5分の受診で医師にうまく説明できない!

前回では「がん家族」さんが

どうして医師への質問が

やりにくいのか 重要ポイントをご説明しました。

前回の①はコチラ↓↓

 

 

 

 

 

 TODAY'S
 
今回は、②質問力の具体的な方法です

がん家族セラピストの酒井です^^

このブログテーマでは、酒井が「がん家族」さんたちのお悩みや問題をアドバイスさせていただきます。少しでも参考になればうれしいなぁ と思っています飛び出すハート

今回は実際に活用できる

医師への「質問力」の

コツをご説明いたします。

 

 

 

 

  医師に聞きたいことを書きだす

 

がん患者さんが受診の時、

医師に聞きたい事柄を

ぜんぶ紙に書きだしてください。

 

 

 

びっくり「酒井さん、こんなこといつもやってるわよ!」

もぐもぐ「紙に書いてるわけじゃないけど、患者の状態はだいたいわかってるわよ」

 

 

 

またまた、こんな「がん家族」さんたちの

声が聞こえてきそうですね(笑)

 

 

 

ほんとうにそうですか!?

 

 

こんな風に、紙に書いていますか?

大抵のひとは紙に書いていないか、思っていることを全部かいているわけではないようです。
 

 

ご家族の頭の中だけでは、

質問が整理できていないんです。

 

 

 

 

 

  思いついたことを書く

論より証拠。

とにかく一緒にやってみましょう!

 

 

 

虫めがね

まず、前回の受診の次の日状態から思い出してください。
(患者用の体調日記などがあれば、それを参考に。)

 

 

受診の時の医師の説明で、もう一度聞きたいこと(繰り返し聞きたいとおもったこと)

患者の気になった体調のこと(痛み・熱・げり・不眠・食欲不振・吐気など)

患者の変化

・最近で変化があったこと

・変化が続いていること

患者の心の様子

・いつもより違うところ

・無理をしているか(どれくらい)

患者が訴えてくること

・「○○で○○ができない」

・「コレがやりたいけど、やっていいのかな」

・「これはもう嫌だ」など

薬を(治療で)のんでから、良くなったこと

何かをしてから、良くなったこと

・ヨガをはじめた

・休憩の時間を頻繁にとるようになった など

これから起こること

・学校・仕事がはじまる

・旅行にいく

・季節が変わる

・生活環境が大きく変わる

など

 

 

 

ゆっくり思い出しながら、紙に書いてみてください。

これで「思いつくままにメモ」の完成です^^

 

 

 

 

 

  優先順位を考える

次に、医師に告げたい優先順位を考えていきます。

 

 

 

優先順位とは・・・重要・大切なもの(こと)から順位をつける。

 

 

 

ショボーンでは、

どんなことが優先順位になるのか

酒井と一緒に考えてみましょう。

あ、コレも紙に書いてみましょうね。

 

 

 

例えば

1位 緊急性の高いこと

2位 治療に関する患者の訴え

3位 気になる体調の変化

4位 治療以外の気になること

5位 気をつけなくてはいけないこと

6位 家族が抱える不安なこと

7位 家族がやる準備・備え

8位 これから起こること

 

 

 

※間隔を空けて順位をつけてください。

後で、順位の下にメモをします。

 

これで「優先順位メモ」の完成です^^

 

 

 

 

虫めがね

注意点は、優先順位は患者と環境で変わることを覚えておいてください。

 

内容も順位も

人によって違います。

 

患者と家族の環境や年齢、

そして、考え方で違いがありますよね。

 

 

 

  最後は関連付ける

やっと最後の作業です!

 

 

 

優先順位を書いたメモを使います。

 

 

優先順位の下に

最初に書いた「思いつくままに書いたメモ」

に書いている

内容の当てはまる

事柄を書いてください。

 

 

 

 

 

例えばこんな感じ

 

 

どうでしょう?

ゆっくり、「思いつくままに書いたメモ」を見ながらなら、

書きやすいでしょニコニコ

 

 

 

医師に伝えなければいけない

優先順位が定まったメモが完成しました!

 

 

 

 

 

  メモの使い方

受診の時に、

この「優先順位定まったメモ」を

持って行ってください。

 

 

診察では「優先順位定まったメモ」の

1位から順に、

医師にお話してください。

 

 

 

だいたい、5分の受診では8位まで

話すのが難しい場合もありますので、

優先順位はしっかり熟慮しましょう。

 

 

 

虫めがね

話すのが苦手なひとは、このメモを

医師や看護師に渡しておくのも良いと思います。

(渡す場合はコピーをして自分の分もお持ちください)

 

 

 

 

  まとめ

いかがでしたか?

 


「優先順位メモ」と

「思いつくままに書いたメモ」を

改めて書くと、本当に医師に伝えたいことが

明確になることを 

おわかりいただけたと思います。

 

 

 

「質問力」とは、患者やがん家族の

頭の中の不安・疑問を整理して

重要ポイントから優先的に伝えることです。

 

 

 

大丈夫!書いてみれば簡単ですよニコニコ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブログテーマ

「がん家族55のアドバイス」

がん家族セラピスト

酒井たえこ

酒井たえこ著書