福島の海の幸を使ったオンライン料理ワークショップ | よこやま信一公式ブログ

福島の海の幸を使ったオンライン料理ワークショップ

2020年9月6日福島県の相馬市東部公民館で「福島の海の幸を使ったオンライン料理ワークショップ」を開催しました。これはキッチハイクとCIAが運営を担ってくれました。

料理を教えてくれたのは、地産地消を推進するアル・ケッチャーノの奥田正行オーナーシェフ。リモートクッキングに参加してくれたのは東京や兵庫などの全国20人の皆さん。女優の高橋ユウさんも参加してくれました。参加者には事前にヒラメ、野菜、菜種オイル、日本酒などの福島産食材が届けられています。

参加者の皆さんがその大きさに驚いたヒラメを提供したのは松川浦の菊地基文さん、果物のように甘くてジューシーなミニトマト・プチぷよなどの野菜の提供はカヤノキファーム、日本酒・磐城壽の提供は鈴木商店。料理を通じて浜通りの食材の魅力と安全性の理解を深めてもらうため、とびっきりの食材が選ばれました。

オンライン料理ワークショップの冒頭、相馬市の立谷市長と新地町の大堀町長からご挨拶を頂戴しました。二人とも子どもの頃から食べ親しんでいるイシガレイをアピール。とりわけ大堀町長は、仙台藩への献上品となったイシガレイがプリントされたTシャツ姿でした。メインの食材はイシガレイにすべきかだったかなぁと思っても時すでに遅し。

料理の最初はヒラメをさばくところから。かつての仕事が水産試験場のカレイ担当だったので、内臓を取るのはお手の物。5枚おろしもよくやっていたので、これも守備範囲。スライスしたヒラメは、このまま刺身にしても美味しいのですが、聞いたことのない料理のセビーチェにしました。レモンを絞ってしめ、菜種オイルをかけてセロリと混ぜるだけ。要はマリネなのですが、これが絶品でした。

2品目は、フライパンにニンニクと菜種オイルを入れ熱したところへ、ヒラメの尾ひれを投入。尾ひれを料理に使ったことがなかったので、どうなるのか興味津々でした。菜種オイルにヒラメの香りを移し、そのオイルでカヤノキファームの新鮮野菜を炒める料理になりました。

3品目のアクアパッツァでは、おろしたヒラメに小麦粉をつけるのかと思っていたら、奥田シェフは材料が良ければ小麦粉など不要との説明。どれもこれも、目から鱗の楽しい料理でした。

3品の料理を並べて、TOKYO FMの「HAND IN HAND」のコメント収録です。「何から食べますか?」との質問に、味に自信がなかったので答えに戸惑ってしまいました。収録後に復興庁職員と試食。皆さんは美味しいと言って、きれいにたいらげてくれました。

コロナ禍のためにオンライン料理イベントの開催となりましたが、キッチハイクの協力で全国からの参加者を得たことと、奥田シェフの地域食材を大切にする料理によって目的を果たすことができたと思っています。来年以降も継続したいと考えています。