2023年10月7日(土)8日(日)
岩手三大麺を食べに行こうじゃない会(わんこそば・じゃじゃ麺・盛岡冷麺)は、それぞれの麺を心から堪能し、感動のフィナーレを迎えました。
…迎えました。
が。
岩手をなめんなよ!
麺だけではなく、たくさんの美味しいもので溢れているのだ!
ということで、番外編です。
番外編ということなので、駆け足でテンポよくご紹介。
《番外編其の一》
チロルのチーズケーキ
盛岡駅ビルフェザン店で購入。
左・レアチーズケーキ ¥520
右・クリームチーズケーキ ¥470
昭和42年創業の喫茶店チロルの名物チーズケーキです。
昭和の香り漂う懐かしいチーズケーキです。
看板商品のクリームチーズケーキ。
こっくりしたチーズの風味と軽い口当たり。
令和の時代になっても全く色褪せない昭和のチーズケーキです。
盛岡市はレトロな喫茶店が多い街です。…うらやましい
《番外編其の二》
福田パンのコッペパン
あの有名な福田パン長田町本店が、ホテルから徒歩10分くらいのところにあります。
朝7時開店とのことで、7時ちょい過ぎくらいにお店に到着するようにホテルを出て、お店に歩いて向かいます。
北上川にかかる開運橋という名の橋を渡ります。
幸先のいい名前の橋に、気分も上がります。
遠くに見えるのが、岩手山です。
途中、ご当地自販機ステーションというお店を見つけました。
なんと!昨日、駅ビルで買ったチロルのチーズケーキの自販機がありました。
24時間いつでもあの美味しいチーズケーキが買える盛岡市民が羨ましい
写真以外にもたくさんの自販機があります。
そして、福田パン長田町本店に到着。
…到着。
しましたが、ものすごい行列
ざっと見、70〜80人くらいいる感じです。
朝の7時15分ですぜ…
ここでそんなに時間をとるわけにはいかないため、今回は潔くあきらめます。
どこかでご縁があったらいいね福田パン。
それじゃ、駅前の喫茶店でモーニングでも…と来た道を駅方面に戻ります。
新聞の自販機です。
新聞の自販機って初めて見ました。
いーはとーぶアベニュー
宮沢賢治の世界を味わえる通りだそうです。
宮沢賢治さんが座っていらっしゃいました。
優しそうなお顔です。
よく見ると、帽子の縁に銀河鉄道が
いろいろな名所があるようですが、時間的にまだ早かったため、外観のみ眺めさせてもらいます。
童話集『注文の多い料理店』を出版した光原社。
社名も宮沢賢治が名付けたそうです。
岩手山が悠々と立っています。
盛岡駅の着き、つらつら喫茶店がある西口に向かう途中。
!
福田パン⁉️
まさかここで福田パンに会っちゃった⁉️
ご縁…めっちゃすぐあったやん‼️
大興奮のまま、コッペパンを爆買い。
13個お買い上げ〜
お目当てのパンを大量購入できた途端、急に米(ご飯)が食べたくなってきてしまいました。
…そういえば、昨日は丸一日麺ばっかりだったなぁと急に思い出し、喫茶店でモーニングを、急遽松屋の朝定食に変更。
やっぱり、なんだかんだ言って米が一番落ち着きます。
朝からがっつりご飯です。
《番外編其の三》
果報餅膳(かほうもちぜん)
盛岡市から一関市まで南下してきました。
密かに今回の『岩手三大麺を食べに行こうじゃない会』のサブミッションでもあった一関の餅料理を目指して、『世嬉の一(せきのいち)酒造』へ。
道路からの入り口は間口が狭く、本当にここで間違いない?と思いながら恐る恐る入ってみます。
中に入ると、レストランへの案内が。
中庭を目指して進みます。
狭かった入り口からは想像がつかなかった空間がパッと広がりました。
陽の光が降り注ぐ素敵な中庭がありました。
その中庭に一角に、お目当てのレストラン『せきのいち』がありました、
酒蔵さんということもあり、レンガ造りのお洒落な外観です。
レストランの向かい側(入ってきた方向)には、お酒を売っている直売所があります、
少し待ちだったため、中庭を眺めながらワンちゃんとぽんしゅ談義
幸せの果報餅膳、と言うのですね。
ちなみに、『果報餅』の名前の由来は、弘法大師にお供えしていた『果報だんご』からなんだそうです。
素敵な店構えです。
