昨日12/1(水)に行ってきました!


音楽監督・指揮)ローデリッヒ・クライレ
演奏)
ドレスデン聖十字架合唱団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
ユッタ・ベーネルト(ソプラノ)
マルグリエット・ファン・ライゼン(アルト)
アンドレアス・ウェラー(テノール:福音史家)
クラウス・メルテンス(バス)
ヘンリク・ベーム(バス)
曲目)J.S.バッハ「マタイ受難曲」全曲

 

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最近、人間の声の魅力に取り付かれ、オペラのCD買い込んだりしていた関係で、このコンサートが目に入りました。
相変わらず、知識がないのでドレスデン聖十字架合唱団がどれほどのものかさっぱりわかりませんでしたが、歴史のある世界的な少年合唱団なんですねぇ。
さらに言えば、今回の曲の「マタイ受難曲」も全く知らず、予習もしませんでした。
またもや初めてづくしのコンサートです(^^)


オーケストラは30人ほどの小編成でした。
中央に教会オルガンとチェンバロ。
周りをチェロとコントラバスが囲み、両翼にバイオリンとヴィオラ。
中央奥に木管という編成。
後、名前の分からない弦楽器が一つ。
7弦でチェロより小ぶりでエンドピンのない、足で挟んで演奏するものでした。
あれはなんと言うものでしょうか?
なんだかチューニングがうまくいかないのか毎回最後までチューニングしてました。
第2部では演奏中にもチューニングしてました。
調子が悪かったのかな。
第2部ではソロパートが何度かありましたが、ボディの反響が少ないのか音は小さくこもりがちでしたが、味わいのある時代を感じさせるような音色でした。
演奏はちょっと難しそう。


コントラバスとチェロがテンポを取っているので、終始鳴っており大活躍でした。
オーケストラも全体が演奏するのではなく、左翼と右翼を交互に使う手法。


合唱団は9歳から19歳の少年合唱団で、お国柄からかブロンド率80%。
しかもみんな可愛い顔してます。
髭生やしてるのが一人いました。


今回の席は初めて1列目に当たったんですが、さすがに近すぎで、最初の頃は目の前の第1ヴァイオリン(コンミス)の音ばかり聴こえるという印象。
合唱も遠い感じ。
音が頭の上を越えていくような。
前からではなく反響で後ろから聴こえるような時もありました。
ただ、慣れてくるとある程度ちゃんと聴こえて来ました。
左右に電光掲示板があり、字幕を写してくれていましたが、これもちょっと近すぎてあまり見なかった。
大学でドイツ語をちょっと習ったので何となく発音は分かりましたが、意味はさっぱり(^^;
音楽として聴いていました。


宗教曲と言うことで会場中に荘厳な雰囲気が広まります。
気が付けば、普段聴こえる周りの人の雑音も聞こえて来ませんでした。
第1部後半になると、知らないうちに鳥肌が立って来て、27の二重唱と合唱では、アルトとソプラノが共に歌う箇所では空気の振動が肺にまで入り込んで震わせているような感覚を味わいました。
ほぼ目の前で歌っているため、声が鮮明で直接的に聞こえて来ます。
場所は忘れましたが、ヴァイオリンソロとアルトが歌うパートは正に目の前だったので、自分のために演奏してくれているように錯覚陥りました。
しかしバイオリンという楽器はこれだけ小さいのによくあんな音がでるものだなと改めて感じました。


第2部になるとイエス役のバスの人は役目が終わって空いた時間が増えたのでポケットから小さなアメか何か出してなめてました。
大変ハリのある声で響き渡ってました。


福音史家のテノールの人は、役柄上終始歌ってるので正に大活躍。
非常に優しい声をしていました。


曲の全体的な印象ですが、何の予備知識も無く聴いた割にはメロディが直ぐに頭の中で反響するような、分かりやすい優しい音楽でした。
さすがに宗教曲だけありますね。
ただ、3時間はさすがに長く、後半1時間くらいは結構眠くなってしまいました(^^;
終わったのは21:50くらい。


全て終わった後、合唱団の小さな子の中にはあくびしてる子もいました(^^)
わざわざ外国まで来て夜遅くまで仕事するとはえらいですねぇ。
良く頑張ってるなぁ。


ちなみに、今回のコンザートでは「マタイ受難曲」ですが、プログラムとしてはヘンデルのオラトリオ「メサイア」もあり、そちらにはソプラノに森麻季さんが参加されているそうで、そちらも気にはなります。


とりあえず、またCD買っておさらいしようと思います(^^)


会場で1000円で売ってたプログラム↓
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