『哲仁王后』のアドリブ部分やカットされたシーンをまとめています！
スクリプトブックに、ト書きしかない部分や厳密に本人から出たアドリブではなさそうな部分も、このブログでは便宜上「アドリブ」として紹介しています。なので、これらが俳優だけの功績という訳ではない、というところはご留意ください。また、カットや変更が多いので、全部は拾いませんので、あしからず。
16話は哲宗とソボンの完全協力体制が完成する回！そして、まさかの展開…！！
ところで、この回のアドリブを確認してて思ったのが、ソボンも哲宗も台本のセリフを言いやすい形にアレンジしまくってる…！これまでもあったけど、この回ほどではないような気がする…という訳で、細かい表現などの変更は飛ばしますので悪しからず。
ここから先はもはやネタバレしかないので、ご注意ください。
なお、以下のルールで色分けしていきます。
青字：カット
赤字：アドリブ
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【16話】
（１）ラーメンを食べるソボン、見守る哲宗
真面目な話してたらラーメン食べ始めてしまったソボンと哲宗のやり取りがアドリブ。スクリプトブックでは、ソボン「食べないって？」哲宗「中殿がたくさん食べてください」でした。
本編は↓になってましたね。
ソボン「あ、これ麺が伸びると美味しくないから…食べる？」
哲宗「美味しいうちに食べてください」
ラーメンをフーフー食べるソヨンを見る哲宗。複雑な心境なのに。
哲宗「フーフーしてゆっくり食べてください、ゆっくり」
（２）亡国の流れの中にお前がいただけだ
苦悩する哲宗を慰めるソボン。励ますセリフの一部がアドリブでした。
ソヨン「もし本当にそうなったとしても、お前が何か足りなかったわけじゃない。歴史という巨大な流れがそうなんだ。すでに亡国の流れの中によりによってお前がいただけだ。お前のせいじゃない」
哲宗「そうかもしれませんね」
（３）心強いです
心の内を話す哲宗を励ますソボン。「私は勝つ方が私の味方だ。だから私がお前についた以上、お前が勝つことになってる」とソボンが言い「自信満々ですね」と受けた後の哲宗の「心強いです」がアドリブ。そう言いながら、ちょっと照れてるのがまた良いシーンですね…✨
（４）朝鮮の"未来"を語るソボン
未来の話をするソボンと興味深く聞く哲宗。シーンの移り変わる直前の内容がアドリブ。
ソボン「それは投票で満１８歳以上になると、法的に王を選ぶ権限を与えられる」
哲宗「王を選ぶ…？」
ソボン「そうだ」
哲宗「１８歳というのは…？」
メイキングを見ると、いろんなパターンで監督が話を続けて〜と自由演技の指示をしてるみたいでした。
（５）ビョンインを祝うキムファン
ビョンインの兵曹判書就任を祝うキムファン。花吹雪の後にカットシーンがありました。
花びらを払うビョンイン
ビョンイン「君なら絶対義禁府長の席くらいはくれとせがむと思ったのに」
キムファン「あ〜私は大丈夫です。もう官職はあんまり…」
ビョンイン「何があったんだ？」
キムファン「変わったことがあった訳じゃないんですが、いつから立身陽明が私の夢になったか考えたら思い出せなかったんですよ。なんとなくみんな、だから私もそうだった。クッパを頼む訳でもないのにそんなに夢を統一させて良いのかなって思ったんです」
ビョンイン「急にそんな考えになった事が変だぞ」
キムファン「私、自分自身を振り返る機会がありまして。ところで五軍を統一するという噂は本当ですか？」
ビョンイン「相変わらず噂は早いな」
と訓練中の兵士達を見ると鋭い剣が光る