3組待ちくらいだったので、10分ほどで席に案内されました。
たくさんのお客さんがいたため、店内の写真は天井付近のみになりますが、天井が高く、採光もふんだんでとっても雰囲気のあるお店です。
大事なお客様を接待するのにもいいかもしれません。
メニューです。
周りのお客さんを見回すと、だいたい半々くらいで『果報餅膳』か『手延べはっと・もち膳』をオーダーしていたような印象です。
そして、こちらは蔵元レストランなので、日本酒を飲んでいる方もたくさんいました。
…この雰囲気だったら、優雅なお酒が飲めること間違いなしです。
メニューと一緒にテーブルにあったリーフレットでしばしお勉強。
一関・平泉はお餅の郷なんだそうです。
江戸時代から脈々と続くもち食文化。
伊達藩から伝わったもち食文化が受け継がれていて、季節の行事や人生の節目など、ハレの日にはもちが食べられます。
一関・平泉で食べられているもちは約300種類あるそうです。
…300って。
しかも、つきたてを食べるのもこの地方の特徴だそうです。
日常の中に常にお餅がある文化なのでしょうね。
餅をこよなく愛する私にとっては天国のような文化であります。
一関に生まれれば良かった
なんて言っているうちに、お待ちかねの『果報餅膳』が運ばれてきました。
脚付きのお膳がテーブルの上にで〜〜〜んと乗ります。
圧巻の絶景です。
給仕してくださったお店の方より、果報餅膳の楽しみ方について説明を受けます。
8種類のお餅があり、そのどれかのお餅の下に『萩の小枝』が隠してあるそうです。
その小枝が隠されたお餅を何番目に食べたか、で何日後にラッキーデイが訪れるかが占えますとのこと。
めっちゃ楽しいアイディアじゃないですか!
…さあ、私のラッキーデイは何日後かな?
餅膳の上には、実物代のお品書き。
そのお品書きをはらりと取ると、おお〜〜っと絶景が現れます。
餅膳には、先付けとして季節の小鉢と世嬉の一酒蔵特製の甘酒が付きます。
器も蔵元らしさ全開で本当に素敵です。
甘酒はノンアルコールなので、車を運転する方にも安心。
そして、8種類の果報餅たち。
色とりどりの一口大の丸餅が整然と並んでいます。
…美しい〜
左下から時計回りに、納豆・ずんだ・ねぎ(普段は沼えび)・じゅうねん・ごま・くるみ・なめこおろし・あんこ。
中央の大根おろしは甘酢大根。
箸休めや口直しのためですが、お餅の消化を助けるためにもとの優しい気配りで配置されています。
優しいお出しのシンプルなお雑煮。
さあ!
どの順番でいただこうか?
ただでさえお餅好きの私にはワクワク感全開の餅膳なのに、さらに遊び心全開の仕掛け加わり、大興奮状態でこの果報餅膳をいただきます
果報餅膳とは少し趣向が違いますが、一関地方では冠婚葬祭などのあらたまった席では、儀礼食として『もち本膳』というものが供されています。そのいただき方には作法があり、あんこもちを最初に食べるそうです。
どれどれ?と、あんこもちからいただきます。
もしあんこもちに萩の小枝が隠されていたら、今日がラッキーデイだわ…と思いながら餅を裏返してみましたが、枝の姿は無し。
まぁ良き良き…とお餅を食べたところ、そのお餅の風味ともちもち感、そして歯切れの良さにビックリ
どれもこれもお餅と具材の風味がマッチしていて、とっても美味しいお餅料理です。
一つ一つ、萩の小枝が無いか確かめながら食べましたが、全く出てきません。
そして、最後の8番目に食べたのが、ごま。
じつは、ごまが一番好きなので最後の最後に食べようととっておきました。
そして。
じゃん!
出てきた出てきた、萩の小枝ちゃん
…ということは?
1個目で出たら今日、ということだったので、①日曜②月曜③火曜④水曜⑤木曜⑥金曜⑦土曜⑧日曜。
8番目ということで、翌週の日曜日がラッキーデイ!
Yeaaaah!
楽しみ楽しみ〜
建物のトーンが落ち着いた雰囲気なので、とても居心地のいいお店でした。
もちろん、おもちも絶品でした
岩手三大麺を食べに行こうじゃない会。
風がどうと吹いてきて、草はざわざわ、木の葉はかさかさ、木はごとんごとんと鳴りました。
岩手、ありがとがんす。