「レーザービーム」的な想い | Perfume酔い_かもね
2011-05-27 00:50:56

「レーザービーム」的な想い

テーマ:Perfume
お邪魔します。

久しぶりに書いて見ました。
ギリです。アラフィフには(笑。
よろしければ読んでやってくださいませ。

ちなみにこちら、「微かなカオリ」的な想い も読んでいただけると嬉しいかも。

とうとうカミングアウトしてしまった(笑。

では。



グラウンドをランニングしていると、ふと目に入った光。

何か光った。

携帯のストラップ?

別に拾うつもりはなかったけど、惹かれるモノがあったのか、興味半分でランニングの列から外れて見に行く。

「何やってるの?行くよ~」
先輩から声が掛かる。
「ハイ」と返事をしながらも光るストラップを拾い上げた。

(これって・・・)

昔から見覚えのあるストラップ。どうしてこんな所に落ちてるんだろう。大事そうに着けてたはずだけど。
手にとったストラップをポケットに入れようとすると、

「危ない!」

突然誰かの声が聞こえた。とっさの事に首をすくめ、振り返ろうとしたら頭部に突き飛ばされるような激しい衝撃を受けた。

訳分からず目の前がブラックアウトする・・・。

-------

(痛っ、頭が痛い・・・)
ズキズキ痛む頭に気分は最悪。
「痛~い」と呻きながら目を開けた。

「えっ」

目前にキミがいる事にビックリすると同時に、ポケットに入っているストラップを思い出す。

そこにいたのはキミ。
そう、ストラップの持ち主。

キミがいる事を含め、事情が理解出来ないでいると、いつもの親友が顔をのぞきながら「痛い?」と心配そうに声をかけてきた。

「一体何が起きたの、私って」
「良かった~起きなかったらどうしようかと思ってた。メッチャビックリだよ~、野球部のファウルボールが頭に当たって脳震盪を起こしたんだよ」
友人が早口で状況を話してくれた。
ストラップを拾った時にボールが飛んで来て頭に当たったらしい。

「大丈夫?」

キミが声を掛けてくれる。

「こんな所で何やってるの?」

いつもの如く突っ込みを入れてしまった。

友人が言う。
「あのさぁ、そんな風に言わなくてもいいでしょ、カレだって心配で来てるんだからさ~」

「あぁ、一応ね」

そう言ってキミは笑った。いつもの笑顔。

「大丈夫そうだね」

キミがほっとした顔で声をかける。

「ええ、見ての通り大丈夫ですけど何か」

つい照れくさいようなくすぐったい気持ちになりさらに突っ込む。

だからぁ、と友人が呆れ顔で言う。
「幼馴染でしょ?もうちょっと普通に話せば?」

家が近いだけですとお互いが言う。
友達がしょうがないなと肩をすくめながら、勝手にすればと言い放たれた。
しばらくたわいの無い話をしているとキミが席を立つ。

「大丈夫そうだから行くわ」

そう言ってキミは部屋を出ようとした。

「ちょっ、ちょっと待って、グラウンドで拾ったんだ」
ストラップを思い出し、慌ててキミに渡そうとする。

あっと驚いた顔をしたキミは受け取ろうと手を伸ばしたんだけど、一瞬考えるような顔をした後、何故か手を引っ込めた。
私が怪訝な顔をすると、あげるよと言う。

「だって、いつも大事そうにつけてたじゃん、カノジョさんにもらったんじゃないの?」

「いや、そんなんじゃないよ。いいから」

「でも・・・」 「いいって、あげるよ」

そう言ってキミは部活抜け出しているからと言い残して部屋を出て行った。
キミが座っていた椅子をポケっと見ていると友達が少し怒った顔をして言う。
「なんで、カノジョにもらったのなんて事言うの!」
ちょっとびっくりした。どうして怒られるんだろう。私。
さらに真剣な顔で私に話す。
「カレさぁ、凄い顔して大丈夫かって部屋に飛び込んで来たんだよ。めっちゃ心配してたよ」

そんな心配されてもただのご近所さんだしと言う私を親友は一喝した。

「あんな顔してこないよ、普通。鈍感だなぁ、コイツは。よく思い出してごらん、いつもカレあなたの近くにいるでしょ」

(近くにいるでしょ)といわれて考えた。
コンコンと恋愛論を展開しだす親友の話を聞いていたけど、心は過去の思い出の中にあった。

学校帰り、遅くなる時はいつもキミがいて、送ってもらってた。
夜中に明日の宿題なんだっけとメールしてもすぐ帰ってきてた。

片思いでフラれた時も何で俺なのと言いながら話を聞いてくれた。

いつも傍にいて助けてもらってた・・・。
そういえばいつ頃から一緒にいるんだろう。私たち。

このストラップ、いつから持っていたのかな?
だって、これってペアっぽいもん。
なんでくれるんだろう?

手中にあるキミのストラップを握りながら自分を振り返っていると、いろいろなキミとの出来事が絡み合い、ストラップと共にひとつの光となって心に突き刺さった。

(そういうこと?)

手中にあるストラップの存在が急に大きくなり、ドキドキしてくる。

(そんなぁ)

今迄当たり前で何も気にしなかった事一つ一つが心に刺さり沁みてくる。

(そんなぁ・・・)

親友にゴメン頭痛いからと言って、布団の中に潜り込む。

そうなの・・・。
本当なのかな。

------

先生にもう大丈夫だと言われて保健室を出た。
もう外は夕暮れで、誰もいなくなったグラウンドは赤く染まっている。

今日は大変な一日だった。
頭にボールが当たったのは痛かったけど、それ以上の出来事。

何も無い、気にも止めていなかったキミの事。ちょっと前まではただの幼馴染だったのに今では私の心に刺さったままのキミ。

私の手元にやって来たストラップ。
自分の携帯につけてみた。

グラウンドにキミが立っているのが見える。

あ~、どうしよう、またドキドキしてきた。

「参りましょうか、お姫様」

いつもの様に声を掛けてくるキミ。

マトモに顔を見ることが出来ず、下を向いて「うん」と返すと、
「なんだ、らしくないな。いつもみたいに上から目線じゃないじゃん」
と言うキミ。
見れないんだけどいつものように笑っていたと思う。
ストラップのお礼を言うとどういたしましてと笑って答えてくれた。いつも通りのキミ。

(ねぇ、本当なの?)

歩き出すキミの背中をチラッと見る。
いつの間にこんなに大きくなったんだろう。
照れちゃう。

ドキドキが止まらない。

夕暮の赤い空に光る太陽は2人を照らす。やがて星が瞬きゆっくりと暗くなってきた。

(どうしよう、明日から)

手に持った携帯のストラップが歩く振動で踊る。

戸惑う気持ち。

でも心はいつの間にかストラップと共に踊っていた。

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