発売:2010年10月
ディスク:1枚 全17曲(55.7分)
フィンランドのモンスター・メイク・バンド、ローディの新譜「ベイブズ・フォー・ブレックファスト」
見かけの怪物スタイルの割には正統的なHRを普通にやっているというギャップの面白さもあるバンドで、ライブ映像を見ると異様に高いロンドンブーツを履いたヴォーカルのMr.ローディ様があまり動かないのも頷けます(^^;
見た目がアレなので色物バンド系ですが、元々はキッスマニアから始まっており、それが行くところまで行ったというもの。
だから曲調はキッスの延長線上にあると。
まぁ、この手の顔隠し系バンドは他にもスリップノットとかいますし、ちょっと古いところではクリムゾン・グローリーとかもいた。
日本では聖飢魔Ⅱ。
彼らも見た目はアレですがやっているのは正統的HMだなぁ。
上からヴォーカルのMr.ローディ、ギターのエイメン、紅一点でキーボードのアヴァ、ドラムスのキタ、ベースのオクス。
何だかドラムスがOtusというのに代わったという事が公式HPにありますが、本作レコーディング後の話のようです。
この格好でライブは大変だろうな。
メイクに3時間かかるとか。
汗だくだろうに。
では、ここからは曲について。
②「Babez For Breakfast」はタイトルナンバーらしいストレートなHR。
④「Rock Police」は日本で80年代にはやった洋楽カバー時代の雰囲気のある曲(麻倉未稀の「Hero」みたいな感じ)。
⑥「Call Off The Wedding」はブルース・キューリックが作曲に関与した曲で、オーケストラを導入したスローバラード。結婚行進曲がちょっとした味付けになってます。
⑦「I Am Bigger Than You」はサビが工藤静香の「MUGO・ん・・・色っぽい」みたいな。
⑩「Give Your Life For Rock And Roll」にはオルガンやゴスペルの合唱が入る。
⑮「Devil's Lullaby」にもオルガン風のキーボードが入るちょっと風変わりな印象の曲。
(⑯と⑰は日本盤ボーナス)
と、色々と趣向を凝らした曲が並んでます。
基本的な路線は一貫しているのでマンネリと言えばマンネリですが、その中でも変化をもたらそうとした努力の現れかな。
変な方向に進むよりはこのままのスタイルを続けてもらいたいバンドです。
個人的は「Would You Love A Monsterman」を超える曲は出てないかな。

