第一回楽の会オフ⑤
弐千越え達成。
上手く伝わるか自信はないが、
とりあえず言葉のみでの説明に努力してみる。
「ご」の作り方
用意するもの 演奏者 楽器 五つの音 いくつかのルール
以上。
これだけじゃ無理か。
ということで、今回行ったものを順に書いていく。
和楽器版「ご」の作り方
用意したもの 演奏者数人 琴 三絃 尺八
CDFGAの五つの音 単純なルール
初期設定 琴は五~九の絃を順にDFGACに調弦。
あとはオクターブ違いになるように調弦。
一・五・十がD。押し手は無し。
三絃はDGDの本調子に調弦。
それぞれの開放絃と一番絃の三、
二番絃の四と五、三番絃の三・・・
とそれぞれのツボを使う。
尺八は一尺八寸管を使用。
ロツレチハとそれぞれの派生音のみを使用。
こういった準備をしてもらった後、説明をする。
日本の音楽は5つの音で作られていることが多い。
今回は尺八の音階を利用して調弦を設定した。
この五つの音の世界観のなかで自由に動き回れば、
基本的にはどのような音を出しても曲として成立するはずだ。
という考えを基にした実験なのである。
ジャズでいうところのスケールによる即興といえるか。
いきなりやってというのは難しいので、まずはこの音階を
自分の感覚に取り入れていこう。
確かこんな説明をした。
とうぜん会員の頭には???という感じである。
私が即興音楽に興味を持ったのはジャズを知ってからである。
主題による展開。
そのもとになるコードやスケール。
これって筝曲でいうところの六段の調や乱じゃないかな?
と思うようになっていった。
そういう風な目で見ていると、洋楽の音階が見えてきた。
ルパン三世のテーマも吉崎克彦の哀歌も
冬のソナタのテーマ(最初から今まで)
もすべて同じ音階(ト単調)で出来上がっていることに気づいた。
それがわかってから、自分がこの音階が好きなことがわかって、
よく一緒に遊んでいるピアノ奏者に
「あの冬ソナみたいなE♭B♭の雰囲気でやってみて」
というと、その音階のコード進行で弾き始めるではないか。
私も楽しくなってきて、その音階の中で思うままに尺八を吹き鳴らした。
そこに音楽があった。
最近はCからのコード進行で遊んでいる。
私の中で同じような主題が行ったり来たりしているので、
そのうち形になるかもしれない。
そういった経験から、
「こういう遊びが和楽器でできないかなあ?しかも感覚的に。そしてやさしく」
ということで思いついたのが、
「ご」
であった。
別に私は「ト短調」を演奏しようと思ってやったわけではない。
なにを隠そう、ついさっき調べたらこの音階が「ト短調」だとしった。
「お~、確かにGをラにするとドレミになる~」
と思って喜んでいたところだ。
理論なんてそんなものでいいとのではないか。
理論とは世の中のことをよくわかる為に
人間が後付した理由に過ぎないと思う。
私たちがそういったプロであるならそういった理論を
キッチリとふまえて演奏していくことが重要であろう。
しかし私はアマチュアである。
いいかげんでも許させるのである。
むしろテキトーバンザイなのである。
疑問に思った時に調べれば十分なのである。
キッチリ締め切りまでに曲を作る必要はないのである。
たまにぴっつさんから「あの曲まだ~?」といわれるだけなのである。
言ってしまえば気持ちが乗ったら作ればいいのである。
本質に迫る為にはある程度単純化したモデルが必要だろう。
あえて本質からはなれるという勇気を持たなければならないと思う。
だから音楽で自由に遊ぶ為にあえて単純化した縛りを用意してみた。
そのことによって逆に私たちは自由に音楽で会話できるはずだ。
・・・ほらね。言葉で書くと長いでしょ?クドイしょ?暑苦しいでしょ?
確か現場ではここまで言っていないはず。
なぜならものはためし。
おもろいと思ったらしめたもの。
なので、私のイメージを音で伝えていくことにした。
続く。