子宮脱(子宮下垂)と整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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●各疾患・症状に対しての研究-治療成果、患者さんとのエピソード、コラムなどを掲載しています。
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子宮脱(子宮下垂)と整体治療
患者Yさん=75才-女性-主婦/自営業の症例

 

① Yさんの病歴・・・
患者Yさんは、ニ~三か月前から会陰部に違和感があったそうです。しかし、登山が趣味で健康に自信のあるYさんは「大したことは無いだろう・・・」と、そのまま放置していた所、一ヶ月前から「膣のきわまで(子宮)が降りて来ている」のが分かったそうです。「ピンポン玉の様なものが指を入れるとあたる」と、仰っていました。当初は、骨盤底筋の筋力トレーニングをするように婦人科医より言われていて、同時にいずれリングを入れる事も勧められていたそうです。やはり、筋トレだけでは改善しなかったので、いよいよリングを入れてみると、激痛で立っても座ってもおれなくなり、すぐに抜いてもらったそうです。

 

② Yさんの診察
・立位になると「子宮が外陰部のすぐそこまで来ている」のが分かるそうです。
・山登りが趣味でそれなりに鍛えているので、足腰にはある程度自信があるそうです。
・身長が146cmで体重が51Kgのやや肥満気味の体形で、腹部は緊満していました。30才までは体重は40kgを少し下回っていたそうです。
・血圧は110/80mmHgだそうです。血液検査や心電図の異常は無いとの事です。
・足の浮腫はありませんでした。手背静脈や頸静脈の怒張もありませんでした。しかし、頬部のシワはなく、張っていて光沢がありました。同部に紅斑はありませんでした。
・食欲は普通だそうです。便秘気味で1週間に1-2度程度の排便間隔だそうです。ガスが多く出て、山登りや階段を昇る時などの様に少し踏ん張るだけでも放屁するそうです。あまりに多いので、5年前に内科医に相談したところ「特に治療法はありません」とのことで、その後放置状態だったそうです。
・2か月ほど前に、左側腹部から左下腹部にかけてチクチクとした腹痛を生じたそうです。便意や下痢、血便などの症状は無かったそうです。
・不正性器出血はないそうです。
・かなり以前から下腿に静脈瘤があり、数年前に右腓腹部の手術をされたそうです。今でも左右にあるそうです。
・胸部聴診上、特段の所見はありませんでした。
・胸骨下角は90度を超えていました。山登りの時、数年前まで感じなかったのですが、近年は息苦しい状況が多くなり、遅れて登山仲間について行けない事があるそうです。
・腹部聴診上、グル音を聴取出来ました。ハム音はありませんでした。血管雑音は聴取出来ませんでした。
・腹部打診上、全般的に鼓音を聴取出来ました。
・腹部触診上、平坦-軟でかなり膨隆気味ですが、腫瘤感や抵抗感はありませんでした。左右鼠径部内方で著明な緊張と圧痛がありました。鼠径リンパ節は触知できませんでした。子宮底は触診できませんでした。

 

③ 治療目標と整体治療
     ⑴ 消化管の筋力を回復し、分節-蠕動運動を高め予備力をつけて、蠕動運動を回復させる
     ⑵ 残留便の排泄を促進してガス発生を抑制する
     ⑶ 門脈の静脈還流を回復させる
         上記⑴~⑶で腹圧を低下させて、子宮の下方(膣方向)へのベクトルを緩和する
     ⑷ 子宮を引き上げる (☚3診目より開始)

・平滑筋テクニック
・スローウェーブ促進テクニック
・門脈解放テクニック
・子宮牽引テクニック (☚3診目より開始)

 

