651系特急「草津」最後の雄姿 | 崖っぷち上州

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Gakeppuchi Gunma

 

来る3月17日をもって高崎線方面特急「あかぎ」「草津」から651系が引退します。

そして「草津」は列車名を「草津・四万」に譲り列車名もひとまず最後を迎えることとなりました。

 

651系は元スーパーひたちとして常磐線で活躍したのち、2014年春より185系の置き換えとして、高崎線方面特急に投入されました。

スーパーひたちという花形列車として登場した651系の人気は転用されたあとも衰えず、高崎線でも目立つ存在として走りつづけてきました。

 

群馬に651系が初めて足を踏み入れたのは、2013年の秋でした。

185系置き換え用として転用改造された651系は白のタキシードボディかわらずにオレンジのラインが入った姿になり、常磐線でかなり使われたのにかかわらず、古さは感じさせない印象でした。

 

当時の高崎地区はまだまだ115系が現役のころです。

国鉄型車両の宝庫だったわけですから、そこに651系が入っただけで印象がかなり変わるものです。

 

2014年3月15日に営業運行を開始した651系。今は亡き前橋始発の特急「あかぎ」です。

 

 

営業運転開始から9年。

たった9年でも老朽化には勝てず、651系も終焉のときを迎えます。

 

▼長野原草津口に停車する651系。7両長編成とホワイトの編成美は見納めに。

 

▼高崎アリーナを通過する651系

 

▼移り変わる八ッ場ダムの風景を横目に走り続けた651系

 

▼かつては草津も停車していた川原湯温泉駅

 

今回の世代交代は早い。

車両の老朽化もありますが、この9年間で鉄道を取り巻く環境はガラリとかわり、列車の存続自体が貴重なものになりつつあります。

観光特急としてまだまだ人気の高い「草津」号ですが、10年後、20年度のことは誰にもわかりません。

そんな厳しい時代と路線を駆け抜けた651系がボロボロになるまで使命を果たし続けた功績は、忘れてはなりません。

 

3月18日よりE257系に世代交代し、列車名が「草津・四万」となり生まれ変わります。

まさに“時代背景を反映させたような”車両交代となりますが、これからもずっと群馬の観光を支え続ける列車であってもらいたいものです。