超一流スナイパーが愛した双眼鏡 ヘンゾルト HENSOLDT 10×50 DIENSTGLAS | BLRM ブラッキー リッチモア ~ Be Lucky Rich More!! のブログ

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ギター、双眼鏡、オーディオ、 趣味関連の記事を書いていく予定です。
皆さんが、より幸運に恵まれ、より豊かになりますように。。。
愛念の願いを込めて、Be Lucky Rich More です(^^)
私自身が、ワクワクドキドキ出来る事だけを記事にします。
〜 SINCE 2015.4.8

私のお客様は、大きく分けて、

 

次の3つのタイプに分かれるように思う。

 

 

① 双眼鏡が好きな方、または趣味で双眼鏡を使われる方

 ( 鳥見や星見の人も含む。)

 

② コレクターの方

 

③ 実務で双眼鏡を使用されるプロの方

 

 

今回ご依頼を頂いたのは、正真正銘の③の方だ。

 

 

長年、我が国の国防の第一線でご活躍され、

 

狙撃手として、我が国随一の存在であり、

 

知る人ぞ知る レジェンド軍人さんが長年愛用された双眼鏡を、

 

依頼者様が譲り受け、それを機にフルオーバーホールをしたい、

 

と言う事で、今回ご依頼を頂いたのである。

 

これはもう、私としても最高に光栄で名誉な事である。

 

 

長年、我が国の超一流狙撃手として活躍された方が、

 

実用、実戦に耐え得る性能を持つ、

 

高性能な双眼鏡を世界中から探し求め、

 

その結果、チョイスされたのは、

 

HENSOLDT WETZLAR DIENSTGLAS 10×50 であった。

 

 

 

 

 

 

 

上に添付した画像は、オーバーホール後のものだが、

 

送られて来た当初の状態は、以下の画像のように、

 

いかにも、実戦で使い込まれた感があり、

 

それでいて、とても大切に扱われていた様子が、

 

伝わるものであった。

 

 

 

 

 

 

 

今回は、対物側から取り掛かったのだが、

 

ご覧の通り、対物レンズも汚れが酷い状態であった。

 

幸い、コーティングには影響が無い様子であった。

 

 

 

 

 

 

 

対物筒を分解して、クリーニングを行う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グリスのようなものが、ベットリと付着している。

 

 

 

 

 

プリズムカバーもクリーニングを行う。

 

 

 

 

 

対物側の内部の様子。

 

丁寧に、プリズムには遮光カバーが装着されている。

 

 

接眼側のプリズムの曇りが確認出来る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幸いにも、カビ痕が残る事もなく、スッキリ綺麗に蘇った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

対物側を終えてから、接眼側に取り掛かる。

 

 

 

 

 

プリズムカバーが、何とも渋い。

 

 

 

 

 

 

接眼筒を取り外し、分解して行く。

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
接眼側のプリズムの様子。
 
カビも発生しているが、全体的に黄ばんでいる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
クリーニング後は、黄ばみも取れて、
 
カビ痕も残る事なく、すっかり美しくなって、
 
本来の透明度と輝きを取り戻した。
 
 
 
 
 
 
 
 
撮影するのを、すっかり忘れてしまったが、
 
左右の接眼レンズと、右の接眼部に組み込まれている、
 
レティクルレンズもクリーニングし、
 
ピントリングも、グリスアップしてオーバーホールを行った。
 
 
 
また、ラバー部分は劣化防止処理とクリーニングを行う。
 
施工の前後で、その差は歴然なのが、お分かり頂けると思う。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
一通りのクリーニングを終えてから、
 
元通りに組み立てた後は、光軸調整を行った。
 
いつものように、以下画像のようなイメージで、
 
可能な限り、精密に追い込んで行く。
 
 
どこまで追い込めるかは、鏡体の工作精度によって、
 
違って来るのだが、本機は流石に工作精度もすこぶる高く、
 
どこまでも精密に追い込めるような感覚で、
 
光軸も安定して、ビシッと決まるので気持ちが良い。
 
 
尚、蛇足ながら、ここまで精密に追い込める双眼鏡は、
 
実は、そう多くは無い。
 
 
DOCTER社の双眼鏡の記事でも同じ事を書いたが、
 

双眼鏡によっては、せいぜい追い込めたとしても、

 