④ 経過と結果・・・
・2診目治療後、「膣の一番下(☚外陰部付近)にあった子宮が、真ん中くらいまで上げっている感じがします」と、仰っていました。
・3診目来院時、「便の出が良くなってきてガスが大幅に減って来たようです。そのせいか、お腹が少しへっこんできました。夜、眠りやすくなって、首や肩のコリも楽になりました。下腿の静脈瘤も半分以下に減った様です。肝腎の子宮ですが、膣の真ん中か上の方にいる事が多くなったみたいです。」と、仰っていました。以上から、腹圧が相当減ってきている様なので、今回の3診目から
「子宮を引き上げる子宮を引き上げる」
目的の
「子宮牽引テクニック」
を追加しました。さらにYさんは、「呼吸が楽になって、近所のスーパーにも息切れせずに行ける様になりました」とも、仰っていました。
・6診目来院時、頬骨部の張りと光沢は減少し、同部のシワが少し目立ってきて柔らかくなってきました。また、「姿勢が良くなって背筋がピンと伸ばせるようになってきました」とも、仰っていました。子宮は膣の最深部にあって、下行せずに安定している事が多くなったそうです。
・7診目来院時、近所の複数の知人から「最近、小顔になったね」と言われたそうです。
・8診目来院時、「先日の排便時に、少し出にくかったので思いっきりいきんだら、子宮が膣の半分くらいまで下垂してきました」と仰っていました。
・その後、子宮の下垂と上昇は一進一退でしたが、15診目で「ようやく子宮が膣の一番奥で下垂せずに安定化していたので、今後の注意点と、もし子宮が下垂してきそうな時の自己対処法をお教えして、一応の治療終了としました。

 

⑤  今回の症例の概説、、、
・子宮脱(子宮下垂)の原因は多々ありますが、今回の第一の主因は「腹圧」にあると思います。それは、初診と2診目で、腹圧を下げる治療だけで子宮脱が大幅に改善した事、それとは逆に、腹圧を大きくする排便時のいきみ動作(☚バルサルバ動作)で、子宮脱が再発してしまった事、この腹圧の増減による症状の変化がそれを物語っている、と思います。
(子宮を定位置に支持している子宮懸垂装置=基靭帯、仙骨子宮靭帯、子宮円索、膀胱子宮靭帯などの靭帯群の伸展や、腹筋群-骨盤底筋群の筋力低下なども関与しているのとは、当然ですが。)


・そして、趣味あるいは健康の為、とは言え、毎月に一二度の登山も(逆から見れば)「腹圧」を上げさせる刺激になっていたのかもしれません。そして「大量のガス(オナラ)」も、腹圧上昇に寄与していたのでしょう。さらに言えば、毎月の登山などが自身の運動療法として「健康に寄与しているはずだ」といった思い込み形成に反映していたかもしれません。そしてこれらは、下記の様な病的所見を意識-無意識的に隠してしまう要因になっていたのかもしれません。


・と言うより、今回のYさんの症例は、主訴である「子宮脱(子宮下垂)」より、その陰に隠れていた下記❶~❹への対応の方が、むしろ重要であったのかもしれないのです。その意味で、「患者の表面だけを見ていては見逃すこともある」といった、治療家として非常に考えさせられる症例になったと思います。


・その病的所見とは、②「Yさんの診察結果」や➂「経過と結果」からも分かる様に、以下の四つが考えられます。
❶…頬部のシワはなく、張っていて光沢がありました
  (☛心疾患や肺疾患など、上大静脈の還流に問題があるのか?)
❷…(下腿の)静脈瘤があり、(中略)今でも左右にあるそうです
  (☛鼠径部の上または下で還流障害があるのか? 肺梗塞などの危険性はないのか?) 
➌…胸骨下角は90度を超えていました。(中略)近年は息苦しい状況が多くなり、遅れて登山仲間について行けない事があるそうです。
  (☛呼吸筋(横隔膜、斜角筋、その他)の緊張と疲労があるのか? 心疾患や閉塞性肺疾患などは存在しないのか?)
❹…2か月ほど前に、左側腹部から左下腹部にかけてチクチクとした腹痛を生じたそうです。
  (☛血栓症や腫瘍などがないのか?)
などです。
(❶については当コラムでも若干記しています。❶、❷、➌、❹については別のコラムで治療例を紹介済みです。それぞれご下記を参照ください)。
       腹痛の整体治療 

       息苦しさ(呼吸困難)の整体治療 

 

・Yさんの主訴は本コラムで記した「子宮脱(下垂)」といった泌尿生殖器的愁訴でしたが、上記の通り今回のYさんの症例では❶~❹の様な循環器の病変、呼吸器の病変、消化器系の病変など、多種多様の病変を想定させるような所見が隠れていて、表面的な子宮脱だけへの対応では、重篤な疾患の発症の予防の成否など、将来に禍根を残す結果になっていたのかもしれません。結果的には子宮脱をはじめ、息苦しさや腹痛などにも一応の対処できましたが、将来的にどのように転ぶのか、予断はゆるしません。今後も、適時Yさんの状況を定時観察する必要があると思います。もし子宮脱だけを診ていてその他の所見を見逃していれば、、、と思うと、寒気が生じる症例の一つでした。

 

 

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