昨日12/8(水)に行ってきました!
指揮)西村智美
演奏)
ミッシャ・マイスキー(チェロ)
ラトビア国立交響楽団
曲目)
①ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲
②ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調作品104、B.191
アンコール>チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」より「レンスキーのアリア」
③ショスターコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調作品47
アンコール>チャイコフスキー:「くるみ割り人形」より「花のワルツ」
1週前のコンサートは最前列、今回は3階席中段あたりと一気に遠くなりました。
いやぁ、ホントに遠い。
まぁ、おかげでステージはしっかり見渡せますけど。
これでちゃんと聴こえるのかと、ちょっと心配になりましたが、意外とちゃんと聴こえます。
若干、音が小さい気はしますが、楽器全体が比較的バランス良く聴こえてくる感じ。
そう言えば愛知県芸術劇場コンサートホールの3階は初めてだった。
オーケストラのメンバーが入場してきて席につき、チューニングを終えてステージ以外の照明が落ち、指揮者が入場してくるまでのちょっとした緊張感。
だんだん、この雰囲気が好きになってきました。
そして西本さん登場。
TVでもかなり取り上げられている人気指揮者さんなので、客の入りも普段よりはちょっと多い感じ。
(マイスキー氏目当ての人も多いのかな)
タキシードでさっそうとした登場です。
①ワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲ではそれほど激しい指揮ぶりでは無いように感じました。
ワーグナーは好きですが、この曲を生で聴くのは初めて。
1曲目から盛り上がりますなぁ。
両手で大きな円を描くように指揮する西本さん。
続いて巨匠、ミッシャ・マイスキー登場。
髪の色と同じようなシルバー(?)の上着。
独特の雰囲気で、いかにも巨匠という感じ。
そして、またもや初めて聴く②ドヴォルザークのチェロ協奏曲。
チェロが入るのが結構後なんですね。
で、そのチェロですが、マイスキー氏のチェロだけが他とは別の楽器のように存在感がありました。
さぁ弾くぞと大きく両腕を振ってから始まる演奏は、無造作に弾いてるように見えて実に繊細な印象。
包み込むような暖かい子守唄のようだったり荒々しい波のようだったり。
あぁ、チェロって気持ちの良い楽器だなぁと再確認しました。
オーケストラパートの時は切なそうな表情をしながら音楽に合わせて体を揺らすマイスキー氏。
第1楽章終わったら割としっかりした拍手が起こりましたが、良い演奏でした。
アンコールは別会場でもやってたらしいチャイコフスキーの歌劇「エフゲニー・オネーギン」より「レンスキーのアリア」。
これも今まで聴いた事無かった。
そして最後の曲、ショスターコーヴィチの交響曲第5番。
今年2度目のショスタコの第5番。
大好きです。
やっぱりこういう派手な曲は生演奏を聴くと体に響きますねぇ。
いつもは感じられない弦楽器の反響からくると思われる、ささやきのような音が周りから聴こえたのもこの席だからかな。
第4楽章は11分くらいだったので速くも遅くもなくでした。
ちょっとシンバルが抑え目な気が。
個人的にはもっと鳴っても良いような。
アンコールはチャイコフスキーの「くるみ割り人形」より「花のワルツ」。
良くアンコールに使われてますね。
愉しい曲です。
全体的に、この日も収穫の多い日でした。
実は当日の昼、爪楊枝を親指付け根に1cmほど突き刺す負傷をして、赤く腫れてズキズキしてたんですが、音楽が始まると全く気にならなかった。
音楽の力は素晴らしい!
ただ、残念な事も多かった。
演奏中に咳する人が普段より多かったようでどうにも気になってしまう瞬間が。
自宅でくつろいでいるように口に手も当てずに当たり前のように何度も咳するおばちゃんとか、あと数秒待てば大きな音が鳴るのに、わざわざ消え入るように静かに終わるショスタコ第5番第3楽章終了時に咳を畳み掛けるおじさんとか…
そんなに空気悪かった?
まぁ、生理現象だろうからしょうがないとは言え、ちょっとは我慢できないものかな。
のど飴なめるとか。
わたしものどがイガイガしやすいのでいつものど飴持って、それでも出そうな時は涙目になりながら耐えたりしてるんだけどな。
あと、ポテチ袋をガサガサ言わせるような音立ててる人もいたな。
休憩の時などに人の前を行ったり来たりするのに「スイマセン」の一言もないおねえさんとか。
収穫も多かったんですが、こういうのはなるべく少なくなって欲しいですね。

