こんにちは。行政書士もできる往年の映画ファンgonzalezです。
訪問ありがとうございます。
世界的なコングロマリットを形成するシーグラム社が満を持してスコッチ世界市場に問うたのがこれ。
『100パイパーズ』 100Pipers 1,220円(税別)750ml
嘘か真か市場調査費1,000万ドルを投じて研究した結果の自信作だといふではないか。そこまで言われて気にならないはずはない。
が、実際のところ“格安”と言ふほどの安さを感じなかったので、何年間もほったらかしで手を伸ばさなかった。
しかし、実を言へばラベルに興味関心が湧かなかったと言ふのが本音である。自分への訴求力がほぼゼロ。という哀しみ。
だがこの現行ラベル、よくよく眺めてみればシンプルながらも勇壮なイメージを有する絵柄である。
バグパイパーたちの行進。愛国心溢るる蘇格蘭人なら思わず手に取る衝動に駆られるはずだ。と思うが現実は如何なものなのか。
ちょっと古い‘90年代半ばのデータだが、ニューブランドながらも世界市場トップ20にランクインだそうだ。
やっぱマーケティングにより訴求力を高めた成果なんだろうか。故国から遠く離れた土地に住まう蘇格蘭人も郷愁の念に駆られて購入するかも知れない。
さて、しかもカラーリングもけばくならない程度のゴージャス感アリだ。ブラック&ゴールド+レッド。色合いは素敵である。黒地に白の商品名はとても見やすいし、同じく黒地にゴールドのパイパーたちもよく目立っている。
で、1,000円で釣りが来る価格帯の有名どころはまあまあ網羅できたのでやっと挑戦する気になった。さほどの期待はぜずに。
では開栓。おっ、珍しい仕掛けに遭遇。この価格帯では初めてお目に掛る。なんとポーラー付きだ。ちょっとポイントアップ。
改めて続きを。開栓してボトルの口からはH&Bと似たような香りを確認できる。刺激臭あり。
グラスに少量注ぐ。ウッディな香りが立ち上り、その後刺激臭が追いかけてくる。
口に含むとまさしくスコッチらしさと言ふべき風味。ピート香がかすかに香る。中々イケる。
少量加水。さほど香りが開かずに、むしろ抑えられおとなしめになる。刺激的な香りが引っ込むからだろう。
口に含む。ぐっと飲みやすくなっている。H&Bと似た感覚。
次いで水1に対して本品2の割合に。ん、美味い。マイルドかつスコッチらしさが失われず、しっかり主張している。H&Bより好い感じだ。
(格安スコッチ探訪記~その12:ヘッジス&バトラー:参照)
→https://ameblo.jp/g-matsumoto/entry-12330021087.html
印象としては、個性的とは言い難いものの予想に反する美味さだ。つい2~3杯いってしまう。期待しなかった分嬉しい発見。
これならリピートしてみたいと思う。懐具合によってはだが(苦笑)
本日も最後までお読み下さりありがとうございました。
追記:このテイスティング記事は2016年11月の執筆です。
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