私は、絵でも、音楽でも、ダンスでも、“間”がスカスカに空いていて、ちょっと不安になるくらいな感じが好きだ。
たとえば音楽なら The Police のような3人組は最高。
ドラム、ベース、ギターしかないので、それぞれ役目が明快にあって、その“間”のとり方だけで成り立っているような。
ドラム、ベース、ギターしかないので、それぞれ役目が明快にあって、その“間”のとり方だけで成り立っているような。
ロバート・グラスパー・トリオのこのセッションなんか、もうグルーヴだけで成立していると言ってもいい。
4人でも Led Zepp のような、一見ハードで音に満たされているようなバンドでも、実はものすごくシンプルで正確。それでなければ、“間”が持たないわけだ。だから、すごく難しい。
では、絵はどうかというと、この“間”がとても重要な役目を果たしているというか、重視しているのは、日本画と水彩画じゃないかと思う。もちろん異論はあるかもしれないが、あくまで私見として書いておく。
等伯 「松林図屏風」右隻
トレバー・チェンバレンの空。
きちっと空間が効いている。
「画面が空いているから」 というだけで、何でもいいから詰め込もうというのはいかがなものか。 空白恐怖症?
空いているからこそ、絵にゆとりとメリハリができるんじゃないのか?
水彩画は紙の白を塗り残す 。白の絵の具を塗り込んだりしない。透明水彩画では、紙白が美しいこと…これは最高の武器だと思う。
だから、水彩画はスカスカでも、“余白”がきれいならOKなんだ。いや、積極的に余白を残したいくらい。
“余白の美”を追求していくと、最後はひと筆で終わってしまうかも。 篠田桃紅さんのように。
そういう意味で、書道は水彩画と共通する部分がたくさんある気がする。
次は、輪郭依存症について書こうかな。
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