「私ね、○ん玉の扱い、得意なのよ。どんな感じか、興味ない?」
と誘うようなまなざしで言われたら、断ることはできません。
身体を上下に動かしながら、あんなところやそんなところを何度も何度も行ったり来たりして弄ぶ様子は、彼女自身、自信を持っているようで、自信を持つのも当然だと思うような素敵なものでした。
「そろそろ、行くわよ」
彼女はそう言って、一呼吸置いた後、先っぽをその穴に入れました。その瞬間、思わず声を出してしまいました。
私は、剣玉で遊んだことはあまりないのですが、彼女はこどもの頃からずいぶん遊んだようでした。