膝折れの整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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膝折れの整体治療
患者Rさん=15才-女性-学生の症例

 

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①    Rさんの病歴・・・
患者Rさんは、通学時などの歩行中に左足が「カクッ」と膝折れし、それが1週間に2~3度のペースであるそうです。多い時は二日に一度は膝折れしたり、あるいは一日に何度も膝折れする事があるそうです。また、たまに転倒する事もあるそうです。痛みは無いそうです。整形外科での画像検査や血液検査では異常は見つからず、打つ手が無かったそうです。Rさんは別件(機能性胃腸症尾骨痛・他)で来院されていましたが、本件も併せて整体治療する事になりました。



②    Rさんの診察
【膝折れと大腿の浮遊感の診察所見】
・膝折れは、高校進学後に、遠距離通学になって目立ち始めたそうです。
・歩行は跛行せずに、真っ直ぐに歩くことができました。
・下肢や上肢に筋肉痛や関節痛は無いそうです。手指の巧緻運動障害はありませんでした。
・転倒時に意識はあるそうですが、その際、10~30秒ほどは自力で立てないそうです。また、中2の頃から片足立ちをするとフラフラとして転倒するそうです。
・指鼻試験は正常でした。
・小学1年生の時に交通事故にあい、左足を撥ね飛ばされる全身打撲の既往歴があるそうです。幸い、ランドセルから着地したので軽傷で済んだそうです。
・中学の頃から、毎朝、両大腿に浮遊感の様な違和感が生じ、マッサージをしないと起き上がりにくいそうです。
・中学時代のクラブ活動(テニス部)で、両股関節の屈曲運動が苦手で、他のチームメイトの半分程度しか膝が上がらなかったそうです。
・他の部位ではないそうですが、両下腿が蚊に刺されるとすぐに炎症を起こしてカサブダが出来るそうです。その部位が色素沈着して多数残っていました。他の部位では無いそうです。また、両下腿に軽度のセルライトがありました。
・両足先の冷え症があるそうです。酷い時は、湯船につかっている時でも足が冷えて、なかなか温もらないそうです。
・神経学検査(知覚検査)で、左大腿内側で、他の部位よりも6/10程度減弱していました。また左下腿の外側でも7/10の知覚鈍麻がありました。両足の冷え症があるとの事ですが、来院時にはある程度の体温が触診できました。
・大腰筋のMMTで左側が右側に比べて7/10程減弱していました。膝関節や股関節の可動域に問題はありませんでした。片足での起立は、グラグラして安定しませんでした(☚トレンデンブルクサイン不明)。
・触診上、左右鼠径部の中央上部の深部に著明な緊張と圧痛があり、また同部の押圧により大腿前面への放散痛がありました。大腿周径は左右とも43cm(膝蓋骨上15cm)ありましたが脂肪組織が多く占め、ハムストリング筋や内転筋群および大腿四頭筋の筋腹は、それぞれあまり発達していませんでした。

