水彩紙について | 塾長の日記

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しばしば、「初心者には(失敗しても修正可能な)消せる紙の方が良い」という声を聞くが、本当?



消せる紙(修正可能)というのは、おおむねウッドパルプ系(以下、パルプ系)の紙のことを言っているのだと思う。 値段も手ごろで、画材屋さんなら何かしらのパルプ系水彩紙は置いているので手に入りやすいという意味では“初心者向け”というのもうなづける。


一方で、コットンパルプ系(以下、コットン系)は高価だし、絵具の浸透もスムーズなので乾くと洗い流すことは難しくなる。 つまり、修正できない紙ということ。 画材屋さんも高級紙として初心者には勧めないかもしれない。

 


本当に、パルプ系は初心者向き、コットン系は上級者向きということなのだろうか?






私の見解は違う。




洗い落せるということは、サイジング(ドーサ引き)が強く絵具が紙に浸透しないで張り付いているだけということ。
 
一度乾いてもこすると溶けるということでもあるわけだから、乾いていても二回目以降の色を乗せる時には溶かさないように乗せなければならない。

ハッキリ言って、これは“上級の技”だ。
 



反対に高価ではあるが、コットン系の紙はある程度絵具が染み込んで、乾いた時には洗い流せずらい状態になっているので、二回目以降の色を乗せても最初の色が溶ける量は格段に少なくなる。つまり、濁ったり筆の跡がドロドロする危険は少ないということだと思う。
 
 
 
以前にも書いたが、汚くなる理由の一つは下の色が溶け出る事なので、
 
そういう意味では、コットン系の方が“初心者向き”なのではないだろうか。



そもそも、“乾いてから洗って直す”とか“乾いてから溶かしてふき取る”というのは、“最後の手段”であって、最初から“修正”ありきで進めていては色は濁るばかりだと思うが・・・
 
 
コットン系の代表格

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アルシュ コットン100%


 
ウォーターフォード コットン100%
 
 
 
 
パルプ系の代表格

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ホワイトワトソン  コットン+パルプ


 
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ラングトン パルプ100% 



モンバルキャンソン  パルプ100%




私は、絵の具より、筆より、紙が最も仕上がりに影響すると思っている。
 
 
どんな仕上がりが好きかによって選ぶ紙も違って当然。
 
 
私は、ウォッシュした時の筆運びによってできるカスレやムラや平さが好きなのでアルシュ紙の荒目を使っている。


繰り返しになるが、高価だから上級者用、安価だから初心者用ということではないと思う。
 
 
 
 
 
また、高価なアルシュ紙は絵の具が紙の中に染み込むので色は落ち着くが決して発色がいいとは思わない。反対にパルプ系の紙は絵の具が紙の表面に付着しているだけなので顔料の色がそのまま出て発色がいいということになる。
 
 
自分が描き易く仕上りのテイストが好きかどうかが肝要であって、高ければいいわけではないし、安いから粗悪ということでもないということだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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