
発売:2012年7月
ディスク:1枚12曲(47.9分)
システム・オヴ・ア・ダウンのフロントマン、サージ・タンキアンのソロ3作目。
原題は"Harakiri"、邦題は「切腹」。
個人的にはこういうタイトルを付けると言う事には違和感がありますが、英語で不謹慎なタイトルが付いていても日本人にはあまりピンと来ない事も多そうなんで、まぁ、あまり気にせず聴きましょう。
①Cornucopia(4:28)
②Figure It Out(2:53)
③Ching Chime(4:06)
④Butterfly(4:10)
⑤Harakiri(4:19)
⑥Occupied Tears(4:22)
⑦Deafening Silence(4:17)
⑧Forget Me Knot(4:27)
⑨Reality TV(4:10)
⑩Uneducated Democracy(3:59)
⑪Weave On(4:09)
⑫Revolver(2:31)
これは、なんと言うか、アート・ロックとでも言いましょうか?
展開が急で複雑で先が読めず、下手をすると破綻しかねないギリギリのラインで巧みにまとめられた、不思議な魅力にあふれたアルバムです。
音の積み重ねが重層的で、デヴィン・タウンゼンドっぽいところもあるものの、音圧・音密度は拡散的。
全曲、サビはキャッチーでわかりやすくメロディックだったりする。
比較的ポップな①Cornucopiaで始まり、
ドラム・ギター・ベースの速い展開とラップ調の歌声が独特の緊張感を生み出す②Figure It Out
バンジョーのような弦楽器のイントロから始まる民族音楽的な③Ching Chime
分かりやすいメロディーで女声コーラス付のファスト・ナンバー④Butterfly
タイトルとは異なり比較的明るい雰囲気のタイトル・ナンバー⑤Harakiri
スウィング調の変化が面白い⑥Occupied Tears
キーボードが活躍する女声デュエット⑦Deafening Silence
荒々しい⑩Uneducated Democracy
速く力強い⑪Weave On
ボーナス・トラックで2分半ほどの短い曲の⑫Revolverでさえも、その倍近い長さに聴こえるほどの複雑さ。
とまぁ、印象的な曲ばかり。
さすがに只者ではない強烈な個性を持ったアーティストです。