土曜日は
私が 読み聞かせをしている 絵本の時間でした

今回は
ちょっとした「愛」をテーマに絵本選びをしてみました
ネットからのあらすじです

ある日、よおちゃんは急におばあちゃんに会いたくなりました。
丘の上に住んでいるよおちゃんは、バスに乗って出かけます。

その頃、おばあちゃんも急によおちゃんに会いたくなります。
山の上に住んでいるおばあちゃんは、電車で出かけます。

…ということは? 
大変!
よおちゃんとおばあちゃんはすれ違いでお家に着いてしまったので、ふたりとも急いでかえります。おばあちゃんはタクシーで、よおちゃんはトラックで。

…ということは?
ふたりはまたまたすれ違い。
だけどね、ふたりはのんびり待ってなんていられません。
だって、今日おばあちゃんに会いたいのですから。
よおちゃんに会いたくて仕方がないのですから!

なんて素敵な関係なのでしょう。
思い立ったらすぐ行動。願いが叶うまであきらめない。
ふたりは息がぴったりです。
最後にふたりで交わす、ふたりだけの約束。

親と子とはまた違う、相手を想い合うおばあちゃんと孫との関係がパワフルに伝わってきて、元気になれる一冊です。






ネットからのあらすじです


チビウサギが、うでをいっぱいにひろげて「きみのこと、このぐらいすきだよ」。するとデカウサギは、ずーっとながいうでをのばして…。とんだり、はねたり、体ぜんたいをつかって、相手への思いのふかさをくらべっこ。二わのウサギの、あたたかく心にしみいる愛のお話。


テーマを決めるのはなかなか面白いなあと

思いました

後は節分


この話が一番しっくりきます


むかし…ある地方で、何日も何日も雨の降らん日が続いた事がありましたそうな。

来る日も来る日も、カンカン照りのカンカラカン…一滴の雨も降らんかった。

お百姓さんたちも、すっかり困っておりましたそうですじゃ。

今日も、カンカン照りの畑の中で、百姓がひとり空を見上げておった。
「まったく、何とかならんもんかのう…こう降らんのでは、我々百姓は日干しになってしまうで…雨さえ降ってくれればのう…何でもするに。ワシの3人いる娘のうち、誰ぞ嫁にやってもええだに…」

すると…

「よ〜〜し!その嫁もらった!」

なんと…そこには、いつのまにか、小山のようなが立っておった。

「何じゃ、鬼でねえだか?おめえさん、本当に雨降らせられるんだか?」
「オラに出来ねえ事は、何もねえだ」
鬼はそう言って胸をドンと叩くと、パッと消えてしもうた。

さて、その夜…鬼の言うた通り、夜中になってから雨が降り出した。

百姓たちは、もう小躍りして喜んだ。

ところが…ここに一軒だけ、元気のない家があった。

あの親父さんの家じゃった。
父「ほんに、困ったのう…鬼のやつ、本当に雨を降らせてしまいおった。こうなった以上、3人のうち誰ぞ、嫁に行ってくれるもんはおらんかのう…お徳(とく)、おめえどうじゃ?」
徳「みんなには悪いけんど…私ゃ約束した男がおるけに、堪忍してくりょ」
父「なるほど、もっとものこんじゃ…お郁(いく)、おめえはどうじゃ?」
郁「ワシも、悪いけんど…今、織りかけの手機(てばた)の糸があるけに、堪忍してくりょ」
父「なるほど、もっとものこんじゃ…」

末の娘は、お福(ふく)と言うた。

父「お福…聞いたかや?上の姉さんたちまで、ああ言うておる。末娘のお前に、どうして親の口から言えよう…」

ところが…

福「おっとう…鬼と約束した以上、反故にはでけん…オラが嫁に行くでよ」
父「お…お福!お福、おめえ…」
福「おっとう…」
次の日…鬼は約束通り、朝早くからやって来た。

