をかじってみたりして、そんな「店内不正」をしている写真を「どう?面白いでしょ!?」って感じでブログ(ツイッター)に投稿する浅墓な感じの若者が増えているのかなと思うと、何とも恐ろしいです。


 教育の重要性と、教育者としての責任を感じています。「せめて自分の目の前にいる子どもたちにだけでも、一刻も早く伝えなければ」と、焦るような気持ちでいます。自分のまわりの先生方は、子どもたちのために頑張っている人たちばかりです。自分はまだまだ力不足ですが、先輩たちを見習って頑張っていきます。

 子どもの悲しい事件もたびたび起こります。ネット上では学校や教師への批判も多く目にします。「地方交付税交付金が減った」という理由で、今年は給与も減額になりました。でも挫けない!ほんの少しですが、私も未来を背負っています!!


『未来は僕等の手の中』(THE BLUEHEARTS、1987年)