ビョンイン「今の五軍体制は兵力を分散するから、これを再整備して最高の中央軍を立てるつもりだ」
キムファン「（うんうん）人生何があるかわからないですね。あれほど野望に満ちていた私の野望が消えて、野望がなかった兄さんがこんな野望家になるなんて」
ビョンイン「（くすっと）」
キムファン「ところで兄さん、私たちの家門は主上殿下と、もうちょっと仲良くする事はできないのですか？」
これ見ると、ビョンインはこれまで野心がなかったのに、兵曹判事にまでなったのはつまりソヨンの為で…😢でも軍を強化して、力で抑えつける事が本当にソヨンの為になるのか…
（５）国舅が倒れた時の哲宗の対応
国舅が倒れたとチェ尚宮たちが入ってくるシーン。知らせた後の対応の部分がカットされていました。
チェ尚宮「媽媽！国舅様が倒れられたそうです」
驚いて飛び起きるソヨンと哲宗
ソヨン、何も言わずショックを受けて
哲宗「調子はどうなんだ」
チェ尚宮「寝込んでらっしゃると…」
ソヨン「E）本当の家族じゃないのに…」
ソヨン「何でこんなに胸がドキッとするんだ？」
ソヨン心臓を掴めば、そんなソヨンが切ない哲宗
哲宗「中殿…」
ソヨン「（慌てて）私が行ってみないと…」
哲宗「尚膳！すぐ御輿を準備しなさい」
尚膳「はい！」
ソヨン慌てて進みでて、チェ尚宮が後に続く
国舅を心配するソボンを心配して動いてくれる哲宗の感じが、夫婦していていいな〜。
（６）国舅の親心
国舅がソヨンに向かって「中殿の座を降りて下さい」と言うシーン。国舅の親心が伝わる部分がカットになってました。
国舅「なので、媽媽…中殿の座を降りて下さい」
ソヨン「！」
国舅「廃妃になっても不自由なく過ごせるよう私が手助けします。もちろん、私は財宝が大好きです。それを見ているだけで幸せです。しかし、わたしたちの娘ソヨンほどではありません」
ソヨン「父上…」
国舅「ソヨン…」
と言うとソヨンの手をつかんで涙ぐむムングン。 国舅「お前の母親がお前の妊娠した時、私にいつも言っていた言葉があった。この子は私が生きられなかった良い世の中を生きていくと。自分がやれなかったことを全部やると。自分よりもっと良い人生を送るという期待がお前の母の最後の夢だったのに...」
ソヨン、目頭が熱くなる。
国舅「愚かにも私はお前を高い地位に上げればいいと思っていた。中殿の席はただ名誉な席、力がある席だとばかり思って…私はあの世でお前の母に合わせる顔がない…」
涙をぬぐうムングンをとんとんと叩きながら
ソヨン「朝鮮の貴族の家で、娘に国母の夢を見させない家柄がどこにありますか。結局、私が選択した道です。父上、私は母上の思い通り全部やります。彼らにも、やられた以上に返すつもりです」
国舅「（その強靭な姿に）媽媽…」
ソヨン「だから父上も、こんなに弱くなっては駄目です」
国舅の愛、溢れてますよね…😭
（７）暗行御史のホン別監
暗行御史として地方に行ったホン別監の冒頭のセリフがアドリブ。
地方役人「やはり昼酒は最高だな〜」
ホン別監「そりゃ昼酒は最高だよな。お、エビだ。こんな高級な物を…（つまみ食いする）」
地方役人「お前、何者だ？！」
（８）流行りの本
新造語を知りたくて書庫に行くソボン。内容をわ聞いただけで、すぐ題名を当てるチェ尚宮にソボンが言う「チェ尚宮、読んでないんだろ？何で怒ってるの？」とチェ尚宮の「申し訳ありません」がアドリブ。
（９）中殿を笑わせようとする哲宗
元気のないソボンを笑わせようとする哲宗のセリフが後半アドリブでした！！
哲宗「中殿〜」
