『ハルチカ』で美形俳優を観た | 徒然逍遥 ~電子版~

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こんにちは。行政書士もできる往年の映画ファンgonzalezです。
訪問ありがとうございます。


昨年末のNHK紅白歌合戦にSexy Zoneが出場した。でも彼らの楽曲はラジヲでしか聴いたことがない。見るのも初だ。
だが、一人だけ見知ったメンバーがいた。ハンサムガイ佐藤勝利だ。
何故かと言へばこれを観ていたから。


『ハルチカ』 (‘17) 118分
梗概
高校に入学した千夏橋本環奈は吹奏楽部入部を希望していたが何と廃部が決定していた。だが千夏が校長志賀廣太郎に掛け合い、4月末日までに最低9人の部員を集めたら存続許可との約束を取り交わす。まずは小学生時代の同級生だった春太佐藤勝利に邂逅したので無理矢理確保。千夏の熱心な勧誘活動を見て元部員たちも戻って来て吹部復活。顧問の草壁先生小出恵介の指導の下コンクール出場を果たすも苦い結果に終わるが…。

「ハルチカ」シリーズとして原作あり。で、その映画化とのこと。しかし、それは知らずとも別条は無い。

とりあへずは二人の主演俳優を観るための作品と言へようか。
なので作品の出来栄えうんぬんをどうこう言ふのもちょっとアレなんで、そこらへんはテキトーに。


さて、佐藤勝利は実に端正な顔立ちでイイ男である。しかし、扮する春太は映画の序盤では環奈嬢に叩かれたり蹴られたりと散々な扱いのうえ溌剌としていない。

「学業に専念したい」などとほざいて吹部への入部をあからさまに嫌がっているし。


が、徐々に彼女をしっかりサポートする頭脳派の一面が浮き彫りになってくる。

何故あの人は吹部に戻りたくないのか。何故あの人はそう言ったのか。それらを的確に推理分析。まるで学園ミステリもののようなエピソードが挿入される。
かつ、吹部をまとめる影の立役者でもある。環奈嬢演じる千夏の有能なパートナーだ。


一方、環奈嬢は相変わらず可愛らしさ全開。その浮世離れしたルックスは現世にそぐわない。却ってリアリティを欠いた画面になりがちだ。


で、彼女が演じる千夏は驚くべきことに楽器初心者だとのたまう。一度もフルートなんて吹いたことが無いのに部員集めして一から始めようとは…。春太と真逆の行動派の面目躍如である。


部員勧誘方法も、どストレートに「やりましょう!!!」一本槍。

元野球部員の恐ろしげな暴力派・宮本(平岡拓真)にも真正面から「やりましょう!!!」(爆)

だが、意気に感じそれに呼応する宮本も人情系で良い(笑)


そんな二人は『氷菓』(‘17)の省エネ探偵・折木奉太郎と猪突猛進型お嬢様・千反田えるペアを連想させずにはおかない。熱度の低い男子と爆裂女子。


本作の佐藤と環奈嬢はそれぞれのキャラを頑張って表現していたと思う。

例へば、千夏がフェイント攻撃で春太のボディにパンチを入れるシーンは見事。二人の反応が演技に見えないほどしっくりきた。
それと、千夏が何回吹き損じても、春太が黙って同じパートを吹いて「もう一度」と励まし促すクライマックスシーンも見事だった。


しかしひとつ思うのは、中学時代に吹奏楽やってた男子が多少はいるだろう。

だったら環奈嬢に勧誘されたりしたらぽわ~んとして入部する勘違い野郎も一人や二人は出てくるんじゃなかろうか?


さてここで他の俳優にも目を向けてみよう。
前田航基は意外やラブシーンをこなしている(笑)環奈嬢とは『セーラー服と機関銃-卒業-』(‘16)に続く共演。


フィルム・コミッションが天使を招来『セーラー服と機関銃-卒業-』:参照)


二階堂姫瑠。前田の彼女だ。ノーネームながら芝居上手である。本邦若手女優陣の層の厚みを感じる。


清水尋也『ちはやふる』(‘16)でドSな須藤を演じたあの人。TVドラマ『anone』にも出演中。


上白石萌音の妹、上白石萌歌もいるぞ。観たのは『脳漿炸裂ガール』以来か。


そして、上位クレジットながら活躍の場があまりなかった恒松祐里

ここ最近凄みのあるキャラが続いている(『サクラダリセット』(‘17)、『散歩する侵略者』(‘17))が本作もそう。しかし『くちびるに歌を』(’15)のような役もできる巧い女優だ。


勇気を失うな、『くちびるに歌を』持て、心に太陽を持て:参照)


小出恵介はなかなかの実力派俳優だったのに惜しいことだ。『パッチギ!』(‘05)、『初恋』(‘06)、『キサラギ』(‘07)あたりから好い役者だと思っていたが…。


珍しく志賀廣太郎がちょっとトゲのある校長役。いい声してるね。この人。

ドラマ『陸王』では痩身が進んだようにも見受けられたが、引き続き味のある脇役を務めてもらいたいものだ。

 *右端*
 

さて、ドラマは部員が九人そろったところで始動するが、そこはミュージカル仕立てで唐突感は否めない。が、ラストの『ララランド』を彷彿とさせるダンサブルな祝祭的場面はちょっと笑える。あ、悪い意味じゃなくてね。

ともかく主演男女二人を観るべき作品であることは間違いない。


本日も最後までお読み下さりありがとうございました。

 

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