左右に3〜5分、上下で1〜3分程度の

 

誤差範囲が限界の場合もある。

 

 

工作精度が甘いと、偏心リングを固定するリングや、

 

留めネジ等を締めただけでも、光軸が数分狂うし、

 

更には、光軸を調整した後に、対物レンズカバーを締めるだけでも、

 

2〜3分、狂ってしまったりもするからである。

 

 

ちなみに、これまでの経験上から、

 

最も精密に追い込みやすい双眼鏡の代表機種が、

 

CARL ZEISS 7×50BGA T* MARINE だ。

 

( CARL ZEISS Oberkochen 7×50B も同様 )

 
 
 
 
 
 
 
 
0位置の無限遠調整も行って完成だ。
 
 
 
 
 
 
すっかり美しく蘇った
 
HENSOLDT WETZLAR DIENSTGLAS 10×50
 
 
 
 
 
 
 
 
 
対物レンズもすっかり美しくなった。
 
 
 
 
 
 
DIENSTGLAS 10×50 の民生バージョン、とも言える、
 
DIAGON 10×50 ( 私物 ) との2ショット。
 
 
 
 
 
 
 
対物レンズのコーティング色は若干違うが、
 
覗いてみた時の像の印象は、両者ほぼ同じだ。
 
 
色彩はナチュラルでアキュレイト。
 
そして、中心像は極めてシャープで、解像度は抜群に高い。
 
 
色彩のナチュラルさと、解像度の高さでは、
 
ヘンゾルトの双眼鏡は、世界一かも知れない。
 
 
 
 
 
 
 
 
DIENSTGLAS 8×30 ( 私物 )  との2ショット。
 
8×30 が、可愛く見える。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
では、記事の最後に、依頼者様から頂いた、
 
大変有り難く、貴重な情報も含まれる感想メールを、
 
ほぼ原文のまま、掲載させて頂きたいと思う。
 
 
この度は、大変光栄な栄誉に授かりまして、
 
本当にありがとうございました。
 
 

「 双眼鏡到着いたしました。

  まずもって素晴らしいダンボール箱に目を奪われました。

  こだわりが感じられます。梱包も素晴らしく、

  言うまでもなく光学機材の運搬に、

  気を遣ってらっしゃることが感じられました。

 

  肝心のメンテナンスされたヘンゾルト10×50双眼鏡ですが、

  光学兵器という名に相応しい本来の見え味を堪能できるまでに

  完全にレストアされておりました。感嘆の極みです。

 

  朝晩はまだ寒さが厳しい◯◯では、

  朝日に映し出される澄んだ空気と木々を

  艶やかな色味で表現してくれます。

 

  私は双眼鏡を実務で使用いたしますので、

  本来、解像度さえ高ければ問題はないのですが、

  この双眼鏡は歴史を感じさせるとともに、

  本当の双眼鏡のあるべき姿と見え味、

  所有感を感じさせてくれる双眼鏡です。

 

  長年国防の第一線で活躍された、

  我が国の超一流狙撃手から譲り受けた双眼鏡、

  復活していただき大変感謝しております。

 

  日本人は日本人の日本人による双眼鏡を使用すべきと、

  国防の観点からは思いますが、

  昨今の日本光学産業の実情では、

  このような素晴らしい双眼鏡は作れないでしょう。

 

  企業も軍事アレルギーで、

  軍隊に使用される機材製作には

  なるべくかかわりたくないという話を多々耳にします。

 

  過去、東郷平八郎が使用した双眼鏡の逸話や、

  ドイツから技術者を招き旧日本軍の双眼鏡の礎や、

  技術を培った原点を思い出していただきたいものです。

 

