第52回日本形成外科学会総会・学術集会
(The 52nd JSPRS, 22-24. Apr. 2009 in Yokohama)
ソウルから帰国した翌々日、陳先生とともに横浜で開催された日本形成外科学会(JSPRS)に行ってきました。
形成外科関係でも美容外科をはじめ、先天異常・再建外科・マイクロサージェリー・頭蓋顎顔面・頭頚部癌学会等、それぞれ専門領域に分かれた多くの学会があるのですが、その中でも最も多くの形成外科医が参加し、あらゆるテーマにわたって議論されるのがこの学会です。
今回は昨年の日本美容外科学会(JSAPS)からはじまり、国際美容外科学会(ISAS)、韓日美容外科学会等を通じて我々が発表してきた輪郭を含めた顔面の美容形成術におけるコンセプトの集大成として、「S-Line」と顔の美容外科を行うにあったってKey(キーポイント)となる「3つのバランス」について発表してきました。
ちょっと意気込みすぎて、当初プレゼンテーションのスライド枚数が40枚以上となり学会前夜までかかって何とか20枚程度におさめましたが、今学会では発表時間が8分(うち質疑応答3分)と限られており、かなり駆け足での発表となりました。
美容外科の現場ではいろいろな患者さんがいろいろなリクエストを抱えて来院されます。
はれぼったい一重をパッチリとした目元にしたい方、いわゆるエラのはった四角い輪郭を改善したい方、低い鼻根部を高くしたい方、、
と具体的にはっきりとここをこう治したいという方もいれば、輪郭を例に挙げてもとくにエラがはっていたりということもないけどもっときれいに小顔になりたいというようなリクエストもあります。
建築に例えていうなら、ここをこうしてくださいと設計図をもってこられる方から、すべておまかせしますのでわたしにあう家を建ててくださいという方まで、、といった感じです。このようなときやはり難しいのは後者の方です。
まず、現状のパーツそれぞれを評価し、さらにここで重要なのがそれらのバランスをとっていくように治療計画を考えるということなのです。(広い意味ではそこにはその方のライフスタイル等の背景も考えていきます。)
その際、鍵となるのが前回のレポートでも触れたように
① Hard tissue & Soft tissue (硬組織と軟組織)
② Central features & Outline (目鼻立ちと輪郭)
③ Lower face & Mid face (中顔面と下顔面)
の「3つのバランス(調和)」です。
例えば②について例を挙げれば、いまスクリーンで最も映える女優アンジェリーナ・ジョリーも輪郭だけを見ればかなり発達した(東洋人であれば骨ばったと言ってもいい)骨格をしていますが、彼女のはっきりとして大きなつくりの目鼻立ちとあわさると全体としてバランスが取れており、また映画WANTEDでもみせたようなハンサムな魅力の元となっています。逆に映画レッドクリフで絶世の美女小喬を演じてみせたリン・チーリンのように繊細なつくりの目鼻立ちにはコンパクトな輪郭がマッチしています。
そして③のバランスを評価し理想的な輪郭をデザインする際S-Lineがその指針を教えてくれます。
(ランドマークタワーより)
恵聖クリニック
西村 雄