哲宗の呼びかけにソヨン、哲宗を見ると、目を寄せてみせる哲宗。 一同「ヒャッ！」と驚いて、緊張した若い画工がその姿を見て、御真影の目を斜めのように描く
ソヨン「何やってるんだ？」
哲宗「顔を広く使うと王の声、小さく使うと宦官の声になる〜」
哲宗「（そのままで）笑えないですか？」
チェ尚宮と顔を見合わせるソヨン
ソヨンが真顔でじっと見ると、恥ずかしくなった哲宗、目を戻し
哲宗「中殿を笑わせるのは難しいですね…では、」
哲宗「体を縮めると下男の声〜体を大きく使うと大将軍の声〜！…笑えないですか？」
呆気に取られる一同
思わず苦笑いするソボン
哲宗「笑いましたね！はははは！」
尚膳「殿下、姿勢を元に戻してください」
哲宗「また後でやってあげましょう」
あとで効いてくるこのシーンにもアドリブがこんなにあるとは！
（１０）贈り物の剣は誰のため？
剣を準備するソボンとのやり取りが一部アドリブ。
哲宗「剣術をするのですか？剣なら私が…」
ソボン「私は剣術を学ぶ必要ないよ。すでに包丁なら自信があるからね。これは…大切な人への贈り物？」
哲宗「大切な人…ほぅ…（ニヤけた顔）」
「大切な人」と聞いて哲宗が自分宛の贈り物かもって思ってる感じですよね！キム・ファンの言う通り、哲宗がゾッコンですね！笑
（１１）ソボンの授業２回目
初回授業に続き、シーンの替わり目がアドリブ。
ソボン「だから立憲。まず憲法を制定して…法に従って統治するんだ。王は象徴としての存在でしかない」
哲宗「賢いですね、ジグミ・ケサル」
哲宗「ところで、ジの漢字はどう書くのですか？」
（１２）ホン別監を訓練するソボン
ソボン「最後の号令は声に出しません。声に出したら最初からまたやり直しです」
ホン別監「…1、2、3、7！」
ソボン「しっかり前を見てー」
ホン別監「中殿媽媽！」
ソボン「足を上げてー」
ホン別監「…2、3、8！」
ソボン「おっと、8は最後です。もう一度最初からー！」
ホン別監「死ぬほどと言いましたけど、私が死なないと終わらないんですか？」
ソボン「最初からもう一度始めます」
ホン別監「中殿媽媽…！」
（１３）この８年に何があったんですか？
哲宗がソボンに本を返すシーン。「８年で何があったんですか？」に対する、ソボンの「（笑って）そうかもね」という返事がアドリブ！スクリプトブックでは「ソヨン、その言葉に笑いが込み上げてくる」のト書きだけでした。ここのシーンめちゃくちゃ好きなんだけど、アドリブだったとは〜！
（１４）四文字熟語ですか？
ソボンの最新兵器講習で、哲宗「あいてむぱわぁ…」の後の「四文字熟語ですか？」はアドリブ
（１５）会いたかったイセンマン！
ついにイセンマンと再会できたキム・ファン。感動の再会のシーン後半はキム・ファンのアドリブ。
キムファン「いや！イ・センマン！君、生きていたのか？私がどんなに心配したことか！ついに会えたな！ついに！」
ソヨン「あははは…うん、うれしいね、うれしいよ」
キムファン「なんで玉打亭に全然来ないんだ！もしかして君に会えかもと思って私が玉打亭で飲んだ酒だけで数百万を超えるだろう。あぁ…イ・センマン！」
キム・ファンのおかげで嫉妬する哲宗が見られるので、金一封出したい気持ち。
（１６）皇鳳極虎
壁をひらりと降りるソボンを見て哲宗が言った「皇鳳極虎！」はアドリブ。皇鳳極虎は闘戦の最強の手なので、"うちの中殿はまさに皇鳳極虎のように最強！"という意味だと思います。
（１７）カットされた御前会議
ビョンインたち安松キム家が身辺整理をした後の御前会議の様子がカットになっていました。
哲宗「ここ数日キム家の大監たちが本当に忙しかったようですね。彼らに三政釐整庁を任せるべきだったのかと思うほど、三政の乱れを整える腕前が素晴らしかったですが…」
