健康福祉常任委員会 行政視察報告① 富山県富山市 「富山型福祉サービス」 | 町田市議会議員 ふじた学 オフィシャルブログPowered by Ameba

健康福祉常任委員会 行政視察報告① 富山県富山市 「富山型福祉サービス」

ありがとうございます。
藤田学です。

先週の健康福常任委員会の視察報告を徐々にアップしていきます。

第1弾は、
■富山県富山市 (5月12日) ○「富山型福祉サービス」について  から

 「富山型福祉サービス」は、国の制度でまだ、高齢者=老人福祉法、身体障害者=身体障害者福祉法、知的障害者=知的障害者福祉法、障害児=児童福祉法の各法により、施設の設備・人員の基準が定められていて、いわいる縦割りの弊害で、行政の支援が全く受けれない環境の中で、看護師さん3人で、「赤ちゃんからお年寄りまで、障害のあるなしにかかわらず受け入れたい」との思いで「デイサービス」を開所したことから始まっていました。  

 その思いは、県と市を動かし、県と3市2町で共同で、国の構造改革特区に、「富山型デイサービス推進特区」として申請、平成15年11月に認定を受け、“介護保険上の指定通所介護事業所等での知的障害者、障害児のデイサービスの利用が可能”となりました。
 そして、この富山型、つまり、「介護保険指定のデイサービス事業所において、障害者(児)を受け入れるもの」は、平成18年10月(障害者自立支援法の全面施行)から全国展開されるに至っています。  
 さらに、平成18年7月に、介護保険指定の小規模多機能型居宅介護事業所において障害者(児)の受入れを可能にする「富山型福祉サービス推進特区」の認定を受けたことにより、現在は、通所サービスに加え宿泊サービスも利用できるようになっています。  
 そして、そして、この制度も、なんと現在では全国展開(自立訓練以外)されています。  

 こうして、3人の看護師の思いからはじまったデイサービスは、国をも動かすモデルとなり、今や全国で展開されています。  

 富山型福祉サービスのキーワードは、「小規模」(街中の民家を改修して造った施設・地域と密着した“ひとつの家”と「共生」(高齢者・身体障害者・知的障害者・心身障害児・乳幼児を同じ施設で同時に処遇する)。  
 
 その思いをもって、中学校区に一つを目標に、現在では、市内を中心に53事業所がNPO法人を中心に展開されています。

  町田市でも、障害者と障害児、障害者と高齢者・・・縦割りのなかで、協議会を設けて、どうするか活発な議論が展開されていますが、ニーズとしては喫緊に解決せねばならない課題と認識はしているのですが、なかなか展開が見えてこないというのが、現状です。  
 乗りこえなければならない課題も多いのは確かですが、「町田型」を構築する上で、大変参考にりました。  
 国を動かすモデルとなるくらいの気概で、現場と共に制度設計していきながら、私も一層取り組んでいきたいと思っています。