クローバーの中学生5人、小学生4人がこの3月で学校を卒業しました。
「卒業」は大きなリセットのタイミング。
ターニングポイントです。
子どもたちは、それぞれの思いをもって
新たな次の一歩を歩み始めています。
中学生の5人のうち、1人は「さぽーと授業」を卒業。
彼は、中学1年生のとき先生から「このままでは行く高校がない」と言われ、「さぽーと授業」をスタート。
数学と英語の学習をはじめました。
提出物を出すことを目標にしながら、基礎的な学力も少しずつ身につけていきました。
中学3年生になると、テストの点数もアップし、志望校に推薦入試で合格。
学習に自信をもてるようになると、他のことにも自信をもてるようになり、中学校生活がどんどん楽しくなっていきました。
特別支援学校に進学する子は、春休み中に、バスに乗って高校に行く練習をしています。
朝早く起きることを目標に、自立した高校生活を送れるようになるまで「さぽーと授業」は継続。
私立高校に進学する子は、
「学校の学習が心配」
ということで「さぽーと授業」は継続。
高校は、自分の能力に合ったところを選んでいるので、中学校ほど苦労はしないと思います。
「これなら大丈夫」
と自信がもてるようになれば「さぽーと授業」は終了する予定です。
高校生活に不安がある2人も「さぽーと授業」を継続。
高校生活の流れを理解し、自分で判断して自分で行動できるようにしていきます。
夏休み頃には慣れてきて、自信をもって生活できるようになれば、「さぽーと授業」は終了。
高校の時期は、支援を減らして自立することが目標です。
小学校を卒業した4人のうち、3人は学校に行っていなかった子たち。
1人は中学受験をして、
「中学になったら変わる!」
と新たな決意をしています。
生活をリセットするためには、環境をガラッと変えることが大切。
だから、「さぽーと授業」も終了しました。
支援は長く続けるほど甘えが出てしまいます。
助けを求めることはとても大切な力ですが、「やってくれる」ことが当たり前になってしまうと、自分でやろうとしなくなってしまいます。
だからこそ、
リセットの時期は支援を減らすタイミングなのです!
学校に行っていない期間が長い2人は、
小学校の算数の基礎をクリアしながら、少しずつ中学校の学習を始めていく予定です。
「やりたいことができる高校に行きたいから勉強したい」
と最近やっと前に歩き出す決意をした子。
30分の学習からスタートしています。
学校に行っている子も行っていない子も、
「学習」はとても大切なポイント。
学生である以上、
学校生活には「学習」が占める割合が大きいです。
「学習」に自信がなければ、
他のことにも自信がなくなってしまいます。
自分に自信をもてるようになるためにも、
「学習」ができるようになることはとても大きなポイントとなります。
そして、
苦手なことや自信のないことにチャレンジすることが、何より大きな力になるのです!
6年生最後の校外学習や卒業式にもチャレンジした子。
5年生から「さぽーと授業」で算数と国語の学習を1年生レベルからスタートし、少しずつレベルアップして自信をつけてきています。
学習だけでなく、
私との関わり方もスムーズになり、
学校でも行事にチャレンジできるようになり、
1つできるようになると、どんどん他のことに広がっていくのです!
学校に行っていた子は、支援学級の子。
中学卒業後の進学に向けて、4月から中学の数学と英語に挑戦していきます。
パソコンのローマ字入力も身につけていきます。
進路の選択肢を増やすために、できることを1つでも増やしていけるとよいと思います。
この春、新たなスタートを迎える子どもたちが、どんどんステップアップしていながら、楽しく生活できることを願っています