「わたし、飲み過ぎちゃったみたい。ちょっとふらふらする」
憧れの女性上司がこんな風になるのを初めて見た。
「終電に間に合いませんでしたね」
「どうする?」と彼女は僕の目をのぞき込む。酔っているからなのか、目が少しとろんとしている。
「ねぇ、○クシー?」と聞かれたら、ドキドキしてしまう。
「そんな目で、そんなことを言われたら・・・」
「わたしが先に乗る?」こういうとき、彼女はとても積極的だ。なんだか、彼女にお任せしても良いような気もする。でも、それではだめだ。
「私が先に」と言って、僕は少し強引に中に・・・
彼女を家まで送り届け、自宅に戻ったのは深夜。お財布も軽くなった。次からは、タクシーに乗らなくていいように、電車のあるうちに帰ろう。