Turmon 8× 単眼鏡 ( モノキュラー ) の名機 | BLRM ブラッキー リッチモア ~ Be Lucky Rich More!! のブログ

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私自身が、ワクワクドキドキ出来る事だけを記事にします。
〜 SINCE 2015.4.8

私が人生に於いて初めて買った、CARL ZEISS製品が

 

単眼鏡だった事は過去の記事 ↓ でも紹介させて頂いたが、

 

 

 

 

何気に昔から単眼鏡も大好きで、心惹かれるものがある。

 

 

さて、先の過去記事でも少しだけ紹介させて頂いたが、

 

今回は、そんな単眼鏡の超ロングセラーであり、

 

単眼鏡の歴史上の傑作機でもあり、オンリーワンとも言える存在、

 

紛れもなく、単眼鏡の名機だと言える、

 

CARL ZEISS JENA   Turmon 8×( 8×21) 

(  FOV= 110m/1000m  6.3° )

 

について、書いてみたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まるで、鬼太郎の目玉オヤジのような 奇抜なルックスの、

 

はたまた、スパイ映画にでも出てきそうな、

 

男心をくすぐるような雰囲気も醸し出す、

 

一風変わったこの単眼鏡の事を私が初めて知ったのは、

 

かれこれ今から、20数年以上も前の事である。

 

 

その当時、双眼鏡マニアの間では非常に有名な、

 

双眼鏡マニアでは知らない人はいなかったであろう、

 

ねぎやんさん (ネッシーさん) の、

 

「双眼狂見聞録」なるホームページがあった。

 

 

ねぎやんさんが、古今東西色んな双眼鏡について、

 

歯に衣を着せぬ率直なレビューがとても痛快で楽しく、

 

当時、私も熱心に読ませて頂いた記憶があるが、

 

その頃に、ねぎやんさんと何度かメールでやり取りをさせて頂き、

 

この Turmon の事や、ヘンゾルト双眼鏡の存在を初めて教えて頂いた。

 

 

恐らくは、ねぎやんさんは覚えておられないと思われるが、

 

私にとっては、今も鮮明に覚えている。

 

 

当時、CARL ZEISS と、CARL ZEISS JENA の違いさえも

 

あまりよく分かっていないくらい、相当に無知だった私に、

 

Turmon やヘンゾルト、CARL ZEISS JENAについて、

 

色々と親切に教えて頂き、私を双眼鏡沼へと誘う、

 

最初のキッカケとなったのである。

 

ねぎやんさんには、今も大変感謝している。

 

 

さて、そんな ねぎやんさんから教えて頂いた Turmon であるが、

 

その当時の私にとっては、ebayもハードルが高かったし、

 

なかなか入手が難しかったように記憶しているが、

 

何とか運良く手に入れ、初めて Turmon を手にした時は衝撃であった。

 

 

ポロプリズムを90度に折り曲げて使用する、

 

そのユニークな構造と機構、無駄のない合理的な設計、

 

奇想天外で独創的な、男心をくすぐるデザインフォルム、

 

そして何より、すこぶる良く見える見え味に驚嘆したのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

この CARL ZEISS JENA Turmon 8× は、

 

1920年 〜 1990年と70年もの非常に長きに渡って、

 

生産され続けた、超ロングセラーの名機である。

 

丁度 デルトリンテムと、ほぼ同様の歴史を辿った事になる。

 

 

その間に、色々とマイナーチェンジもされて来たようだ。

 

かなり大まかに分けると、戦前モデルと戦後モデルの2種類があり、

 

この2機種間では、デザインが大きく違っている。

 

 

戦前モデルでは、接眼部に目の細かなローレット加工が施され、

 

ピントリングの目盛りも細かく刻まれている。

 

また、ピントリングを絞ると、接眼筒は見えなくなる。

 

接眼レンズの径も若干違っているようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

個人的に、このデザインはドストライクなのだ。

 

小さいながらも、高性能で精緻な雰囲気が満載で、

 

見ているだけで、ワクワク心踊らさせられるのである!

 

 

戦後モデルは、ローレット加工が縦溝のストライプデザインとなり、

 

ピントリングを絞っても、接眼筒が露出する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリジナルケースも、戦前と戦後では違っている。

 

代表的な、戦前のケースと戦後のケース。

 

 

 

 

 

 

 

また、戦前モデルと戦後モデルの中間の時代には、

 

デルトリンテムリヒターやデルタレム 等と同様に、

 

ボディーがマグネシウム合金のエレクトロンで作られた、

 

軽量バージョンが存在するのだが、

 

こちらは生産期間も短い故に生産数も少なく、

 

かなりレアなので、滅多に見る機会は無いかも知れない。

 

デザインも、戦後モデルと戦前モデルの中間のようなものとなっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、戦後モデルの1950年台の後半からは、

 

レンズコーティングがされるようになるが、

 

やはりデルトリンテム等と同様に、1970年台半ば頃からは、

 

それまでの青色コーティングから、赤紫コーティングとなり、

 

よりコントラストのハッキリとした、鮮明な像が得られるようになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とは言え、ノンコートの戦前モデルも非常に良く見え、

 

周辺まで像の崩れや収差も少なく、

 

より自然な清々しい像が楽しめる。

 

当然乍ら、1950年台以降のモデルは全て「 1Q 」である。

 

 

 

また、赤色コーティングのモデルは、これまたデルトリンテム等と同様に、

 

ピントリングの目盛り等のデザインが簡略化される。

 

 

 

 

 

 

 

また、後期モデルのプリズムカバーは、

 

前期モデルのアルミ合金と思われる金属製から、

 

塩化ビニールのような軽量素材となっている。

 

 

プリズム台座は、とてもしっかりと造られており、

 

まるで、ひな壇のようである。

 

プリズムも独自の形状をしている。

 

 

尚、1980年台頃からのモデルは、

 

プリズムがエポキシのようなもので固められ、

 

しっかりと台座に固定されているが、

 

そう言えば、Nikonの Mikron 等も同様である。

 

 

尚、1987年以降に製造された個体には、

 

シリアルナンバーは記載されていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、Turmon 8×21 には多くのオプションが用意され、

 

最大で32倍のルーペとなるアタッチメントや、

 

顕微鏡のようなスタイルになるオプション器具等、

 

かなり豊富に色々とラインアップされていたようだ。

 

 

過去のカタログからの抜粋を以下に紹介させて頂く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポケットに忍ばせておけば、いつでも何処でも、

 

サッと取り出せて、8倍の鮮明で精彩な像を楽しめる。

 

また、約2mの近距離でピントが合う。

 

正に、「小さな巨人」と言った感のある魅力的な単眼鏡だ。

 

 

私が、20数年前に ねぎやんさんから、

 

この Turmon 8×21 の存在を教えて頂いたように、

 

この記事がキッカケで、この単眼鏡のファンが生まれれば、

 

とても光栄な事だし、私自身、とても幸せな事だ。

 

 

この愛すべき単眼鏡の名機を後世にも伝えて行きたいものである。

 

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

感謝

 

 

 

 

 

 

 

 

〜 お陰様で5周年 〜

皆様方には、心より感謝申し上げます。

 

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