ここ数日、コータと一緒の時間を過ごすことが多く、とても爽やかな気分でいられることに、感謝です。
今日、私はこんな言葉を思い出しました。
「不安であっても病から逃げてはいけない。病を恐れて遠ざけていれば、病はあとから追いかけてくる。病を味わい、病と仲よくすれば、しまいには病のほうから卒業証書をくれるものである」
松下電気の創業者、松下幸之助の残した、私が大
好きな名言です。
松下幸之助は、若い頃からあまり体が強いほうでは無く、病気がちだったようです。
そんな、病と共にある人生が、松下幸之助のこんな健康観、人生観を築いたのですって。
とても新しいと思います。
↓↓
・人はみな本来健康なものであります。病気は、自然の理法にたがうところから起こってまいります。
・健康を保つ方法は人によって異なります。人おのおのに与えられた資性に従って生活の道を守れば、弱い人は弱い人なりに健康を楽しむことができます。
・お互いに自然の理法を知ることに努め、自分の強さに応じた生活を営まなければなりません。それによって健康が保たれ、繁栄の道がひらかれます。
・健康自体は人生の目的ではないが、それが人間の幸福を左右する大きな力を持っていることは疑いようもなく、だからこそ自分の資質の強弱に柔順な生活態度をとり、自らに与えられた天分を生かすべきです
病気も、一つの個性と捉え、向き合ってお付き合いすること。
こういう、肩の力の抜けた、自然な考え方が出来るようになったら、本当に楽になれると思います。
色んな患者さんを見てきて、本当に感じますが、
多くの方はやはり、怖くて逃げてしまっています。
怖いから、相手をよく見ないまま、逃げます。
よく見ないから、相手の強み、得意技、クセだけではなく、弱点も見えてきません。
怖さを乗り越えて、人は本当に強くなります。
怖さを受け入れ、よく嚙み砕き、飲み込んで栄養にして、排泄すればよいのです。
コータは、初めから、全てを母親と一緒に、聞きました。
怖くて、悲しくて、悔しくて、何度も泣いたと思います。
病名告知から1年。なんども咀嚼して、苦難と向き合い、味わい、そして飲み込む勇気を持ちました。だから今、とても楽な気持ちで病気と向き合えているのだと思います。
飲み込んだから、栄養になったんですね。
病気になった時の心得。
怖くても、逃げない。
きちんと向き合って、よく観察し、情報を集め、嚙み砕くことが重要です。
うけいれるって、飲み込む勇気を持つこと。
小さな戦士が教えてくれました。
ぜひ、皆さんも、いつかくる病や、避けられない死について、考えてみて下さい。
ハガキの宛名は、コータが一枚一枚書きました。
ところでコータはどこまで黒くなるつもりなんでしょうか(笑)