「ガイニンと整体師」その三(全3章)
STD後遺症-子宮外妊娠-不妊の整体治療例
【不妊、生理痛、下腹部痛、肩こり、腰痛など】意外に多い子宮外妊娠患者さんの整体治療について
その二はこちら
患者-Sさん=26才、女性、主婦
●病歴
その患者さん-Sさんは26才の女性で(150cm、47kg)、3年前に結婚されていますが現在子供はおられません、、、というより不妊治療をされている方です。☛ただこれは結果論ですが、Sさんの現段階の状況では通常妊娠は極めて難しかったでしょうが・・・。
夫婦共稼ぎで事務系のお仕事を高校卒業後から8年間続けておられます。
どこにでもおられる様な、ごく普通の主婦兼パートの女性でした。
ところで当院に来院された主訴は「不妊」では無く「右腰の鈍痛」でした。
直感的には「内臓性の腰痛では…?」と感じたのですが、とりあえず最初はスクーリング的に骨盤-脊柱の歪みは無いか、、、あるいは筋肉の緊張が無いか、、、神経学的な異常は無いか等々を中心に診ていきました。
しかしやはり「コレ!」といった病理は見当たりません。
そこで「内臓も診てみるか・・・」と、いつも通り診ていこうとすると右下腹部の触診で著明な圧痛が確認されましたので、「ひょっとして月経痛とか中間痛(☚排卵痛の事)とか無いですか?」と問診したところ、「やっぱり」というか「またか」というか、その後は出るは出るはのオンパレード。。。
こちらが特にアレコレ質問しなくても色々な婦人科的エピソードをお話しされるではありませんか。
●Sさんの婦人科エピソード、あれこれ
1 例えば高校3年生の時に膀胱炎から腎盂腎炎まで進行して入院加療したこと。☛これはSTD、つまり性感染症から悪化していったようです。
2 月経周期はほぼ28日周期ですがその後も月経痛はひどく、月経血量も多いそうで医師から「鉄欠乏性貧血」もあると言われた事。
3 子宮筋腫は無いそうですが不正性器出血はあり、それも貧血の一因になっている事。
4 そして先ほど触診した下腹部(右卵巣付近)には刺す様な痛みが月経時に生じる事、、などなどです。
そこでさらに突っ込んで問診してみました、、、
「月経が2-3ヶ月程止まった事(☚妊娠徴候)が有りませんでしたか?」と。
すると
「・・・実は4年前に子宮外妊娠をして左卵巣を手術しました。。。」
と回答されました。
(やっぱりか・・・でもSさん、こちらの意図を察してくれたんや。。。)
22才の時、左下腹部痛の激痛で婦人科を受診されたそうです。左卵管の子宮外妊娠だったそうです。手術するくらいですから「卵管破裂」に近い状況だったのかも知れません。
言いにくかったかもしれませんが、でもお話ししてくれて嬉しかったですし、同時にその分「ヨッシャ、頑張らな!」と気合も入る瞬間でしたね。
ところで当コラムの「その一」 でも書きましたし、その他のコラムでもたくさん書いていますから皆さんご承知の方も多いと思いますが、子宮外妊娠が生じるのは何らかの「卵管通過障害性の病変」がある事が多いのですよね。
ここから先は私の想像ですが、高3の時の性感染症の後遺症で卵管に通過障害状態が生じ、その結果受精卵が子宮まで移動できずに卵管妊娠を呈したのでは、、、それには子宮内膜症も影響していたのでは、、、と。
多分、当たらずとも遠からず、ではないでしょうか。。。
●女性の三種の神器??
・子宮内膜症
・子宮筋腫
・性感染症の後遺症
これらは女性にとって悪い意味での「三種の神器」ですね、変な言い方ですが、。、ホンマ天敵ですわ。
その結果婦人科系の臓器-組織が癒着しまくってベチョベチョになり「子宮外妊娠」の様な余計な病態にまで発展してしまいやすい。ホンマ天敵やわ。
●整体治療と経過
このSさんの治療は6か月近くかかりました。大変でした。
子宮の位置を矯正し、それによって子宮を定位置に維持している靭帯群(☚基靭帯・仙骨子宮靭帯・膀胱子宮靭帯など)を調整し、「大腸-小腸-腹膜」と「卵管-卵巣」の癒着をはがしたり、と。
経験上、子宮外妊娠によって中絶され、胎児や体液・血液などで刺激‐汚染された下腹部臓器を矯正していくのは、本当に大変です。
Sさんご本人も辛かったと思います、どの様ないきさつであれ、自分の分身が身体に影響していたのですから。男には分からないつらさでしょう。。。
●後日談
※ 右腰の鈍痛・・・これは治療中に比較的早期に治っていたみたいです。
※ 月経痛・・・3か月目ころには相当軽減していました。
※ 正性器出血・・・上に同じ。
※ 不妊症・・・半年後に懐妊。☛ Sさんが一番喜ばれていたことです。実は、整体師にとっても最高にうれしい事なんですよ。。。
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