【機能性胃腸症/リーキガット症候群・他の診察所見】
・血液検査に異常は無く、血圧は70/40mmHgだそうです。アレルギー検査では小麦粉と卵白が陽性だそうです。
・身長は156cmで、体重は46kgだそうです。今までの最高体重は47kgだそうです。
・痛む部位はみぞおち(心窩部)で、テニスボール大の大きさだそうです。吐き気もあるそうです。
・排便は2~3日に一度程度で、便の性状は普通の便だそうです。
・小1の頃に不整脈の指摘を受けていて、ほぼ毎年同様の指摘を受けているそうです。この件に関して、特段の治療は必要ないそうです。
・2か月ほど前からほぼ毎日、胸骨左縁(R4)に痛みが生じるそうです。痛みは突然生じ、数分~数十分で自然に解消するのですが、また再燃し、それが数回繰り返されるそうです。
・中耳炎には幼少期に一度罹患しているそうですが、副鼻腔炎や歯周病の罹患は無かったそうです。また、虫歯もほぼ無かったそうです。ただ、歯ぎしりのクセはあるそうです。
・小学生と中学生の時、トランペットの練習で右耳がブンブンと耳鳴りがするようになり、最近でも続いているそうです。また、エレベーターに乗ると毎回耳がつまる感じで聞こえにくくなるそうですが、唾をのむ動作で改善するそうです。
・月経周期は30日で月経期間は5~7日だそうです。生理痛が酷く(☚初潮時=小6から)、最近はピルの処方を受けているそうです。痛む部位は左右の下腹部だそうです。また同じ部位に排卵痛もあるそうです。
・1~2年前に急性の上腹部痛が何度かあったそうですが(☚病院にはいっていない)、その時に水などを飲むと痛みは解消していたそうです。
・FDやリーキガット症候群以外にHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)も原因している、との指摘も受けているそうです。また他に、過敏大腸や迷走神経反射の診断も受けているそうです。
・失神の経験が一度だけあるそうです(☚注射をうつ時だそうです)。
・怖い夢(火事、地震、ストーカーなどのシュッえーしょん逃げている夢が多い)をよく見るそうです。
・普段から両方の母趾を強く屈曲する癖があり、また頸部の筋肉を緊張する癖があるそうです。
・胸頸部聴診上、血管雑音や呼吸音、心音で特段の所見はありませんでした。
・腹部聴診上、血管雑音は無く、グル音は極めて弱く聴取されました。
・腹部触診上、全般的に濁音で、腫瘤感はありませんでしたが、左右および中央の下腹部に泥沼様の緊張と圧痛があり、特に右回盲部で著明で、心窩部に放散痛が生じました。さらに臍下から左季肋部にかけても緊張と圧痛があり、心窩部は逆に空虚感が触診できました。
・中1の頃から尾骨が痛み出し、座位になると強くなるそうです。また、尾骨の圧痛もあるそうです。この件について整形外科で診察を受けたところ、特段の異常は無かったそうです。



➂ 治療目標と整体治療
     
⑴    腸腰筋への神経、閉鎖神経、大腿神経、坐骨神経の伝導障害(?)を回復する
     ⑵    腸腰筋、ハムストリング筋、大腿四頭筋、内転筋群の疲労を回復する
     ⑶    上記筋肉群のトレーニング指導

・腸腰筋への神経、閉鎖神経、大腿神経、坐骨神経解放テクニック
・腸腰筋、ハムストリング筋、大腿四頭筋、内転筋群の筋肉調整
・上記筋肉群のトレーニング指導







④    経過と結果・・・
・初診治療後、

診察ベッドから立ち上がる時、いつもよりシャキッと、スムーズに立ち上がることが出来たそうです。


・2診目来院時、

「起床時の大腿の浮遊感は、いつもの半分くらいでした」と仰っていました。


・4診目来院時、

「この2週間で膝折れする事はありませんでした」と仰っていました。


・その後、Rさんの主訴である「機能性胃腸症/リーキガット症候群」の治療が終了する約4か月間の間に、膝折れは2~3度あっただけで、ほぼ膝折れする事は無かったそうです。




⑤     今回の症例の概説、、、
・膝折れは、健常者でも時折生じる事があり、たまにある膝折れ自体をいちいち気にしている方はそれ程いないと思います。ところがRさんの様に週に二度、あるいは多い時には二日毎にあったり、一日に何度も膝折れが起こったり、さらには膝折れで転倒し、その際には10~30秒ほどは自力で立てなかったり、、、であれば、当然何らかの原因があってしかるべきですし、治療の対象になると思います。

 

・しかし、整形外科での検査では異常が無く原因不明なので、治療のしようが無い、との事ですから、高校1年生のRさんとしては、これからまだ何年も通学しなければならないのに、先が思いやられる気持ちだったと思います。Rさんは本来主訴である「機能性胃腸症/リーキガット症候群」の治療で来院されていましたが、異常の様な経緯から、当然本件についても併せてみていくのは当然の成り行きでした。
 