キム家たち、咳払いをして
哲宗「しかし、いくら掃除をしても最初から汚さないことだけはできません。その痕跡は残っているはずですから」
ビョンイン「君主がただ気に入らないという理由で、はっきりした証左もなく罷職に明け暮れるなら、国がどうして安定するのですか」
哲宗「国は小さいのに、君臣の邸宅は大きく、君主の権力は弱いのに、大臣の勢力が大きくなれば滅亡すると言う。国の安定を乱すことは、罪を犯した大臣たちの罷免ではなく、中央軍を強化するために無理な統廃合を行う事ではないのか？」
ビョンイン「統率が容易で命令体系が単純になり、兵力の動きが速くなりました」
哲宗「突然そのように統廃合をすれば、後で分裂が問題になり、軍職録を上告してみたら、経費が過度に増えたそうだが…」
領議政「既存の五軍体制に比べると経費はむしろ減りました」
右議政「さらに、兵曹判書の統率力が相当であり、分裂が問題になることはないと申し上げます」
哲宗「すごいですね。大臣たちの兵曹判書に対する信任がこんなに厚いとは」
ビョンイン「恐縮でございます」
哲宗とビョンイン、お互いを睨み合う
（１８）キム・ファンの仕事
哲宗たちが集まって相談をしているところに、毎日遊びにくるキム・ファンに対する哲宗とのやり取りがアドリブ。
哲宗「君、仕事はしないのか」
ファン「これが私の仕事だ」
哲宗「なぜこれが仕事に？！」
無視するキム・ファン
哲宗「質問に答えろ」
（１９）竹やぶでの悪口
チェ尚宮と待令熟手が竹やぶで悪口を言うシーンは、ほぼアドリブ🤣
チェ尚宮「媽媽ー！私をあまり怒らせないでくださーい！大目玉をくらいたいのですかー！！そのままだといつかお便所に落ちますよー！！」
マンボク「私より上手く悪態をつく人は少ないのに…助言するとすれば、ここから…（チェ尚宮のお腹を触る）」
チェ尚宮「あ…（照れる）」
マンボク「あ…私も喉をほぐそうかな…迷惑な疫病神め！ふざけやがって！！その舌を思いっきり引っこ抜いてやるぞーー！」
マンボクの胸を叩くチェ尚宮
マンボク「では、一緒に」
（２０）ホン別監がオシッコ漏らしそうに…
哲宗「中殿のおかげです」
ソヨン「私はただ見た通りに伝えただけだよ」
哲宗「次の頁にホン別監があの時…」
ソヨン「あぁ〜！」
哲宗「ホン別監はこの絵を見るだけでオシッコちびりそうになってましたよ」
ソヨン「あはは！絵が上手いね〜！」
本を開いて集中するソヨン
メイキングを見ると、監督の指示でこの部分をアドリブでやってと言われている哲宗とソボン様子が映ってました！
（２１）私が父親になるなんて！
スクリプトブックでは↓
哲宗「よくやってくれました、中殿！」
嬉しそうな顔でソヨンに抱きつく哲宗
ソヨンは魂が抜けている。
チェ尚宮とホンヨンは抱き合って飛び跳ねながら喜びの歓声を上げる。御医まで喜びを堪えきれず、立ち上がり、絹の包帯を紙リールテープのように振りまく。喜ぶその姿がスローモーションに見えて....祭りの現場の中、ソヨン一人悲劇だ。
哲宗が泣くアドリブは、家族を失うばかりだった哲宗に新しい家族が出来る嬉しさが、どれだけの事だったのかが現れているようで切なくて、キム・ジョンヒョンさんが凄いとしか言いようがないです！！
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名シーンがたくさんあった16話、名シーンそれぞれでアドリブが光ってましたね✨✨
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