  この度は素晴らしいレストアをありがとうございました。

  また機会がありましたらよろしくお願いいたします。」

 

 

以下は、元オーナーの超一流スナイパーの方の直々のお言葉です。

特別に掲載させて頂きます。

 

「ヘンゾルトの良さは「使っていて疲れない」に尽きます。

 明るい双眼鏡や、綺麗な映像を映す双眼鏡は、

 世に沢山ありますが、任務上必要なのは、

 「使っていて目疲れしない」ことです。

 ヘンゾルトはそれを叶えてくれる稀有な双眼鏡なのです。

 

 

感謝

 

 

 

 

ヴィンテージ 双眼鏡 修理 販売  専門サイト

CARL ZEISS、CARL ZEISS JENA、HENSOLDT

https://blrm-yz.com/

 

 

 


 
 
 

私のお客様は、大きく分けて、

 

次の3つのタイプに分かれるように思う。

 

 

① 双眼鏡が好きな方、または趣味で双眼鏡を使われる方

 ( 鳥見や星見の人も含む。)

 

② コレクターの方

 

③ 実務で双眼鏡を使用されるプロの方

 

 

今回ご依頼を頂いたのは、正真正銘の③の方だ。

 

 

長年、我が国の国防の第一線でご活躍され、

 

狙撃手として、我が国随一の存在であり、

 

知る人ぞ知る レジェンド軍人さんが長年愛用された双眼鏡を、

 

依頼者様が譲り受け、それを機にフルオーバーホールをしたい、

 

と言う事で、今回ご依頼を頂いたのである。

 

これはもう、私としても最高に光栄で名誉な事である。

 

 

長年、我が国の超一流狙撃手として活躍された方が、

 

実用、実戦に耐え得る性能を持つ、

 

高性能な双眼鏡を世界中から探し求め、

 

その結果、チョイスされたのは、

 

HENSOLDT WETZLAR DIENSTGLAS 10×50 であった。

 

 

 

 

 

 

 

上に添付した画像は、オーバーホール後のものだが、

 

送られて来た当初の状態は、以下の画像のように、

 

いかにも、実戦で使い込まれた感があり、

 

それでいて、とても大切に扱われていた様子が、

 

伝わるものであった。

 

 

 

 

 

 

 

今回は、対物側から取り掛かったのだが、

 

ご覧の通り、対物レンズも汚れが酷い状態であった。

 

幸い、コーティングには影響が無い様子であった。

 

 

 

 

 

 

 

対物筒を分解して、クリーニングを行う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グリスのようなものが、ベットリと付着している。

 

 

 

 

 

プリズムカバーもクリーニングを行う。

 

 

 

 

 

対物側の内部の様子。

 

丁寧に、プリズムには遮光カバーが装着されている。

 

 

接眼側のプリズムの曇りが確認出来る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幸いにも、カビ痕が残る事もなく、スッキリ綺麗に蘇った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

対物側を終えてから、接眼側に取り掛かる。

 

 

 

 

 

プリズムカバーが、何とも渋い。

 

 

 

 

 

 

接眼筒を取り外し、分解して行く。

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
接眼側のプリズムの様子。
 
カビも発生しているが、全体的に黄ばんでいる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
クリーニング後は、黄ばみも取れて、
 
カビ痕も残る事なく、すっかり美しくなって、
 
本来の透明度と輝きを取り戻した。
 
 
 
 
 
 
 
 
撮影するのを、すっかり忘れてしまったが、
 
左右の接眼レンズと、右の接眼部に組み込まれている、
 
レティクルレンズもクリーニングし、
 
ピントリングも、グリスアップしてオーバーホールを行った。
 
 
 
また、ラバー部分は劣化防止処理とクリーニングを行う。
 
施工の前後で、その差は歴然なのが、お分かり頂けると思う。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
一通りのクリーニングを終えてから、
 