・しかし、膝折れ等の症状の中には、ケースによっては重篤な病態(例:筋ジストロフィー、筋萎縮性側索硬化症、ギランバレー症候群など)もありますので、通常は念の為にその点も視野に入れながら診ていくことになります。ただ、整形外科などで精密検査をすでに済ませ、その様な異常は無いとの事ですから、前出の様な重篤な病態を視野に入れつつも、もっと単純に診ていけば、何らかのヒントが見つかるのでは、との思いで診ていくことにしました。
 

・そこで目に引いたものは、Rさんの「下肢の筋肉の発達の未熟さ」でした。Rさんの身長は156cm、体重は46kgで、やや細めではありますが、中肉中背の部類に入ると思います。しかし下肢の触診検査で、
「大腿周径は左右とも43cm(膝蓋骨上15cm)ありましたが脂肪組織が多く占め、ハムストリング筋や内転筋群および大腿四頭筋の筋腹は、それぞれあまり発達していませんでした。」
の所見でもある様に、「下肢の筋肉の発達の未熟さ」が否めない、と思われました。

 

 


 

 

・さらに別の所見として、
   「中学のクラブ活動で、両股関節の屈曲運動が他のチームメイトの半分しか挙上できない」
   「中2の頃から片足立ちをするとフラフラとして転倒するそうです。」
   「両足先の冷え症がある」
   「片足での起立は、グラグラして安定しませんでした(☚トレンデンブルクサイン不明)」
などの様に、中学時代にはすでに下肢の筋肉群の脆弱性がいくつも見受けられ、現在に至るまでそれは続いています。

 

・また、神経的にも、
「左大腿内側で、他の部位よりも6/10程度減弱していました。また左下腿の外側でも7/10の知覚鈍麻がありました」
の様に、大腿や下腿の一部に知覚鈍麻の所見があり、神経伝導的にも何らかの病態の存在が推測されました。

 

・残念ながら、なぜ下肢の筋肉群が発達不足なのか、あるいは神経伝導の障害がなぜ生じたのか、その点の詳密な原因はよく分かりませんでした。とは言え、Rさんの通学は毎日あり今後も続くわけですから、何らかの処置を講じないと、Rさんは毎日の様に膝折れや、転倒の危機にさらされます。
そこで応急処置的に

     ⑴    腸腰筋への神経、閉鎖神経、大腿神経、坐骨神経の伝導障害(?)を回復する
     ⑵    腸腰筋、ハムストリング筋、大腿四頭筋、内転筋群の疲労を回復する
     ⑶    上記筋肉群のトレーニング指導

の治療目標を立て、その具体的な方法として、
     ・腸腰筋への神経、閉鎖神経、大腿神経、坐骨神経解放テクニック
     ・腸腰筋、ハムストリング筋、大腿四頭筋、内転筋群の筋肉調整
     ・上記筋肉群のトレーニング指導

を施術し、筋トレのアドバイスし、様子をみて頂くことにしました。

 

 

腸腰筋や下肢筋肉への神経=閉鎖神経、大腿神経、坐骨神経

 

 

・幸い、Rさんの主訴である「機能性胃腸症/リーキガット症候群」の治療が終了する約4か月間の間、膝折れは2~3度あっただけで、ほぼ膝折れする事は無かったので、とりあえずは「良し」としていいと思います。しかし「なぜ下肢の筋肉群が発達不足なのか、あるいは神経伝導の障害がなぜ生じたのか、その点の詳密な原因」については、宿題として残っています。今後、メンテナンス治療などでRさんの治療をする機会があるかもしれませんので、この点の研究は怠ることなく、進めていきたいと思っています。

 

 

 

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それではお大事にしてください。

 

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