テストの後の叱り方で子どもは変えられる! | 9割の親が知らない受験子育てのポイント

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二期制の学校はそろそろテストでしょうか。
PHIの子どもたちもテストが終わってきましたが,出来具合はなかなか。
1年の時に30,40点だった社会80,90点になる子が続出!
毎年の事とはいえ,今年はいつも以上に全く点が取れていない子たちばかりだったので,ここまで80点以上ばかりになると爽快\(^o^)/

自己ベスト更新も半分くらい。
ほとんどの子が伸びていて,下がった子は数人。

そんなわけで叱る必要がなさそうなPHIの結果ですが,それでも叱りつけるのがPHI(・∀・)
何を叱るのかというと,点の取り方なんですね。

点が伸びました!

こんなのは一時的な評価に過ぎないんです。

やったところがたまたま出た。
勘で答えたのがたまたま当たった
範囲を絞り込んだから点になった。
問題が簡単だったから点が取れた。
科目を絞ったから点が取れた。

これでは同じ方法で次も点が取れるとは限りません
特に一般的な塾でよくやりがちなのが,山掛けや科目絞り。
戦略的に行う方法もありますが,点を取るためにこれらの手法を使うと伸び悩みを起こしかねません


ではどういうところを叱るのかと言いますと,やったのに出来ていないところ
これは大問題。
やったのに出来ない所は,このまま放っておけば入試でも解けるようになりません。
根本的に解決しなければ練習したって出来るようになりません
そのためやったのに出来ていなかった,点にできなかった所は

やり方が甘かったのか。
本質的な理解が出来ていなかったのか。
ミスなのか。だとしたらどういう傾向から出たミスなのか。

本番での思考を再現して徹底的に追究します。
もしやり方が甘かったのなら,それを自覚させるために叱ります。


今回の試験でも今までより30点ぐらい上がって80点以上を取ってきた子が何人かいましたが,1人を除いてみんな叱りました
理由は様々ですが,簡単に言えばもっと取れただろ,と。
点数的には自己ベストの子も何人かいましたが,言い訳する子はいません。
長く通っていて馴れているので,言われなくても自己申告してきます。

「もっと取れた」

と。
自分的には取れるはずだったのに取れなかった。
そういう思いがあるから,叱られてもどうすれば点が取れたのかを真剣に聞く
だからまた伸びる


ちなみにそもそもやってなかった子は点が伸びても叱りません。
下がっても叱りません。
努力していない子は上がっても下がってもテキトーに褒めておきます
叱ったところでどうせやりませんから。
それなら褒めておいた方がいい気分になってやり出すかもしれない分,確率的にはちょっと得じゃないですか。

叱るのは足りなかった努力に対して,です。
してもいない努力に対して叱っても意味がありません。
努力しないことを叱っても意味がありません。
冷たいようですが,努力しない子は相手にしない。
成績について話すよりも,努力できるようにするためにはどうするかを考えてあげるのが先決です。


基本的には叱るなら戦略的に叱るべきであり,それができないようであれば,努力したところを認めて褒めてあげるのがいいでしょう。
親にしか見えない努力も沢山ありますからね。
机の上で勉強することだけが努力ではありません。
他の習い事だって趣味だって,勉強に関係ないものでも努力しているのであればそれを褒めてあげればいいのです。

釣り大好きでろくに勉強しなかったサッカー少年を2年間に渡って

「やりたくないならやらなくていいんじゃない?」
「数学なんて出来なくたって釣りのプロにはなれるでしょ。」
「釣りに関係するものさえ取れてれば将来役に立つからOK。」


と,勉強しなさいとは真逆なことを言ってきましたが,

「俺はシマノで働きたい。」

と言い出したので,

「シマノ?一流企業じゃん。大学言った方がいいんじゃない?」

と言ったら,今まで釣りの専門学校に行くとか言っていたのに,

「大学に行く。だから〇〇高校に行きたい。」

と言い出して,中2後半あたりから勉強し出して,
今回のテストでは今まで30~40点台をちょいちょい取っていた数学と英語と理科で80点前後を取ってきました。
正直中1の最初からいてくれたのでじっくりと仕込むことができて間に合った感じなので,今受験生の子にこんな悠長な声掛けはできませんが(;^_^A

でも大切なのは子ども自身が点を取りたいと思っているかどうかなのです。
子ども自身が取りたいと思っていなければ,いくら言って聞かせたところで聞きません。
たとえそれが受験直前であったとしても。
これからテストの結果を見て話す方は,しっかりとこのことを念頭に置いて接してあげて下さい。
子どもが勉強するかどうかは,親がやる気を削ぐか与えるかにかかっていると言っても過言ではないのです。