元通りに組み立てた後は、光軸調整を行った。
 
いつものように、以下画像のようなイメージで、
 
可能な限り、精密に追い込んで行く。
 
 
どこまで追い込めるかは、鏡体の工作精度によって、
 
違って来るのだが、本機は流石に工作精度もすこぶる高く、
 
どこまでも精密に追い込めるような感覚で、
 
光軸も安定して、ビシッと決まるので気持ちが良い。
 
 
尚、蛇足ながら、ここまで精密に追い込める双眼鏡は、
 
実は、そう多くは無い。
 
 
 
 
 
 
 
 
0位置の無限遠調整も行って完成だ。
 
 
 
 
 
 
すっかり美しく蘇った
 
HENSOLDT WETZLAR DIENSTGLAS 10×50
 
 
 
 
 
 
 
 
 
対物レンズもすっかり美しくなった。
 
 
 
 
 
 
DIENSTGLAS 10×50 の民生バージョン、とも言える、
 
DIAGON 10×50 ( 私物 ) との2ショット。
 
 
 
 
 
 
 
対物レンズのコーティング色は若干違うが、
 
覗いてみた時の像の印象は、両者ほぼ同じだ。
 
 
色彩はナチュラルでアキュレイト。
 
そして、中心像は極めてシャープで、解像度は抜群に高い。
 
 
色彩のナチュラルさと、解像度の高さでは、
 
ヘンゾルトの双眼鏡は、世界一かも知れない。
 
 
 
 
 
 
 
 
DIENSTGLAS 8×30 ( 私物 )  との2ショット。
 
8×30 が、可愛く見える。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
では、記事の最後に、依頼者様から頂いた、
 
大変有り難く、貴重な情報も含まれる感想メールを、
 
ほぼ原文のまま、掲載させて頂きたいと思う。
 
 
この度は、大変光栄な栄誉に授かりまして、
 
本当にありがとうございました。
 
 

「 双眼鏡到着いたしました。

  まずもって素晴らしいダンボール箱に目を奪われました。

  こだわりが感じられます。梱包も素晴らしく、

  言うまでもなく光学機材の運搬に、

  気を遣ってらっしゃることが感じられました。

 

  肝心のメンテナンスされたヘンゾルト10×50双眼鏡ですが、

  光学兵器という名に相応しい本来の見え味を堪能できるまでに

  完全にレストアされておりました。感嘆の極みです。

 

  朝晩はまだ寒さが厳しい◯◯では、

  朝日に映し出される澄んだ空気と木々を

  艶やかな色味で表現してくれます。

 

  私は双眼鏡を実務で使用いたしますので、

  本来、解像度さえ高ければ問題はないのですが、

  この双眼鏡は歴史を感じさせるとともに、

  本当の双眼鏡のあるべき姿と見え味、

  所有感を感じさせてくれる双眼鏡です。

 

  長年国防の第一線で活躍された、

  我が国の超一流狙撃手から譲り受けた双眼鏡、

  復活していただき大変感謝しております。

 

  日本人は日本人の日本人による双眼鏡を使用すべきと、

  国防の観点からは思いますが、

  昨今の日本光学産業の実情では、

  このような素晴らしい双眼鏡は作れないでしょう。

 

  企業も軍事アレルギーで、

  軍隊に使用される機材製作には

  なるべくかかわりたくないという話を多々耳にします。

 

  過去、東郷平八郎が使用した双眼鏡の逸話や、

  ドイツから技術者を招き旧日本軍の双眼鏡の礎や、

  技術を培った原点を思い出していただきたいものです。

 

  この度は素晴らしいレストアをありがとうございました。

  また機会がありましたらよろしくお願いいたします。」

 

 

以下は、元オーナーの超一流スナイパーの方の直々のお言葉です。

特別に掲載させて頂きます。

 

「ヘンゾルトの良さは「使っていて疲れない」に尽きます。

 明るい双眼鏡や、綺麗な映像を映す双眼鏡は、

 世に沢山ありますが、任務上必要なのは、

 「使っていて目疲れしない」ことです。

 ヘンゾルトはそれを叶えてくれる稀有な双眼鏡なのです。

 

 

感謝

 

 

 

 

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