前回のお話し
前回のお話しでは、食道がんを患っていた父の病院付き添いの時のことを書いていました。
・具体的に医師に伝えられなかった内容
・何故伝えられなかったのか
・私の後悔と申し訳なさ
あの時、後悔をしていた私ですが
がん家族支援活動をするようになり、
初めて知ったことがあります!
それは、
「薬剤師さんに、薬のことや副作用について質問していい」
ということです!
例えば
抗がん剤の副作用でよく聞く
手や足のしびれ。
どんな風に対策をすれば良いんだろう?
そもそも、なんでしびれるんだろう?
例えば
抗がん剤の影響で、食欲がないし、吐き気もきつい。
どんな対策をすれば良いんだろう?
市販の胃薬で効くのかな?
例えば
がん患者が自宅で風邪をひいた。
市販薬を飲んでもいいの?
ここからとても大事なので、最後まで読んでくださいね
実は、人数はまだ少ないのですが
がん専門薬剤師
という
がん医療に関する知識と技術を身につけ、
医療チームの中で、薬物に関して医師や看護師に提案、患者さんにより良い医療を提供することを目的とするのが「がん専門薬剤師」です。
簡単に言ってしまうと
薬剤師さんが、更にがんについて詳しく勉強と経験を積んで
やっと認定される資格なんです。
だから、(ココ大事)
がん専門薬剤師さんに、さっきの「例えば…」を質問しても
答えてくれるし、なんなら調べてもくれる。
がん患者さんと、がん家族の強い味方なんです!
なので、がん患者さんが通っている病院のHPを
もう一度確認してみることをオススメします
HPの専門職欄の記載があったら載っているかも。
詳細を調べてみました
日本医療薬学会によると、
がん専門薬剤師認定者は
名簿2023年4月によると、786名なんだそうです。
https://www.jsphcs.jp/nintei/cont/g-senmon.pdf
▲▲▲国立研究開発法人科学技術復興機構「がん専門薬剤師制度の紹介」より参考
このことを私に教えてくださったのは
がん専門薬剤師である
にしかわ先生です。
にしかわ先生のプロフィール
にしかわ先生は、こう話してくれました。
『聞きにくいなとか、自分の感じている苦しいことをどう言えばいいかわからないという患者さんがいても、とにかく遠慮なく言ってください。
自分たち医療者が、患者さんの言いたい事や表現が難しいことも
汲み取ったり、調べたりして
患者さんに寄り添いたいんです。
いつでも頼ってください。』
そして、専門でない薬剤師さんも、頼られると嬉しい人種です。
だから頼ってみて欲しいです。
と言っておられました。
《まとめ》
今回のように
がん専門薬剤師さんだったり、話しやすい薬剤師さんなど、病院に味方を増やすことが、
がん患者さんと、がん家族の希望する治療と生活を続けられるコツだと言えます。
がん家族セラピスト
酒井たえこ
がん家族セラピスト酒井もお手伝いしたオイシックス「ヘルスケアコース」
わたしの著書