備忘録ときどきご案内

日々のなかで触れた古今東西の文化、芸術などについて
そして、ささやかな出来事などの備忘録。
ときどき企画催しなどのご案内。
ギャラリータフ 宮﨑賀世子


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ようやく迎えたこの日
今日までのことを考えながら
ちょうど桜の開花が宣言された3月27日の京都市
左京区の法然院ほど近くの空間へ

NPO法人 若者と家族のライフプランを考える会(略称 LPW)
のメンバーの方との偶然の出会いから約1年
今日、その偶然がどれほど大事なものだったかを感じることになった。

「社会の中で生き難い若者たちの就労支援」と
そのご家族との将来のライフプランを考える為の活動。
それをNPO法人として発足、主宰されている理事長からのご依頼で、
さまざまな「若者たち」と限られた中でも凝縮した時間を過ごした1年の集大成
<はじめての作品展>の初日を迎えることになった。

「イキニクイ ワカモノタチ」理事長などからスルッと出るこの言葉には
違和感が充満しているようで、初対面の頃の私は率直にその気持ちを述べ
私にはそのような表現で第三者に彼らのことを語ることはできないと思うと
お伝えした。

一見判断のつきにくい心的障害(アスペルガー症候群、統合失調症など)
は学校や職場でいじめの対象になったり、
あるいは日常の中で家族の理解を得られず衝突したり…

何気ない会話のつもりが
パニックの引き金になり
コントロールが効かなくなる場面ではそこに居合わせたものが
大変なショックを受ける事にもなる
助けや支援が必要な状況は誰にでも起こり得ることで
とにかく知る事が極めて大切であることを改めて気付かせてもらった。

理事長ご自身もワカモノのお母様であり
ライセンスを持つカウンセラーでもある
その方から、実は彼らも自ら「イキニクイ…」を自覚し、そう語るのだ、
と聞いた時もやはり、驚きと違和感を覚えたことを鮮明に思い出す。

しかし、彼らは穏やかで、将来についてクリアなビジョンを話してくれるし
中には音楽や絵によって自身を表現し
あるいはイラストレーターや同人誌の活動用の名前をもつワカモノもいる。

幼少期から様々な困難を経験し痛みを感じながらコントロールの方法を編み出して
まさに生き難さを感じて来た彼らは
自他ともに認めるの『イキニクイ族』かも知れない。
もちろん、こだわりの強さもあってか暗中模索中のワカモノがいることも確かではあるし
生き難いと感じる心当たりについては全く他人事ではない。

LPWでは、彼らの能力や個性を就労や製品化に結びつけるべく
あらたな事業所を開設し、より具体的で直接的な社会との繋がりに向け歩み出した。
この節目に縁あってご依頼いただいたのだからと
これまでの経験を踏まえ、彼らにいくつかの体験の場をつくることは
何人かのプロフェッショナルの協力に恵まれ実現したものの
同時に限られた中での凝縮した時間は私にまだまだ足りない事を教わる好機だった。

彼らと理事長と共に作品展が目標になった日から、
本来仕事のうえでは都合良く慣れた手順を選び進めてゆくところを
時間を何倍にも想定し、噛み砕くように進めてゆく毎に
彼らから寄せられる質問や意見の変化、
そして何より作品の質が向上して行く様を豊かになって来る表情に
いちいち感動する時間が過ぎた。
そして自作品に合う額装をオーダーする日にはフルメンバーが揃い
目を輝かせながら根気よく最も良いものに仕上げる気力を
横で感じていた時には私の方が平静を保つのに苦心した。

オープンまで秒読みの展示作業も一点一点を作者それぞれの希望を聞き出し
時に誰かの意見を求めるとしっかりと考えが伝わってくる
はじめてプロの手により額装された自作品が展示された空間を
目の当たりした彼らは堂々とした大人の表情をしていたし
今展を全力でサポートしてきたワカモノはもう次のステップに
足をかけようとしていた。

今回の充足感だけで終わるはずのない
<はじめての作品展>は集大成であり
将来ある彼らそれぞれのスタートになったとしたら大変光栄なことだ。

主にアートを通じてヒトと関わってきた、カウンセラーでもない私は
偶然からはじまったには余りある大切な経験を
次への一歩にせねばとかみしめている。

この機会を与えてくださった方々とご協力いただいた方々
に心から感謝いたします。


最後に、以上は今現在の私なりの理解において表現してしています。
誤解や配慮に欠ける部分がありましたらご教示お願いいたします。


http://www.lpw-kyoto.org/

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今月のギャラリータフには
彫刻家 福岡道雄 作 「何もすることがない」ミミズ 2001年
を展示しています。

木々や地面がざわつく季節になり
ギャラリーコレクションから<ミミズ>を選びました。

去る とも言われるこの月は
出会いの予感にもざわざわします。

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