「おはようごぜえます」

母と娘は、別れを悲しんだ。

母「お福や…末娘のおめえを手放したかねえだ…」

すると…

姉たち「お福ちゃ〜〜ん!」

行くのを拒んでおった2人の娘も、別れを悲しんだ。

親父さまも、もう我慢ならんかった。

こうしてお福は、家族と悲しい別れを告げた。

その時…

「そうだ!」
母親は、出かけようとする娘を呼び止めると、別れを惜しむふりをして、そっと皮袋を手渡した。

「ええか?これをまいてお行き…」

その袋には、菜種(なたね)が入っておった。

鬼はもう、有頂天…かわいいお福ちゃんを連れて、山あり谷ありの険しい道を登っていきます。

お福は、鬼に気づかれないように、菜種を1粒1粒まいてまいります。
さて…鬼の住処は、深い深い山の奥にあった。

周りには、鬱蒼と杉の木立が茂り、その梢は天までも届かんばかりじゃった。

お福は、すっかり心細うなった。

「はい、お上がりなさい」
でも、鬼はなかなか優しかった。

「これ、あげる」
「ガーーー!」
「いやあ〜〜っ!」
「ごめん…ごめんよ、お福ちゃん」
「うわ〜〜ん…」

こうして、鬼はなかなか親切じゃったが…

それでもお福は、家が恋しゅうてならんかった。

「おっとうやおっかあがおられるのは、どっちの方角じゃろう…」

毎日毎日、戸の外に立っては、外を眺める日が多くなった。
やがて、山にも寒い冬が訪れ…

そして、春がやって来た。

そんな、ある日の事じゃった。

お福は、鬼の持って来た花を見て、驚いた。

菜の花じゃ!」

お福は、もう夢中で外に飛び出した。

外には、菜の花が美しく美しく咲いておった。
来る時、お福のまいた種から、今や満開に花開き…

我が家目指して、どこまでもどこまでも、菜の花の一本道を作っておった。

「この道を辿れば、家へ帰れる!」

お福は、飛ぶように家を目指していった。

さて…大慌てで、鬼が追いかけた。

「お福〜〜!」
こうしてお福は、菜の花の道を辿り、久しぶりに我が家へと辿り着いた。

姉たち「お福ちゃ〜〜ん!」
母「お福…えがったなあ…お福…」
福「おっかあ…」

すると…

「そんだ!こうしてはいられねえだ!」

母親は、何を思ったか…

それまで、鍋に炒りかけてあった大豆を、フーフー火を吹いて、真っ黒に炒り始めた。
そうこうするうちに、鬼はカンカンに怒ってやって来た。

「コラ!お福を返せ!お福を返せ〜〜!」

すると、勢いよく戸が開いて、おっかあが顔を出し…

「おうともさ!お福は返そうわな!じゃがな、この豆が花を咲かせた頃に迎えに来なんせ!」

と言って、真っ黒に炒り上がった豆を鬼に差し出した。
「そうか、この豆が花を咲かせた頃じゃな?」

鬼はそう言って、一摑みほどの豆を握ると、山へ帰っていった。

ところが…鬼は山へ帰って豆をまいたが、豆からは芽が出んかった。

1年中、とうとう芽が出んかった。
次の年の節分の夜…しびれを切らして怒った鬼は、とうとうお福の家へやって来た。

「お福を返せ!お福を返せ!」

すると戸が開いて、親父さまが現れた。

「福は内!鬼は外!」

親父さまは、バラバラと炒った豆を鬼に向かって投げつけた。
「福は内!鬼は外!」

そのうち、鬼は炒った豆を拾うと…

自分のまいた種が、まだ芽を出しておらん事に気がついた。

「そうじゃった…まだ、芽を出しておらんのじゃった…」

そう言って、鬼はすごすごとまた、山へ帰っていきましたそうな。
こうして、お福の家では、節分の日に毎年、炒った豆をまくのでした。

よ〜〜く炒った豆でないと、もしや鬼が拾って、芽を出すかも知れないのでした。

「福は内!鬼は外!」
おしまい。