私の幼少の頃の想い出です。
私が幼少の頃、父と母はよく喧嘩をしていました。
子供ながらに何だかとても嫌な気分で居たのを憶えています。
父は母に暴力を振るったり、大声で怒鳴ったりしていました。
私はその時から、『あんな大人にはなるまい』と決めています。
喧嘩の内容や、どうしてそうなったのかは今でもわかりませんし
父もその事に関しては今でも『すまなかった』としか語りません。
ある朝でした、私が母に言ったのでした
『お母さん、今日は帰って来たら居る?』
母
『いるよ、あたり前でしょ』
こんな会話を交わして私は学校へ行きました。
しかし、学校から帰ると母は出て行って居ません。
祖母が居るのですが、祖母に聞いても出て行ったとしか言いません。
私も子供の勘というのでしょうか、多分もう会えなくなるのでは?
と、どこかで分っていました。だから最後の会話でした。
それから少しして父と母は離婚しました。
母もまだ若かったので良かったのではないでしょうか。
今でも、どこに居るのかもわかりません。
離婚のショックから私は小学校を卒業するくらいまで
家では笑わない子供になってしまい
父や祖母、姉達は本当に心配したそうです。
同級生にも離婚してる家庭も私の学校では私ともう一人しかいませんでした。
だから、離婚の事で同級生から『お前の家はお母さん居ないんだろ!』
と言われた事があります。
が、速攻でその事に触れた奴はぶっ飛ばして居ました。
今思えばメチャクチャです(笑)
しかし、誰にもその事を触れて欲しくなかったんだと思います。
今では、もう自分の中で笑い話になるくらいへッチャラですが
子供の心と言うのは全部を受け止めてしまうんですね。
今でも、母と交わした最後の会話を憶えています。