ローズS 桜の女王レジネッタ情熱の秋 | スプリンターズステークス(G1)激走穴馬を探せ!

ローズS 桜の女王レジネッタ情熱の秋

 「ローズS・G2」(21日、阪神)


 順調に前哨戦を迎えることができる。レジネッタは栗東DWをキャンターで軽く流した後、坂路へ移動。ゆっくりとスタートを切ると、抑え切れないくらいの手応えで駆け上がって行く。ラスト1Fで鞍上にうながされるとすぐさま反応。矢のような伸びでフィニッシュを決めた。4F55秒0-40秒2-12秒2。「最後だけちょっと(手綱を)離した。(体重は)前走に比べて、若干プラスかな」と調教パートナーの浅見助手。本番を見据えての仕上げとはいえ、反応の鋭さは際立っていた。


 精神的にもゆとりが出てきた。浅見助手は「春は(調教の)行き帰りも落ち着きがなかったが、解消された。そのテンションで競馬に行ってもらえれば」と話した。気持ちで走るタイプだけに、心身のバランスが取れていることが大事だ。工夫も凝らしている。先週末から、口の両脇にハミずれの防止に使用するビッドガードゴムを装着。前走のクイーンSの直線で舌を出していたので試している。この日の坂路では、その癖は目立たなかった。


 春先は栗東に滞在していると食が細くなったが、その点も解消された。この日の追い切り後も、馬房でしっかりとカイバをほおばった。担当の藤原助手は「カイバ食いも落ちることはなく、順調に調整できている。ちゃんと食べて、攻め馬もできている。特に心配はなく順調に来ている」と笑顔を浮かべた。


 前走のクイーンSは休み明けで、古馬とも初対決。流れも向かなかったが、力強く追い込んで2着に入った。敗れはしたが、秋へ向けて収穫十分の内容だった。今回は叩き2戦目で3歳同士。小牧も「前走は古馬相手にG1馬だというところを見せられた。この前みたいな気持ちで、折り合いをつけて、無事に上がって来られれば。楽しみにしている」と期待十分。桜の女王にふさわしい結果を残してみせる。


出典:デイリースポーツ